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「転機」のキャリア理論からUターン転職を理解しよう Part2(リソースを点検する)

こんにちは、山形転職公式Twitter中の人です。

 

 

このツイートから始まった「転機のキャリア理論からUターン転職を理解しよう」のPart2です。→Part1 はこちらから

Part1ではシュロスバーグの理論による「転機の乗り越え方」の最初のステップ「変化を見定める 自分の転機を認識する」についてインタビュー形式でまとめたところ、一部で好評をいただきました(^^;

 

 

今回は、その続き、ステップ2「リソースを点検する」です。

 


山形転職公式Twitter中の人(以下 山形転職):前回は「変化を見定める」ということで、Uターン転職では、家族に起きうる変化も理解しておこうね、ということでしたね。

 

シュロスバーグの理論の概要

シュロスバーグの理論は、アメリカのキャリアカウンセラーの研究家ナンシー・シュロスバーグという人がまとめたキャリア理論の一つ。人生で遭遇するさまざまな出来事のうち、人生に大きな変化をもたらす出来事(例えば、就職、転職、結婚、離婚、親の死など)、いわゆる「転機」を乗り越えるための考え方を体系化したもの。

シュロスバーグの理論による【転機を乗り越えるための3つのステップ】

1)変化を見定める ←前回Part1で話をしたところ
・自分の転機を認識する  

2)リソースを点検する ←今回Part2で話すところ
転機を乗り切るためのリソースを確認する  

3)転機を受け止める
・転機を乗り切るための戦略を立て、そのためのリソースを強化する
・行動計画を立てる
・変化を生かす


佐藤大輔(以下 大輔):転職相談で嫁姑問題まで踏み込む転職エージェントは全国的にも珍しいだろうねぇ・・・どうなんだろうか?
ただ、幸せなUターン転職を実現するには、絶対に目を背けちゃいけないし、避けて通れないことだと思う。

 

山形転職:そうですね。そして、家族と一緒に転機を認識してから、次の「リソースの点検」ということですが、要は「現状把握」ってことですか?

 

大輔:具体的に進めていくための考える枠組み、かなと理解しています。リソースとは、資源とか資産のことで、シュロスバーグの理論では、転機を乗り切るためのリソースとして「4つのS」の観点で考えてみたら良いよ、ということだそうだ。

 

<リソースの点検 4つのS>
1.Situation(状況)→原因は何か、前向きに捉えられているか、など。

2.Self(自己)→自分の性格や価値観はどんなものか、など

3.Support(支援)→支援してくれる人や機関などはどんなものがあるか、など

4.Strategies(戦略)→具体的にどうやっていくか

 

山形転職:ほう、全部頭文字がSで4Sなんですね。実際のUターン転職の場面では、どう捉えるといいですか?

 

大輔:状況(1.Situation)としては、このUターンは何のためか?どのくらい確定的なものか?というところかな。「親の介護もあって、どうしても実家に帰らなきゃいけない」なんて場合もあるだろうし、「30歳までには必ず帰ると決めている」なのか、「なんとなく帰ろうかなぁ」なのか。
今の仕事に行き詰まって悩んでいて、その結果「実家に帰っちゃおうかなぁ」というパターンもあるわけです。


山形転職:それぞれによって対応が変わるってことですか?


大輔:転職の理由によって私たちの対応が変わるということはないけど、「確固たる意思」「覚悟」がないと、なかなか話が進展しないということはあるんですな。応募先企業も決まらないし。どの程度意思が固まっているかはとっても大事なポイントだね。
本当はUターンじゃなくてもいいのに、Uターンを推し進めることで、あとあと後悔することにも繋がるだろうし。

 

山形転職:Uターン転職に対するモチベーション、原動力がどのくらいあるのか、ということですね。

 

大輔:そうだね。意欲、覚悟、それを支える根拠は何か、ということだね。
Uターン転職は普通の転職より強い意志がないと、活動を続けるのが難しいと思う。
普通の転職だって気持ちがないと難しいんだけれど、Uターン転職は休日を使って面談したり、山形と現住所を行き来しなきゃならないことも多くなると、なおさら時間がかかるし、「ど~しよっかなぁ~」なんて言っているうちに、しゅ~っと気持ちが萎えて終わる。

 

山形転職:しゅ~っと・・・終わる・・・(^^;
では2番目のSelf(自己)というのは?


