11月15日、久しぶりで青空が広がった。ホームの北端にある十月桜の樹に、幾弁かの小さな花びらが見えた。けれども19日には、平地でも雪が積もった。突然の雪に十月桜も、とまどっているように見えた。
今年の秋は短かった。長かった酷暑の日々を抜けてホッとする時間もなく、もう冬になってしまった。こんな天気はあったもんでない、と何度口にしただろうか。けれども、季節の移ろいに身を委ねながら、一人静かに花びらをつける十月桜を見ると、ちょっぴり頭が下がる思いがした。さていよいよ、じっと我慢の冬が来る。
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