大人の休日倶楽部5月号に鉄道写真家・中井精也さんが「東北ローカル鉄道旅」を寄稿している。その中でフラワー長井線を「いわゆる絶景路線ではないけれど、里山の風景の中をゆく車両の姿は味わい深く、鉄道の原風景を味わえる貴重な路線」であると紹介していた。長井線の最高の魅力はこの風景にあるのかもしれない。
哲学者・三木清は「旅について」という小論で、「旅において出会うのは常に自分自身である。」と述べている。そう言えば、地元フォークグループ・影法師の「今日もあの娘は長井線(1981年)」の歌詞に「たとえ見慣れた街へでも/小さな旅に出かけてごらん/きっと何かに出会うはず」とあったことを思い出した。
長井線リポートと題した旅は、自分が暮らしている故郷の魅力を探す旅でもあったような気がします。100年続く鉄道に乗って、それぞれの旅に出かけてほしいものです。長井線に乗って小さな旅を楽しみましょう、そして山形鉄道を応援しましょう。このリポートで、乗車の楽しみが増えることになれば望外の喜びです。最後までお付き合いくださり、有難うございました。
【おらだの会】写真は昨年の長井線応援キャンペーンで制作されたポスター(原画提供:鈴木亮さん)です。
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