大輔:もともとは自分の性格がどういうものか、とか、価値観がどうかということだそうだけど、Uターン転職に当てはめるなら、それらに加えてどんな職務経験があるかどう言う仕事観を持っているか、ということも含まれるかな。

 

山形転職:Uターン転職の画面で特有のポイントなんてありますか?

 

大輔:未経験の業務でも新たに学んでいくことに抵抗がないかどうか、は性格的に大事な要素かもしれない。
規模の大きな企業ほど、業務が細分化されている傾向がある一方で、中小企業は一人で何役もこなすことがあるので、期待される業務の幅が思ったより広いことがある
専門的な知識や技術も当然ながら、それに付随する業務も幅広く期待されることが少なくない

「自分の経験領域しかやりたくありません」ということだと、難しい。

 

山形転職:山形の求人だと、例えば「総務経理」なんていう求人、総務にも経理にも両方携わるポジションの募集も多いですね。

 

大輔:そうそう。ポジションとしては総務の募集なんだけど、経理的な仕事にも関わるので、簿記の基礎知識は必要、今なくても入社してから勉強してもらう、というような求人も多いので「絶対に経理分野は関わりたくないです」というと応募すら難しかったり。
もちろんそれぞれの企業や募集職種によりけりだけれど、柔軟に広く考えられた方がUターン転職はしやすいと思われる。

 

山形転職:Selfは、経験業務の幅がどのくらいあるか、自分の仕事に対する柔軟性はどのくらいあるか、ということのようですね。

そして 3つ目のSがSupport。

 

大輔:家族や知人は支えてくれるのか。公的機関やエージェントとか、助成制度など、どのくらい知っているか、どのくらい活用できるか、ということだね。

家族についてはPart1でも触れているけれど、一緒に暮らす人々の理解がないとやっぱり難しいね。精神的に余裕がなくなっちゃうし。

それから、具体的なお金の観点もある。例えば、どうしても移動の交通費はかかるから、日々の生活費の中でどのくらい交通費に回せるか、あるいは、何か公的な補助があるかどうかということも知っておいたほうがいい。仕事を辞めてから山形に来て、転職先が決まるまでは両親や家族が資金的に生活を支えてくれる、なんてことも考えられるかもしれない。


Uターン転職におけるお金(収入)の考えについては、こちらの記事もご参考にどうぞ【UIターンを推し進めるために必要な「覚悟」】


情報収集と言う視点では、東京にいながら山形の情報を集められる山形県Uターン情報センターという県の機関があるし、親御さんが地元の求人情報誌を見つけて送ってくれた、ということもあるそうだよ。

 

山形転職:精神面での支え、資金面での支え、情報面での支え、この観点で考えると良さそうですね。

 

大輔:一人で全部やろうとせず、我々もご活用ください(^ ^)

 

山形転職:Uターンご検討の際は、山形転職をぜひ!ご活用くださいませ<(_ _)>

そしていよいよ4つ目のS、Strategiesですね。戦略、というとちょっと難しそうな印象ですが、実際はどんなもんでしょう。

 

大輔:Uターン転職に関して、自分なりの理解で言うと、どんな選択肢が考えられるのか、ということの整理だと思っている。

 

山形転職:というと?

