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震災と戦災と…釜石とガザの子どもたちが“凧揚げ”交流~「ソシテワスレズ」!!??

  • 震災と戦災と…釜石とガザの子どもたちが“凧揚げ”交流~「ソシテワスレズ」!!??

 

 「Now we don't wish to live」(もう、私たちには生きる望みはない)、「We only wish die mercifully」(せめて、安らかに死ぬことを願うだけ)―。ガザとの交流の橋渡しをしている釜石市の佐藤直美さんは空爆下の知人から届いたメールに息を飲んだ。「生きていて…」という返信にはまだ「既読」マークはついていない。「凧を揚げて、励ましてやりたい」と佐藤さんの肩を押したのは東日本大震災を経験した被災地・釜石の子どもたちだった。

 

 海を越えた交流は震災1年後に始まった。「3・11」のその日、ガザの青空に復興を願う凧が舞った。ガザの子どもたち約千人が工夫を凝らした手づくりの凧だった。3年後には実際に被災地を訪れ、“被災っ子”たちを励ました。震災12年目の今年も同じ日に凧は宙に。そしてわずか7カ月後、今度はそのガザの子どもたちが死線をさ迷っている。「絶対に生きていてほしい」―。戦闘が始まった先月10月、釜石の海岸の空にはメッセージを背負った凧たちが泳いだ。

 

 「Friendship」「Future」、そして「糸へん」に「世界」の「世」をくっつけた心のこもった“創造字”など「ガザへ届け」とばかりの声が岸壁に響き渡った。「僕たちには、戦争を止めることはできない。でも、戦争を知ることはできる」と子どもたちは口をそろえた。刹那(せつな)、ガザの悲劇に寄り添う凧揚げのこの光景にあの醜悪な光景が重なった。背筋が凍った。戦争が激しさを増すさ中、友好姉妹都市の米国・ホットスプリングス市を訪問した「イーハトーブ」(宮沢賢治の理想郷)の面々のあのはしゃぎぶりである(11月1日付当ブログ「●エッフェル●騒動劇:第2幕」を参照)。神をも恐れぬ所業(しょぎょう)とはこのことを言うのであろう。

 

 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配する「ハマス」とイスラエル側との間の、まるでホロコースト(大量虐殺)を思わせる戦争が始まって、この日(11月7日)はちょうど1が月―。パレスチナ側の死者は1万1000人(7日現在)を超え、うち4千人以上が子どもと見られる。”凧揚げ”交流のニュースはこの日に合わせて、NHKローカル(岩手)で放映された。「忘れないということ。みんなガザのことを思っている。この心を伝えたい」と佐藤さんは話した。

 

 「アラユルコトヲ/ジブンヲカンジョウニ入レズニ/ヨクミキキシワカリ/ソシテワスレズ…ミンナニデクノボートヨバレ/ホメラレモセズ/クニモサレズ/サウイフモノニ/ワタシハナリタイ」(「雨ニモマケズ」)―。そういえば、こう記したのもやはり賢治だった。

 

 「たこたこあがれ/かぜよくうけて/くもまであがれ/てんまであがれ…」(文部省唱歌「凧の唄」)ー。子どもたちが考えた創造字にはたぶん、”平和の糸”が世界中で繋がってほしいという祈りが込められているにちがいない。「イーハトーブ」は賢治が『風の又三郎』で描写したように風が名物である。「風どうど吹いて来(こ)/海のすみから風どうど吹いて来(こ)」という歌い出しで始まる「凧あげ唄」というわらべ歌もある。しかし、この地の空に”賢治凧”が舞う気配はない。

 

 

 

(写真は釜石市の岸壁で凧を揚げる子どもたち=NHKローカルの画面から)

 

 

 

 

《追記ー1》~10分に一人の子どもが犠牲に!??

 

 「子ども10分に1人殺されている」ーハマス掃討作戦…ガザ市の中心部に到達、 “病院標的”に危機感も。パレスチナ自治区ガザ地区でハマスの掃討作戦を続けるイスラエル軍は、ガザ市の中心部まで進軍し、地上戦を繰り広げていることを明らかにしました(日テレnews、8日午後8時9分)

 

 

《追記ー2》~首都圏の首長らが停戦の訴え

 

 東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県知事と5政令市の市長による「九都県市首脳会議」(座長=黒岩祐治・神奈川県知事)は8日、戦闘が激化するパレスチナ自治区ガザを巡って、「即時の一時的な戦闘休止」などを求める宣言を発表した。宣言は、イスラエルやイスラム主義組織ハマスのほか、日本政府や国際社会に向けて発出。戦闘休止に加え、人質の即時解放、国際法の順守、ガザの人道状況の改善などを訴えた。宣言発表は10月末に横浜市で開催された会議で提案されていた(9日付「読売新聞」電子版)

 

 

《追記ー4》~足元の不祥事に罰金刑(二元代表制の崩壊ーその1)

 

 

 直属の部下が10代の女性に対しみだらな行為をしたとして逮捕された事案について、花巻簡易裁判所は8日、罰金80万円の略式命令を出した。当該職員が逮捕・拘留中にもかかわらず、上記の米国訪問に同行した佐藤勝教育長に対して、市民の間から「道義上も問題だ」と厳しい批判の声が上がっていた。自らの監督責任は棚に上げた形で、今後の処分については「刑事処分の内容を確認した上で、対処する」としている(9日付「IBC・岩手放送」配信)

