南長井駅から、年配のご夫婦が乗車された。車窓からの景色を眺めながら、何か話されている。このご夫婦もフリー切符を購入されているらしく、こんな大人の休日があってもよいと思う。「あんただけで行ってらっしゃい!」と言いそうな女房の顔が浮かんだ。
さて、南長井駅から時庭までは、田んぼの真ん中を一直線に線路が伸びている。やがて、長井線が誇る三大防雪林の一つを有する時庭駅に到着した。前面窓から見ると線路が西側に大きく曲がってホームに侵入していることに気づいた。羽前成田駅や蚕桑駅は、東側の線路を使用しているのと対照的である。運転手さんに「時庭駅は、島式ホームだったのですか?」と尋ねると、「そうです。」とのこと。時庭駅のグラウンドゴルフ場などは、駅舎側の線路跡を利用しているのかもしれない。
なぜか「私の彼は左利き」という歌を思い出した。それにしても何故、島式ホームにする必要があったのだろうか、との疑問が残ったままに、列車は再び走り始めた。
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