 

大輔:例えば、こういう可能性を考えて想像しておく、ということだろうか。

・自分に合う仕事が見つからない場合はどうする?
→帰ることを優先するか、仕事内容にこだわって期限を伸ばすか、あるいは何か資格の勉強をしてみるか

・(まだ家族とちゃんと話をしていない場合に)家族があんまり前向きじゃなかったらどうする?
→なんとか説得するか、一時的に単身赴任的な働き方も考えるか

・今の会社から退職について強い引き止めがあったらどうする?
→一旦転職活動を休止するか、妥協点を見つけて転職を進めるか、退職代行のようなサービスを使ってでも自分の決めた期限に転職するか


こんなところかなぁ。いくつかの選択のバリエーションがあるかどうかによって、次のステップ3「転機を受け止める」で考える行動計画も変わってくるから、その選択オプションがあるかどうかを考えてみるといいと思うな。

 


山形転職:「リソースの点検」の観点からUターン転職を考えると、かなり具体的にすすめられそうな気がします。

 

大輔:そうだね。爆然としたもの、未知の状況に対処するには、わかっている事実や自分の意志を明確にしていくことが必要なんだろうね。

 

山形転職:おお、なんかいい感じにまとまった。

今回の山形転職のまとめ。

シュロスバーグの理論による「転機の乗り越え方」の第2ステップは、「リソースを点検する」ということ。
自分の状況や心境、家族や資産の状況、選択の幅を整理し、それから具体的に進めていこうというのが今日のお話でした。

次回は最終回、「転機を受け止める」です。

 

「転機のキャリア理論からUターン転職を理解しよう」Prat1はこちら

2020.03.25:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]

「転機」のキャリア理論からUターン転職を理解しよう Part1(変化を見定める)

こんにちは、山形転職公式Twitter中の人です。


おかげさまでTwitter、山形県以外のフォロワーさんからもたくさんフォローいただいております。いつもありがとうございます。

山形転職で転職をする方のおよそ3割がUターン希望者ですので、引き続きたくさんの方に情報をご提供して、山形へのUターン転職をお手伝いしたいと考えております。


さて、私たちは、日常のご転職支援において、電話やインターネットツールでのリモート面談の他に、定期的に東京へ面談に出向いたり、年末年始、お盆期間などの長期休暇期間中に面談日程を組み、それぞれの皆さんの心配事のご相談を受けたり、山形の事情についてざっくばらんにお話したりしています。


ご相談者一人一人に合わせていつもお話をさせていただいているのですが、今回は、皆さんの転職活動の役に立ちそうなキャリア理論を交えながら、一般的なUターン転職の相談の進め方をご紹介したいなと思い、国家資格キャリアコンサルタントで自身もUターン転職経験者の佐藤大輔に登場してもらって、インタビュー風に記事を書いてみました。

 

山形転職Twitter中の人(以下 山形転職):Uターン転職とシュロスバーグの理論を絡めて記事を書きたいと思ったのですが。。。

 

佐藤大輔(以下 大輔):唐突になんだか難しそうなことを思いついたね。それはどういう狙い?

 

山形転職: きっかけは、Uターン転職の相談を受けた時に、「家族の理解」が十分に得られていない状態で話を進めようとされている方が多いなぁという印象を受けたからです。

 

山形転職:パッとつぶやいてみたのですが、「リソースの点検」と言っても、そういえば一般の方にはあまり馴染みがないかなぁと。。。「リソースの点検」という考え方があるシュロスバーグの転機を乗り越えるためのキャリア理論を、Uターン転職っていう具体的な事例に重ねて記事にできたら、山形転職はもっと格調高い知的な転職情報サイトになるのではないかと思ったのです。

 

シュロスバーグの理論の概要

シュロスバーグの理論は、アメリカのキャリアカウンセラーの研究家ナンシー・シュロスバーグという人がまとめたキャリア理論の一つ。人生で遭遇するさまざまな出来事のうち、人生に大きな変化をもたらす出来事(例えば、就職、転職、結婚、離婚、親の死など)、いわゆる「転機」を乗り越えるための考え方を体系化したもの。

シュロスバーグの理論による【転機を乗り越えるための3つのステップ】

1)変化を見定める
自分の転機を認識する

2)リソースを点検する
転機を乗り切るためのリソースを確認する

3)転機を受け止める
・転機を乗り切るための戦略を立て、そのためのリソースを強化する
・行動計画を立てる
・変化を生かす

 

