広田さんの事業企画は写真展にとどまらなかった。山形鉄道㈱と利用拡大協議会からの要請を受けて「フラワー長井線撮り鉄の旅(2018年9月22日)」、「フラワー長井線夜の撮影会ツアー(2019年10月19日)」をプロデュースしてくれました。
夜の撮影会では木造駅舎をライトアップさせ、さらには鉄橋上で貸切列車を停車させて撮影するなど想像も及ばない企画でした。広田さんはそのために何度も現場に足を運び、ライトを自ら準備して舞台を設定したのでした。それは写真家としての経験と感性に裏打ちされたものでした。
一見すれば単なる“お祭り”のようにも思えるが、鉄道写真家として何ができるか、を考え続けてきた末にたどり着いたことのように思える。「実際に列車に乗ってもらわなければ鉄道会社のメリットにならない。夜の最終列車までの事業を行えば、地元に宿泊してくれるかもしれない。」、「これからは『ポスターを創る旅』も面白い。ポスターには地元のラーメン屋もお菓子屋も紹介することができるから。」とは後になって教えてもらったことだ。
【おらだの会】撮影ツアーは、山形鉄道㈱との協働事業として行われたものです。
「広田泉伝」は、広田さんへの感謝を込めて「広田泉写真展」の開催に合わせ
てまとめようとしているものです。写真展の案内はこちらをご覧ください。
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