右の写真には「発車待ち(奥羽本線山形駅)」、左には「休日は汽車でお出かけ(奥羽本線蔵王~山形)」のキャプションが添えられている。
私にとって鉄道の想い出の一番は、やはり汽車通学の想い出である。隣町から乗車する女子高生の制服が、まぶしく見えたものだった。またボックスシートで友達とワイワイしながら過ごしたものだったが、今はスマホをのぞき込んで過ごすのであろうか。列車というのは公・私の入りこみが見事なバランスを持った空間であると思うが、会話が聞こえなくなった列車はちょっと寂しい気がする。
「休日は汽車でお出かけ」の女の子たちは、新しい洋服を着て晴れやかに見える。フラワー長井線でも小学生が2~3人で大きな声を出し合いながら、列車に乗り込むのを見ることがある。子供だけの冒険の旅だ。幼い頃、落とさないようにとぎっちりと握りしめていた切符の感触が思い出される。
そんな想い出にふけっていると、写真展においでになった若い女性から、「電車の窓があくのですか?」と聞かれた。「長井線は今でもあきますよ。ローカル線の大事なアイテムなんですよ。」と答えて思わず笑ってしまった。確かにフラワーライナーの窓は、あの日あの時と変わっていなかったのでした。
【おらだの会】写真展「あの日、あの時へ」の開場予定は、次のとおりですのでお間違えのないようにおいでください。◎印は作家さん在廊予定です。
◎10月11日(金)10時 ~16時/ 10月12日(土) 13時半~16時
10月13日(日)13時半~16時/ ◎10月14日(月祝)10時 ~16時
10月18日(金) 13時半~16時/◎10月19日(土) 10時 ~16時
◎10月20日(日) 10時 ~14時
あの日あの時へ (その3:列車の記憶)
2024.10.11:orada3:[駅茶こぼれ話]
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