「駅」のはなし(1) 駅舎はドラマ

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 駅茶で今年の9月に「米坂線の今」展を開催したが、その時から「駅とは何だろう」という疑問が湧いていた。そんな気持ちを察したのか、友人が『駅のはなし(交通研究協会発行:平成6年)』という本を貸してくれた。この本は明治5年、日本で最初の鉄道が開業してからの駅や鉄道の変貌を解説したものである。まえがきに「駅舎はドラマである」のタイトルが付けられていて、それだけで気に入ってしまった。

 

///どんな小さな村や町にも駅があった。そこは生活の拠り所としての家庭の延長であり、みんなの玄関であり、共通の広場であり、おらが町の顔でもあった。(略)。駅舎は、多種多様な人々が集まって来て、滞留し、それぞれがそれぞれのドラマを演じて、流れ去っていく空間であり舞台でもある。(略)。流れの転換点、そこにドラマが生まれる。その舞台となるのが駅舎でもある。この雑多でおどろおどろした駅舎の空間では、人々が出会い、すれ違い、別れ、怒り、喜び、悲しみ、希望・・・、人それぞれに人生の縮図を思わせるドラマが展開されている。///

 

 次回から本書をもとにして、歴史的な視点からの鉄道や駅の意義、面白さを紹介していきたいと思います。本書は特に駅舎の設計を専門とする方々の著作のようであり、私には理解できないところも多くあります。知識不足をご容赦いただき、ご指導いただければ幸いです。

2025.12.02:orada3:[駅茶こぼれ話]

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