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インド料理教室1

インド料理教室を始めて37~38年になります。
いや、もう少しかな?

東京の時は、店でやってました。

そして店は仙台へ移転しましたが、東京の料理教室は個人の住宅で続けていき、仙台で料理教室を始めた時、初級12回48種・中級40回160種類・上級21回84種を教えることにしました。

当時「インド通信」という機刊誌があり、それにずぅ~っと30何年間連載してました。
2021.09.20:jay:[インド料理のあれこれ]

なんとか料理教室の方を終わらせよう。

ようやく料理教室のレシピとマサーラーが出せる。

しかし全部ではない。
ほとんどは詰めてあるが、足りないものもあるので、完璧に出来たものから送るようにします。

ここんとこアチャールやピクルスのことを調べなおしていたら、本によってはPICKLESばっかりで、アチャールは出てこない本もある。
何処のどの本かというのをきちんと調べて、書き記さなければならないかな、なんて思うけど。
スパイスカレーとビリヤーニー全盛の時、誰もが興味をもたないだろうなと思いながらやるのだろうな。
私のことだから。

そういえば先月のジャイの日の料理のピクルスは、BASARAN KHATAINというのはマスタードオイルで発酵させたもので、アチャールと呼んでもいいような気がするが、BASARはスイーンドゥ語で玉葱のことで、KHATAINはピクルスのことです。

それからヴァーラクのことを書いたとき、お菓子に使うとしたが、ムガライ宮廷料理の肉料理にも使います。

2021.09.13:jay:[インド料理のあれこれ]

ヴァラク(2)

インドの皿(食器)は銀で作られたものが多く、陶磁器のものは昔はありませんでした。

これはある説によれば、暗殺などされる時、毒薬は銀に反応するといわれていて、食器全ては銀食器だったそうです。
40数年前のタージマハールホテルなどはそうでした。

そこからヴァラク作られたとのことで、お菓子です。

ラクノウの銀箔屋さんはバザールのかなり先の所にあり、そこから道が別れていましたが、本筋の方の所にありました。
店のオーナーと1人は熱で温め、それを次の人に渡し、紙にはさみ、とんとん叩いてのばしていきます。
もう1人の人が受け取り、検品してました。
求める時はオーナーに金を払い、品物を受け取ります。
もの静かに口をきかずに作業しています。

もう1度あの店へ行ってみたい。
来年こそは。
2021.09.11:jay:[インド料理のあれこれ]

ヴァラク(1)

先日仙台のあちゃーるさんと電話で話してたら、ユリさんの料理いつも香りでわかると言われたけど、毎回違う香りなんだけど、なんかあちゃーるさんの言ってる意味が自分でもよくわかるけど、なんなんだろうね。

まあ今週はマサーラー(料理教室用)をはかり、ということをがんばりましょう。

ヴァラクがなくなってきたので、困ってしまう。
ヴァラクとは食用の銀箔のことで、一枚一枚紙にはさんであるもので、延ばしてあるので、これは熱に弱く、人間の体温にもくっついてしまうので、絶対に指で触れては駄目です。
指先にみんなくっついてしまうので。

ラクノウのヴァラク屋さんまで前回インドへ行った時、見に行って来たのです。
そしてそこから買ってきたけど、残り少なくなったので、来年こそは買いに行かなければならない。

ヴァラクは日本のインド食材屋さんでは売ってないです。
なんで金箔ではなく、インドでは銀箔なのでしょう。

つづく


2021.09.10:jay:[インド料理のあれこれ]

またガラムマサーラーのこと書いちゃった。

シンドゥー(スインドゥー)のガラムマサーラーを表記しましたが、見てわかるようにミルチ(赤唐辛子)は入ってません。
赤唐辛子が入ってるのは、日本製のガラムマサーラーだけです。

40年前に翻訳した人が、ガラムマサーラーを(たぶん英語でHOT spicesとあった)、”HOT”=”ひりひり辛い”と訳したんだろうね。
HOTのガラム(ヒンディー語)には”温める”という意味もあり、空煎りして使う場合があります。

今回のシンドゥー地方のも、空煎りしてすりつぶすやり方です。

日本のスパイスメーカーも調べないのでしょうか、本当はこうだということを。

東大で活躍している女性のお弟子さんが来た時「先生ならわかってるだろうけど言ってくれればいいのに」と言ったら、お弟子さんに「みんなが勘違いしてるのだからその方が正しいと思う」と言われ、何にも言えなくなりました。

インド旅行中に、”ガラムチャイ””ガラムチャイ”とお茶屋さんが大きな声で呼んでるのを聞いて、”あ~、辛いお茶か”と思い違いをしないように。
”熱いお茶”と言ってるので。
2021.09.01:jay:[インド料理のあれこれ]