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◆立春朝搾り2012◆平成二十四年壬辰二月四日

  • ◆立春朝搾り2012◆平成二十四年壬辰二月四日
立春の日の朝に合わせて搾る酒がある。

飲み手への想いを込めて自らラベルを手貼りする入魂の酒である。

たかが酒なれども酒屋の心意気がぎっしりと詰った酒である。

2月4日、この日を特別な日と位置づけて「酒屋の原点に立ち返る」大切な一日。

折しも寒波に見舞われた大雪を跳ね除けて今年も元気に参加出来た。

希に見る大雪と日夜格闘の日々を送るこの冬、雪害の恐怖と向き合いながらの日常からか今回程立春にお蔵に来れた喜びを感じた事は無い。

それ故に格別な思いで臨んだ10年目の立春朝搾り。

帰路の悪天候の中、頭を過るのは‘全部無事に御届けしなくては’の一言。

夕方までの限りある時間をタイムスケジュールに沿って作業をこなして行く事が絶対条件となる。

もし途中でトラブルが起きれば全てが遅れてしまうのだ。

そんなプレッシャーとも戦いながら予定通りに淡々と仕事をこなして行く事が求められる一日。

だからこそ無事に届け終え責任を果たした時の解放感と充実感は格別なものがある。

労いと感謝の言葉が心の奥底まで染み入るのは立春ならではである。

千代寿立春朝搾り」やはりこれは年に一度の特別な酒なのだ。

さて、今年の立春の一日を振り返ってみようと思います、ご笑覧ください。



新酒が出来た合図でもある印の酒林(杉玉)が吊るされた千代寿蔵に赤い立春朝搾りのノボリ旗が素適に映える。

お隣でラベル貼りをしていた新庄市のI氏に倣ってこんなポーズで写真に納まった酒屋おやじ。
今年は一升バージョンのご予約が増えました。

蔵元の心尽くし、立春朝ご飯は格別の美味さ、おにぎり3個をペロリと平らげ豚汁もお替りを頂いて。

御祓いを享けた寒河江八幡宮にて。

責任感から解放された立春の夜は恒例の‘立春朝搾りを楽しむ宴’が「そばきり八寸さん」で催され。

365日熟成の朝搾りや希少な縁起物「冬の月 満月ラベル」が華を添えたラインナップ、八寸名物そば焼味噌や豚シャブ、浅葱と鮪タタキの辛子酢味噌和え等酒徒には堪えられない酒肴の数々。

そして〆は初めて食した「蛤蕎麦」。
蛤から出た濃厚なだし汁と蕎麦が熱々で供されたとても贅沢な一碗。
最後にとっても嬉しいサプライズ。
ごちそうさまでしたぁ~。

‘立春に春を届ける朝搾り 町の酒屋の心意気’
2012.02.09:maru8:コメント(0):[地酒あれこれ]

■千代寿 立春朝搾り■春を迎える縁起酒

  • ■千代寿 立春朝搾り■春を迎える縁起酒
2月4日は立春の日。

春の始まりを寿ぐめでたきこの日の朝に搾り上がったばかりのお酒で、一足早い春を感じてみませんか!

千代寿 立春朝搾り 'このお酒は節分の夜から一晩中、もろみを搾り続け、立春の早朝に搾りあがったばかりの生原酒を無濾過、無調整のままで瓶詰した純米吟醸酒です。

私自身が酒蔵に出向き、ラベルを手貼りしたお酒を「寒河江八幡宮」に詣でご予約頂いた皆様の無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願してお払いを受けて持ち帰る縁起の良い「御神酒」でもあります。

辰年の今年、縁起の良いこのお酒を飲めば龍の如く天にも昇る飛躍の年になるかも。 !(^^)!

日頃お世話になっている方へのサプライズギフトにも最適です。(^^♪

ただいまご予約承り中!
2012.01.14:maru8:コメント(0):[地酒あれこれ]

◆店頭にて◆師走その弐

  • ◆店頭にて◆師走その弐
明日はクリスマスイブ、何とクリスマス寒波なるものが来ているそうで、ロマンチックなイメージとは裏腹の猛吹雪になどならない事を祈るばかりです。

