フォトキャンペーン優秀作品の2点目は、jedgohsipineapple041さんの作品です。若葉の柔らかな緑と桜の薄桃色の向こうに、駅舎と列車が見えている。それはまるで小説の中の挿絵のような風景である。乗車しようとする人の姿も見えている。それはいつかの自分の姿でもあるのだろうか。
写真というものは現実の光景を映すと同時に、見る者の心の奥底に沈んでいた記憶と心の風景をも浮かび上がらせるもののようだ。
成田駅の周辺には染井吉野や鬱金桜(ウコンサクラ)、枝垂桜など6種類もの桜が植えられている。私たちはこの桜の下で毎年お花見を行うのであるが、こんな桜景色が広がっていることに気づかなかった。今年の春はこの作品を思い出しながら、ゆったりと花を愛でようか。
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