大輔:転機をどう捉えるか、その転機をどう乗り越えていくのかを整理したのがシュロスバーグのキャリア理論なので、書きたい記事の方向はあってると思う。

 

山形転職:お願いします、格調高く知的な要素も広げていきたいのです。

 

大輔:格調高い知的な転職情報サイト。。。大変そうだなぁ。。。(> <

まず「転機」というのを整理してみると、自分で“そうしよう”と思って実際に起きた出来事、“そもそも何も考えてなかったけど起きちゃった出来事”というのと、“そうしようと思ってたけど起きなかった出来事”と、転機があるのね。

解説:シュロスバーグの理論に基づく「転機」の位置付け

「転機」というと、何か出来事が起きたことだけを想定してしまうが、シュロスバーグの考え方だと「期待していた出来事が起きなかった」というのも転機。

例えば、「第一志望校に合格した」「お付き合いしていた人と結婚した」というものも、「突然異動の辞令が発表された」「会社が倒産した」という何か出来事が起きたということも、「第一志望の就職先に就職できなかった」「異動の希望が叶わなかった」「30歳までに結婚しようと思っていたけれど良い人に出会えなかった」なども、同じく転機と言える。

で、まずは「あ、こりゃ転機だな」と認識することが大切になるんだそうだ。具体的な準備を始められる心構えを作っておくことが大事、みたいなことだね。

 

山形転職:なるほど。そういう観点では、「転職しよう!」と思って活動するのも、会社の業績悪化などで転職しなきゃいけないっていう時も、同じ「転機」ですね。

 

大輔:そうだね。転職という括りで考えると、自分一人だけであれば覚悟さえ決めて動けばあまり難しくないんだけど、家族を伴ってのUターン転職の場合は、そうはいかない。

家族も「転機だな」とちゃんと認識しておかないと、家族の反対によって話が頓挫することがある。

なので、Uターン転職のご相談いただいた時には、必ず「家族の理解はどのくらい進んでいるか」を確認する。

 

山形転職:え、自分の転職なのに家族の理解の確認から入るの?

 

大輔: Uターン転職に伴う「転機」は、Uターン転職で相談にいらっしゃった本人だけでなく、今一緒に住んでいるご家族にとっても大きな「転機」なので、家族の理解がなければ企業のご紹介だけ進めても前に進めないし、無理に進めていくことによって、家族内の不仲が起きてしまうことも少なくない

 

山形転職:ご相談者本人は前々から考えていたとしても、家族にとっては突然聞かされてびっくりする、ということもありますね。

 

大輔:そう。で、本人が進めても、家族が納得しないで決められない事態が時折起こる。その象徴的な言葉が「嫁ブロック」。

 

山形転職:嫁ブロック?

 

大輔:今時「嫁」という表現はどうなのかなというのもありますが・・・
例えば夫が山形出身者、妻は東京生まれ東京育ち、と言うご夫婦がいたとしましてね。
山形に帰るという話までは妻は理解していても、「収入が減るというのは聞いてないし、それは許さない」みたいなことが起きるの。お嫁さんがブロックするから、「嫁ブロック」ね。
給与相場の話はまた別にするけれども、逆の立場で考えたら気持ちは想像できる。

家族の視点で考えた時、例えば500万円の年収が、300万円に下がる転職を、家族は勧めると思う?

 

山形転職:勧めない。全力で止めたい。不安でしかない。

 

大輔:例えば首都圏から山形にUターン転職するよ~って言うのは、そういう状況にちかい。
山形の給与相場は、東京の給与相場の6割くらいと言われてるのよ。
おなじ職種の仕事でも、東京を100としたら山形は60~70くらい。
我々としてはなるべく働く人の収入が高くなるよう企業人も働きかけているんだけど、会社の事業規模やビジネスモデル、その地域の法定の最低賃金が基準になったりもするので、結果的に同じ職種同じポジションであっても年収は下がる傾向にある。
そして、それで山形の人たちは暮らしているという事実もある。

 

山形転職:最低賃金・・・ん~、考えさせられる・・・

 

大輔:賃金だけでなく、それ以外にも、例えば公共交通機関や、雪の状況。

 

山形転職:こういうことですか?


