米屋さんに聞きたくても聞けないでいることがある。なぜ木造駅舎に思いを寄せるのか。何故そこで忙しい時間を割きながら写真展を行うのか。なぜ羽前成田駅のような場所で、高校生と合同の写真展に協力してくれるのか。駅舎と線路と、地元の人たちと仲間たちとどんな鉄道風景を創りたいと願っているのかと。
写真家が自身の作品について多くを語らないように、その活動についても多くを語ることはないように思う。米屋さんもそうした一人であろうと思う。せめて米屋さんのこれまでのブログの中から、熱い想いのひとしずくをすくい上げたいと思う。そして、私たちのあり方も考えていきたいと思う。
今回、写真展を開催して良かった~と感じた瞬間がありました。それは、駅舎内に子供からお年寄りまで、6~7名ほどの方にお集まりいただいた時でした。10人も入れば狭く感じるような待合室です。写真を見て、懐かしそうに昔話を始めるお年寄り、その周りで小さな子供が走り回っていました。人々の話し声が響き、賑やかになった信濃川田駅の待合室。それを見ることができました。
「数年振りに駅に来た」と、そんな話も何度か聞きましたが、駅に足を運んでいただく切っ掛けになれたことも、自分としては嬉しかったです。作品を見ていただくことはもちろんでしたが、「駅を見て、駅舎の雰囲気を感じていただくこと」が、無人駅で写真展をやったもう一つの“思い”でした。
→ 鉄道憧憬 屋代線のこと (fc2.com)
(西大塚駅の登録有形文化財登録記念事業について)はじめ、山形鉄道の担当者さまからお声がけいただいた時には、単に「米屋の写真を展示して欲しい」旨のお話でした…。しかし、今回はめでたく文化財登録となった訳ですので、長く駅を利用されてきた地域のみなさまにも参加していただき、一緒に祝うことができればなぁ、と思いました。
いささか急ではありますが、川西町・大塚地区の皆さまにお声がけして、家庭のなかのアルバムにひっそりと綴じられているような、「思い出の写真」をご提供いただき、資料などとともに展示する予定です。
→ 未分類 : 西大塚駅「登録有形文化財」 登録を祝うイベントを開催します!
【おらだの会】高校生との合同写真展は22日(日)午後2時半まで。米屋さんは22日に羽前成田駅においでになり、高校生とのアドバイス会を行っていただく予定です。(写真は4月に行われた「広田泉写真展」時の集合写真です。)
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