「米坂線の今」展は、今日が最終日となります。展示をご覧になられた方が「米坂線の今は、長井線にとっても大いに有り得ることだ。」と話してくれました。理由を問うと、「最上川の橋梁が倒壊したら、米坂線と同じ状況になるだろう。」と答えてくれました。
今回の展示の意図は、まさにこの点にありました。列車が走らなくなった時、フラワー長井線はどうなるかを「米坂線の今」から考えること。鉄道が存続するためには何が必要となるのかを考えたいと思ったのです。
米坂線の駅を巡って3点に気づかされました。一つは職員又は人が常駐していれば、駅は楽しいものになりそうであること。一方、沼沢駅のような無人駅であったとしても、住民の関りの跡が見える駅は、温かさが感じられること。そして小国駅ではJRと行政と住民とが一緒になっている姿が見えたこと。ここにローカル線存続の鍵があるように思えたのです。
住民が駅との関わりがあるのか、行政職員が存続に必死なのか、鉄道会社が地域と共に歩む意識があるか。この点から言えばフラワー長井線には明るい基盤があるような気がする。先日の市報に「圏域住民が一年に一度列車に乗れば・・・」という記事が載っていた。鉄道写真家・故広田泉さんは「地元の人に愛されないローカル線は生き残れない」「あなた達はここで生きる覚悟はあるのか?」と語っていました。
10月25日(土)に長井線祭りが行われます。一年に一度のこの祭りをきっかけに、まずは最寄りの駅に行くことをやってみませんか。その次に年一回列車に乗ることに挑戦しませんか。まずは私たち沿線住民が動きましょう。
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