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5月の体験学習室

  • 5月の体験学習室

5月の体験学習室についてお知らせいたします。

季節企画は「端午の節句」(4/26(金)~5/21(火))です。
造形体験は「切り絵のステンドグラス」(4/26(金)~5/21(火))です。

おはながみという薄い紙を貼って、ステンドグラス風の作品をつくろう!

※ご利用の際は感染予防にご協力ください。
※発熱や、風邪症状のある方はご利用をお控えください。
※5人以上のグループでのご利用は、事前にご相談ください。
※定員は20名です。混雑時はお待ちいただくこともございます。

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ。

2024.04.25:denkoku:[体験学習室]

令和6年度 上杉文華館「長尾上杉氏の北陸侵攻」②

  • 令和6年度 上杉文華館「長尾上杉氏の北陸侵攻」②

 令和6年度の上杉文華館では、16世紀の長尾上杉氏と北陸地域(主に越中・能登)の歴史的関係について、国宝「上杉家文書」を中心に通時的に紹介します。

 越後と隣接する北陸地域への侵攻は、上杉氏の領国(領土)形成の上で重要であり、北陸の諸勢力をいかに統合するかがカギとなりました。ただし、上杉謙信の北陸侵攻は、武田信玄や北条氏康といった関東甲信勢力のほか、一向一揆や織田信長などとの関係・動向に規定される側面があり、謙信を取り巻く当時の政治状況に配慮したなかで行われました。

 謙信の北陸侵攻は、関東侵攻(17回)に次いで多く行われており、その数は11回に及びます。小田原北条氏・甲斐武田氏との関係変化により、信濃・関東の攻略が足踏みする中で、北陸地域は上杉氏の領国化が叶った地であり、謙信の晩年になって越中と能登が上杉氏の版図に組み込まれています。

 北陸地域における同盟主の裏切り、敵対勢力との和睦・合力など、目まぐるしく変わる情勢に、長尾上杉氏がどのように対応していったのか、一進一退の攻防を繰り返した長尾上杉氏の北陸侵攻を主軸に据えて、その内容を深めていきます。

 

 

第2回「能登畠山氏と長尾為景」

 【展示期間】4月25日(木)~5月21日(火)

  展示目録はこちら

 能登畠山氏は、約170年間にわたって能登国(石川県北部)の守護を務めた一族で、室町幕府の管領畠山氏の分家筋に当たります。なかでも、長尾為景と同じ時代を生きた第7代当主・畠山義総の時代は、領内が安定して統治されたことから、能登畠山氏の全盛期と評価されています。

 これまで、為景と連携して神保慶宗討伐を推し進めてきた畠山卜山は、畿内情勢の動揺によって越中へ下向できない事態に陥ります。これには、畿内における畠山氏の内紛が関わっており、今まで維持されてきた卜山派と義英派の協調関係が解消し、再び対立関係に転じたことによるものでした。この結果、卜山は為景との情報交換を通じて能登畠山氏との連携を模索し(史料1・2)、為景と義総による越中侵攻の方針が採られました。以後、越中侵攻は為景と義総が中心となって展開していきます。

 今回の展示では、国宝「上杉家文書」から能登畠山氏に関連する史料を中心に読み解き、為景と能登畠山氏による越中侵攻の様相を紹介します。

 

▼ コレクショントーク

 日時:5月12日(日)  14:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※入館料が必要です。

 

令和6年度上杉文華館展示スケジュールはこちら

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2024.04.25:denkoku:[博物館情報]

4月の体験学習室

  • 4月の体験学習室

3月の体験学習室についてお知らせいたします。

季節企画は「日本の伝統色(春の色)」(3/29(金)~4/23(火))です。
造形体験は「くるくる・ぐるぐる・ぺったり・きらきら~いろんなかみで~」(3/29(金)~4/23(火))です。

まる、さんかく、しかくなどの紙を組み合わせて、幾何学デザインに挑戦しましょう。紙の種類もたくさん用意しました。手ざわりの違いも感じてみてくださいね!