さてこのところ当店のネット通販でも‘年越しのお酒’のご注文が多くなってきていますが気になるお酒は売り切れしないうちに確保というのは誰しも思う事なんでしょうね。

それでは前回の‘師走その壱’以後の入荷酒を順にご案内致しましょう。

先ずは人気の裏・雅山流シリーズから新酒しぼりたてコンビ、「香華」と「祥華」、庄内の銘酒蔵の双璧「くどき上手 純米大吟しぼりたて」と「楯野川 合流」、年末ギフトにも最適な「九朗左衛門 純米大吟三年熟成」、そして大変お待たせのこのお酒、年越しにお勧め「羽陽錦爛 純米大吟醸雫酒」、最後は年末に間に合って本当に良かったと思います、造り手の特別な気持ちが籠ったこのお酒、「磐城壽 季造り しぼりたて」。

この後も楽しみな入荷がありますのでトップページをマメにチェック願えれば幸甚で~す。(^^♪
2011.12.23:maru8:コメント(0):[地酒あれこれ]

◆磐城壽に思う◆

  • ◆磐城壽に思う◆
12月19日大安、故郷から離れ山里長井の地で醸された‘磐城壽’ 待望の新酒一番酒が初出荷の日を向かえた。

3月11日の大震災で津波が襲い酒蔵の全てを流出するという悲運を乗り越え、故郷の酒を造り届けようとする造り手の強い信念が籠った酒である。

この晩、自分も楽しみにしていた‘季造り しぼりたて’を味わうべく酒と向き合った。

先ずはこの凛とした佇まいに感じ入るものがあり、レッテルを凝視してみる。

すると“The Fishermen's Toast”なる横文字が躍っている。

‘漁師達の祝杯’という意味なのだろう横文字と同歩調するかのような波頭、光を放つのは太平洋に輝く朝日か。

このレッテルを見ているうちに見たことも無いはずの漁師町の入り江の情景が脳裏を過ぎる。

地酒を志して間もなく二十年、多くの銘柄に接してきた中でここまで地元を意識した潔さを感じさせるものはあっただろうか。

古より故郷浪江の民の食文化を守ってきた自負心が醸す魂の酒。

そんな実直な浪江の人達が醸す酒ならば背筋を伸ばし、真剣に利かせて頂かなくてはならない。

霞が架かったような薄にごりの酒をグラスに注ぎ口に運ぶ。

瞬間に口中に広がる綺麗な甘味、結構な厚さを感じさせながらもクドサの欠片も残さない切れ味の良さ。

米のエキスを最大限に引き出した旨味が新酒ならではの新鮮な香味を伴なって口中を駆け巡る。

とても初めての蔵で造った最初の酒とは思えない完成度とレベルの高さである。

この地の水を熟知し蔵癖を掴んだ暁には更に酒徒を唸らせる酒が醸出される事は間違いないだろう。

奇しくも震災がご縁となってお付き合いが始まった大介専務が杜氏を勤める鈴木酒造店。

山紫水明、水と緑と花の町 長井。

この地を第二の故郷と定め、家族で酒造りを続ける磐城壽を地元の酒販店として精一杯応援して行きたいと思う。
2011.12.20:maru8:コメント(0):[地酒あれこれ]

◆店頭にて◆師走その壱

  • ◆店頭にて◆師走その壱
秋の紅葉をゆっくりと愛でる間もなく気が付いたら今年も残すところ半月となってしまいました。^^;

さてさて酒屋にとっての12月は忘年会にクリスマス、御歳暮に年越しとお酒の出番が多くなる月という事でそれはもうとにかく忙しい。
そんな月だからこそウマイ!と云わせる逸品を揃えて頑張る所存です。σ(^◇^)

先ずは現在入荷済みのお酒をご案内致しましょう。

フレッシュな生まれたて新酒の限定酒「冬の月」、「惣邑しぼりたて生原酒」、「直江杉しぼりたて生原酒」、「雅山流 純米吟醸 彩月しぼりたて」そして「〆張鶴しぼりたて」、ワインでは無添加、無濾過の生ワイン「ほいりげ」、焼酎では限定酒「芋麹全量」など。

そしてこの冬初入荷のこんな酒。




ご存知加賀の銘酒、「菊姫のにごり酒」。

好物の竹輪の肉巻きフライやモツの煮込みは勿論、何と茶碗蒸しとも良い相性。

しかしこのクオリティにしてこのプライスは反則技としか云いようがない。(@_@。

いやはや美味しいお酒が目白押し。

ご用命お待ちしております。

次回その弐もお見逃しなく~。
2011.12.14:maru8:コメント(0):[地酒あれこれ]