 

大輔:Twitterに出した画像だねw。夏に意気揚々と移住してきても、冬場の苦労を知って、やっぱり山形を離れるという人も少なくないらしい。

あとは嫁姑の問題とか。

 

山形転職:転職で嫁姑問題勃発ですか?

 

大輔:旦那さん側は同居するつもりで考えていたけど、奥さんにはそのつもりがなかった、とかね。山形は3世帯同居率が高いから、山形で周り見渡せば同居家族も多いけど、山形県外育ちの人はそうじゃないから「え、同居するの?嫌だわ」ということもある。
「田舎に帰ったら同居当たり前」みたいな認識だと、後で話がこじれちゃう。結果「やっぱり山形いくの辞めます」ということも少なくない。

 

山形転職:だんだん、転職から話が離れてきてないですか?

 

大輔:シュロスバーグもどっかいっちゃったね。

まとめると、転職だ~と言って仕事探しを始める前、あるいは具体的に企業にアプローチをかけて選考に進める前に、Uターン転職で起きうることを家族みんなで想定しておく必要があるということなのです。

じゃ具体的に、何を想定しておくか、というのも、シュロスバーグの理論の中にある。

1 役割はどう変化する?
例)親と同居したら息子・娘という役割が日常的に発生したり、子どもが生まれたら親としての役割ができたりする。


2 人間関係はどう変化する?
例)これまでの仕事の繋がりは減って、地元の町内会や子供会の集まりの頻度が増えたりするかもしれない。
 

3 日常生活はどう変化する?
例)収入の減少があったり、車での移動が当たり前になったり。夜に飲みに行く回数が少なくなったり。
 

4 自分や世の中に対する考え方が変化する?
例)都会にいた頃と考え方が変わる。都会のランチ情報とかテレビで見ても気にならなくなるとか?

 

山形転職:これらの変化を考えることが第1ステップになるんですね。。。ということは、まだ結構続きそうですねぇ。

 

大輔:うん。今日じゃ終わらないから何回かに分けよう。

 

山形転職:思いつきが結構大変なことになってきた。

今回の山形転職のまとめ。

シュロスバーグの理論による「転機の乗り越え方」の第1ステップは、「転機がもたらす変化を認識する」ということ。
ここまで話した山形へのUターン転職がもたらす変化を整理し、家族とともに理解しておくことがまず大事、というのが今日のお話でした。

次回は第2ステップの「リソースを点検する」をUターン転職の場合に沿ってかいてみたいと思います。


自分自身だけでなく、家族も含めて転機がもたらす変化を考えてみるべし。

続きはこちらから Part2(リソースを点検する)

2020.03.04:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]

~山形での転職事情2019~山形県の年収相場を考える~

転職を考えていらっしゃる方には「今の給与では十分満足できない」「仕事に見合った給与がもらえていない」と思っていらっしゃる方も多いと思います。

「転職すれば年収が上がる」「転職して年収を上げよう」と考える方も少なくないと思いますが、実際にすぐに年収アップが叶う事例というのはそれほど多くないのが実情です。

まずは、山形県で働く方々がだいたいどのくらいの収入を得ているのかを知り、自分がどの位置にいるのかを考えてみることからはじめてみることをオススメしています。

そこで、今回は2019年発表の賃金構造基本統計調査を踏まえて年収についての考え方をお伝えします。

 

【山形の年収相場をつかむ】
 
年収は、今より高ければ良いに越した事はないのでしょうが、業界・業種・職種・地域を踏まえた「相場」があり、企業側としても、既存社員とのバランスを考えながら、年齢や入社時の役職など、自社の給与規定の範囲の中で年収提示をすることになります。
厚生労働省の調査では、山形県ではこのような賃金水準になっています。
 