※ご利用の際は感染予防にご協力ください。
※発熱や、風邪症状のある方はご利用をお控えください。
※5人以上のグループでのご利用は、事前にご相談ください。
※定員は20名です。混雑時はお待ちいただくこともございます。

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ。

2024.03.29:denkoku:[体験学習室]

令和6年度 上杉文華館「長尾上杉氏の北陸侵攻」①

  • 令和6年度 上杉文華館「長尾上杉氏の北陸侵攻」①

 令和6年度の上杉文華館では、16世紀の長尾上杉氏と北陸地域(主に越中・能登)の歴史的関係について、国宝「上杉家文書」を中心に通時的に紹介します。

 越後と隣接する北陸地域への侵攻は、上杉氏の領国(領土)形成の上で重要であり、北陸の諸勢力をいかに統合するかがカギとなりました。ただし、上杉謙信の北陸侵攻は、武田信玄や北条氏康といった関東甲信勢力のほか、一向一揆や織田信長などとの関係・動向に規定される側面があり、謙信を取り巻く当時の政治状況に配慮したなかで行われました。

 謙信の北陸侵攻は、関東侵攻(17回)に次いで多く行われており、その数は11回に及びます。小田原北条氏・甲斐武田氏との関係変化により、信濃・関東の攻略が足踏みする中で、北陸地域は上杉氏の領国化が叶った地であり、謙信の晩年になって越中と能登が上杉氏の版図に組み込まれています。

 北陸地域における同盟主の裏切り、敵対勢力との和睦・合力など、目まぐるしく変わる情勢に、長尾上杉氏がどのように対応していったのか、一進一退の攻防を繰り返した長尾上杉氏の北陸侵攻を主軸に据えて、その内容を深めていきます。

 

 

第1回「長尾為景の越中侵攻」

 【展示期間】3月26日(火)~4月23日(火)

  展示目録はこちら

 長尾氏と越中の関係は、永正3年(1506)まで遡ります。上杉謙信の祖父・長尾能景が、越中守護の畠山卜山の要請を受けて、加賀一向一揆の討伐のために越中へ出陣したことから始まります。ところが、畠山氏の被官・神保氏と遊佐氏が一向一揆と結び付いて畠山・長尾勢力と対立したことで、能景は戦死しました(芹谷野の戦い)。

 その後、家督を継いだ長尾為景(能景子、謙信父)は、越後国内の不安定な情勢を平定し、実質的な越後国主として越後一国を支配する存在となりました。為景は、永正13年の越中出兵で椎名氏ら越中の諸勢力の反撃に遭い敗北を喫したものの、同15年の畠山氏の要請を受けて翌年に再び越中へ出陣しました。この出陣では、畠山・長尾両氏と対立関係にあった神保慶宗が討伐の対象となりました。慶宗は、能景を敗死に追いやった張本人であり、為景にとってまさに宿敵とも言える存在でした(史料1)。したがって、為景の越中出兵には、領土拡大への野心だけでなく、神保慶宗への遺恨も大きな契機であったと考えられます。

 今回の展示では、永正16年に起きた神保慶宗討伐関係の史料を中心に読み解き、為景が越中への出陣を本格化させる過程および長尾・畠山両氏がとった行動について紹介します。

 

▼ コレクショントーク

 日時:3月31日(日)  14:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※入館料が必要です。

 

令和6年度上杉文華館展示スケジュールはこちら

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2024.03.27:denkoku:[博物館情報]

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示のお知らせ

  • 国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示のお知らせ

4月20日(土)~5月19日(日)の期間、常設展示室内の上杉文華館にて

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」の原本を展示致します。

 

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」は天正2年(1574)に織田信長が上杉謙信に贈ったもので、桃山時代の代表的な絵師である狩野永徳によって描かれました。

この屏風は、京の市街地(洛中)と郊外(洛外)の四季と、そこに生活する人々のすがたを描いたもので、芸術的美術史的価値ばかりでなく、歴史資料としての価値も高く、民俗学的見地からも貴重な史料であることから国宝に指定されました。

ぜひご来館いただき、国宝の魅力をご覧ください。

 

※特別展「上杉茂憲 最後の藩主と米沢士族」のチケットでご覧いただけます。

展覧会詳細はこちら

 

皆様のご来館を心よりお待ちしております!

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2024.03.26:denkoku:[博物館情報]