芋煮会の二次会の光景である。2年振りで遊びに来てくれた女性がいる。今日初めて出会った方が、旧友と再会したかのように語り合う姿があった。来春に向けて新たな展開の提案も出していただいた。こうして芋煮会をとおして出会いの輪が広がって来たが、その始まりは2007年(平成19年)の11月の芋煮会だったかもしれない。
元山形鉄道社長であった野村浩志を追悼する冊子が、「偲ぶ会」から出されている。その中に「『ありがとう』の反対語とは?『あたりまえ』ってご存じでしたか?」と題するエッセイがある。「あたりまえ」のことを「ありがたい」ものと考え、「ありがとう」と思うことが大事だ、との論旨である。
思えば広田泉さんや米屋こうじさんとの出会いは、まさに「ありがたい」出会いであった。そして今も、芋煮会やお花見会に来てくれる人がいる。それは「あたりまえ」なことではなく、「ありがたい」ことなのだと改めて思う。
出会いが「縁もゆかりもない人」で終わるか、「ご縁で長いおつきあいになる人」となるかは、感謝の気持ち次第であろう、と野村さんは続けている。追悼誌のサブタイトルは「人生で大切なことを『只見線』が気づかせてくれた」である。駅舎の縁、人生で大切なことを『駅舎』が気づかせてくれた。



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