 
令和元年度 山形県の賃金統計
性別 年齢 勤続年数 労働時間 所定外
労働時間
決まって支給する
現金給与額
所定内
給与
年間
賞与
男性 43.5 14.6 169 16 31万1100円  27万300円 72万9800円
女性 42.7 11.6 165 7 21万9500円 20万6600円 46万1100円
 
       業界業種別、年齢別など細かい数値は、こちらのデータでご確認ください。
 
※「決まって支給する現金給与」とは、残業含めての額です。所定内給与というのが、残業を含めずに支払われる額です。
 
このデータか見るとと山形県の平均年収は
【(決まって支給する現金給与額)×12ヶ月+年間賞与】で計算して・・・
 
男性平均年収=4,463,000円
女性平均年収=3,095,100円
 
となります。


山形での転職支援を行なっている私たちの経験上、実際に「大幅アップ!」が叶う事例は、そんなに多くありません。

そんな中でも年収アップが叶うケースというと・・・

【転職で年収アップが叶いやすいケース】
(1)現状の職場の給与が「相場より低かった」というケース
(2)業界・職種を変える(キャリアチェンジ)ケース

 

(1)現状の職場の給与が「相場より低かった」というケース

学校を卒業してから1社しか経験していない人は、今の状況が普通と思ってしまっているかもしれません。
転職などを考えたこともなく真面目にコツコツ仕事をされてきて、ご結婚して子どもができて生活が厳しくなり、収入を増やすには転職しかないかも、というような状況になった人がこういったケースによく当てはまるようです。
各企業の給与規定などそれぞれ事情があるかと思いますが、勤め始めて5年経っても10年経っても初任給とほぼ変わっていない、などの場合は、同業他社や同程度の規模の会社ではどのくらいの年収が想定されるか、社外の情報も得ておくべきです。
「年収が高い=良い会社」とは必ずしも言い切れませんが、ご自身の能力が社外ではどういう評価がされるのかを知っておいて損はないでしょう。

 

(2)業界・職種を変える(キャリアチェンジ)ケース

業界水準、職種水準というものがあります。業界を比較した際によく言われるのが飲食・小売業界は年収が低い傾向があり、金融や不動産業界は高い傾向があるというもので、職種では、一般事務職は他職種より低い傾向がある、などというものです。
同じ営業職でも、賃金水準の高い業界へ転職して年収を上げる、同じ業界でも、事務職から営業職へ転職する、などで年収を上げられる可能性があります。
ただし、職種転換は注意が必要です。未経験職種への転職は、入社初年度は現状より下がってしまう場合もあります

 

年収が高い傾向の業界や職種はありますが、もちろん求められる経験や能力によっても差があります。収入は高いけれど、毎日やりたくない仕事、嫌な仕事を続けていく、あるいは、どうしても合わない風土で過ごし続けるのは苦痛なものです。
年収アップだけでなく、職場環境や働き方など、生きていくうえでどう仕事と向き合っていくかを考える選択肢として、転職を検討してみると良いでしょう。

私たちジンジャーズの転職支援は、申し込んだからといって「必ず転職させる」というものではありません。じっくりとお話しをうかがって、他社の状況やキャリアチェンジの可能性を踏まえて、場合によっては転職をお引き留めすることもあります。

 

2019.12.02:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]

グラフでみる山形転職(転職実績求人編)

色々なエージェントさんの情報を見たり調べたりしていると、どこのエージェントさんも「求人は色々掲載されているけれど、実際はどんな求人に入社されている人が多いのか」を情報として出していらっしゃる会社は少ないように思います。(見つけられていないだけかもしれません・・・)


私たちジンジャーズが一体どんな求人に対してご紹介を活動し、転職成功に結びつけているのか、グラフで表してみました。

 

 

調査の対象は、2019年11月時点でご入社(内定含む)が決まっている50名の方です。
大手さんに比べると本当に少ない参考値ですが、私たちと一緒に転職活動をする際の参考にしていただければ幸いです。


