花を活ける人を想う

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 待合室に花が活けられています。南天の赤い実が、正月用に準備してくれたことを教えてくれます。一年をとおして成田駅に花を活けてくれているのは、隣町に住んでいる男の人です。

 その人からお話を伺う機会が一度だけありました。その人は成田駅以外にも長井線や米坂線の他の駅にも花を飾っているとのこと。まだ若かった頃、成田駅の近所のおばさん方と一緒に活けたことが、一番の楽しい想い出だったとも語ってくれました。

 無人の駅に活けられた花。駅を訪れた人に、その花は何を伝えるのだろうか。花を活ける人を想う、花を愛でる人を想う。年明けのひと時です。
2025.01.03:orada3:[駅茶こぼれ話]

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