三駅合同写真展に続いて広田さんが準備したのは、123の会のわたなべひろしさんと根本陽一さんの「和洋折衷展」であった。2017年4月22日から30日までであったが、その展示会に長井高校写真部の生徒を招待した。おらだの会にとっては、地元高校との連携を目指す最初の取り組みである。高校生に対してお二人は、「今のあなた方が撮りたいものを撮ればいい。今のあなた方は今しかないのだから。好きなものを追求してください。」と語り、聞いていた私たちの胸にも響いたことを思い出します。広田さんにも機会を作っては指導していただいた。長井高校写真部はその年の長井線祭りに第1回の写真部展「物語のある風景」を行ってくれた。同部にとっては初めての校外展となった。
この年は地元新聞にも取り上げられ、さらにはNHKの「小さな旅」でも紹介された。あの子たちも2023年3月で大学を卒業しているはずである。生徒たちと関わった123の会の方からは、「あの子たちに会ってみたいなあ」という声が聞かれる。
広田さんは2018年6月29日のFBで、「本当の応援とは地元の人たちが自立していける基盤をつくることだ」との趣旨に続けて書いていた。「羽前成田界隈は、もう大丈夫。高校生とおじいちゃんたちが語り合う姿を見て嬉しく思いました。あくまでも地元中心。それを影で支えるっていうことを常に考えながら今後も活動していきたいと思います。」と。
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