ご紹介実績で一番多かったのが「未公開・未完成求人」でした。

「未公開・未完成求人」とは社長や経営層の頭の中にある「こんな感じの人がいたら」「その人にあった待遇で迎えたい」と思っている求人ニーズのこと。
結構あるのですが、こういった求人ニーズは、規定の求人票にはなりにくいため、企業との信頼関係がないと出てこないですし、企業情報がしっかり理解できていないと候補者を提案できないので、選考に結びつきません。

求人情報は、もはやインターネットで誰でも簡単にどこからでも手に入れられる環境ですので、私たちはネットでは手に入れにくいところでのご紹介に力が入っているんですね(結果的に・・・ですが)。

もちろん事前に会社に訪問して、諸条件、概ねの給与などは把握しておりますし、ご本人希望を企業に伝えた上で進めるので、「入社してから違った!」ということはありません。


2番目が「SE・ITエンジニア」でした。

山形でもIT関連の求人が増えているように思います。ちょっと前は、SEの方は県外も視野に入れて転職活動をされるケースも少なくなかったですが、最近は山形にもIT系の職種、企業が増えてきていますので、UIターン希望の方にもチャンスが広がっていると思います。

 

以下、営業職、製造技術職が続いています。

 

求人は出していないけれど、良いご縁があれば採用したい、と思っていらっしゃる会社が多いので、転職を考えていらっしゃる方はぜひ一度ご相談ください。

2019.11.11:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]

求人倍率、実は0.54倍?!人手不足で誰でも転職しやすい環境とは言い切れない事情。

毎月月末になると、労働局から「有効求人倍率」が発表されるのをご存知の方も多いでしょう。
新聞やニュースで「求人倍率は~~倍で」とか「人手不足で売り手市場が続く」など見聞きすることも多いと思いますが、その根拠となる数字です。
労働局が1ヶ月間のデータを集計したものを、山形労働局HPや新聞報道で毎月公表されます。

 

「求人倍率が高い」というのは、求職者(就職・転職希望者)に対して出る求人数が多い状態を表します。
求人倍率1倍というのは、1人の求職者について1件の求人案件があるということになり、求人倍率2倍というと、1人の求職者について2件の求人があるという状態です。
山形労働局発表の最新値だと、求人倍率1.55倍で、求職者数より求人数が上回っているので、「求職者有利の売り手市場」とか「人手不足」と一般的に言われることが多い状況です。

 

しかし、この求人倍率はあくまで参考としてみておくほうが良いです。理由は2つあり、一つは、労働局(ハローワーク)に求職登録した人だけが母数になっている(ハローワークに登録していない人は計算に入っていない)と、もう一つは「全職種」の平均だというところに注意する必要があります。

今回はその「全職種平均だと、どうして注意する必要があるの?」について簡単にまとめてみました。

 

上の表のように、労働局では各職種別の求人倍率も発表していますが、あまり目立って取り上げられることはないようです。

一番上の行が全体の結果で、確かに求人倍率は1.43倍になっていますが、下を細かく見ていくと、職種による差がかなりあることがわかります。

求人倍率が高いのは「販売」「サービス」「保安」。警備員などが含まれる保安の職業に至っては6倍を超える高い水準です。

これらの職種については、なかなか経験者が集まらない環境でもあるため、未経験からのチャレンジを受け入れる傾向が強くあります。

一方で倍率が低いのは「管理的職業」「事務的職業」。経験と高いスキルが期待されるマネジメント層にあたる職種は0.85倍、事務系の職種に至っては0.54倍と、そういった職種を目指される求職者にとってはなかなか厳しい状況が続いています。

企業が求める経験やスキルは相変わらず高い水準を維持しているため、これらの職種を目指す場合は、就職環境が厳しかった頃と同様にしっかり準備して臨む必要があります。

転職活動においては、自分はどんな強みがあるのか、どういった経験を活かせるのかを整理するとともに、これから進んでいきたい業種・職種の雇用環境を知っておくと良いでしょう。

 

※参考:山形労働局HP

本記事は、2018年12月に作成したものを、データ更新して掲載しています。

2019.10.21:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]