 

 

《追記ー5》~もうひとつの足元では”分裂”騒動(二元代表制の崩壊ーその2)

 

 花巻市議会の会派「はなまき市民クラブ」(7人)に所属する市議3人が同会派を離脱し、無会派だった一人を加えて「緑の風」(4人)を新たに立ち上げた。新花巻図書館や駅橋上化などビッグプロジェクトの先行きが不透明な中、「大同団結が必要ないま、市民に背を向ける”分派”行動と言わざる得ない。市政運営にどう対応するのか、監視を強める必要がある」という警戒心が市民の中に出ている(花巻市議会HPより)

 

 

《追記ー6》~「イ-ハト-ブ(まるごと賢治)図書館」の実現へ向けて…病院跡地への立地を求めて、署名運動がスタート

 

 花巻市内でフェアトレ-ド店を経営する新田文子さんが主宰する「暮らしと政治の勉強会」など三つの市民団体が、宮沢賢治ゆかりの地「イ-ハト-ブ」にふさわしい“夢の図書館”を目指した全国規模の署名運動を展開中。署名用紙などは以下からラウンロードを。11月23日必着。

 

★新花巻図書館は病院跡地に!の全国署名を10月1日スタートします。署名用紙のダウンロードはこちらから。集まった署名は11月23日必着でお願いします。
「全国署名を全国に広げます!~これまでの経過説明」はこちらから。おいものブログのカテゴリ-「イ-ハト-ブ図書館をつくる会」は「夢の新花巻図書館を目指して」に変更しました。署名実行委員会の活動も報告していきます。新田さんのURLは以下から

 

 https://oimonosenaka.com/

 

 

 

 

 

「ツマラナイカラヤメロ」…「ガザ」にジェノサイドとホロコ-ストの危機~子どもたちの墓場に!!??

  • 「ツマラナイカラヤメロ」…「ガザ」にジェノサイドとホロコ-ストの危機~子どもたちの墓場に!!??

 

 「歴史は繰り返す、いや退行するものなのだろうか」―。パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配する「ハマス」に対するイスラエル側の攻撃がジェノサイドやホロコーストの様相を呈しつつある。“民族浄化”という言葉が亡霊のようによみがえってくる。その都度、宮沢賢治のあの詩が口元からこぼれ落ちる。「南ニ死ニサウナ人アレバ/行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ/北ニケンクヮヤソショウガアレバ/ツマラナイカラヤメロトイヒ…」―。それはもう、祈りにも似た呪文のようなものである。

 

 映画「キラ-ズ・オブ・ザ・フラワ-ム-ン」(2023年10月、米国)を観た。カンヌ国際映画祭で最高賞(パルム・ド-ル)を受賞した「タクシ-ドライバ-」などで知られる巨匠、マ-ティン・スコセッシ監督が手がけた3時間26分の超大作。100年ほど前の1920年代、米国・オクラホマ州の居留地でその土地の石油鉱業権を保持し、潤っていた先住民「オ-セ-ジ族」が次々に謎の死を遂げる。利権がらみの殺人の背後に広がるのはネイティブアメリカン(インディアン)に対する白人の露骨な人種差別である。

 

 わが国も今年、朝鮮人の虐殺事件が起きた関東大震災から丸100年を迎えた。目の前の画面に映画「福田村事件」(森達也監督、9月15付当ブログ参照)の光景が重なった。震災発生(1923年9月1日)の5日後、首都圏から約30キロ離れた千葉県東葛飾郡福田村(現野田市)でもうひとつの殺人事件が起きた。「(讃岐弁を耳にした村人が)聞いたことのない言葉だ。朝鮮語だ。こいつら朝鮮人だ」―。にわか仕立ての「自警団」が襲いかかり、幼児や妊婦を含む9人が殺された。四国・香川から来た行商団の一行(15人)で、全員が被差別部落の出身だった。朝鮮人と被差別部落民…その「差別」の重層構造に打ちのめされた。

 

 「本か、命か」―。『ナチスから図書館を守った人たち―囚われの司書、詩人、学者の闘い』(2019年)と題した本を読んだ。帯にはこうあった。「見つかれば命はない。それでも服の下に隠して守ったのは、食料でも宝石でもなく、本だった。最も激しいホロコ-ストの地で図書館を運営し、蔵書と文化を守ったユダヤ人たちの激闘の記録」―。全米ユダヤ図書館賞を受賞し、6カ国で出版されている話題作である。「独裁者は文化とどう向き合ったのか」―。「文化」を略奪したナチスの手法が新花巻図書館の駅前立地にこだわり続ける上田(東一)市政の強権支配とふいに、ダブったのだった。読み進むうちに心が重くふさぎ込んだ。

 

 どちらも「大量虐殺」を意味するジェノサイドとホロコ-スト…。命をかけて、本(文化)を守ったはずのユダヤ人国家「イスラエル」はいままさに、“民族浄化”という悪魔の道に突き進もうといている。「歴史の退行」「人間の狂気」…私はなす術もなく、ただオロオロしながら、イ-ハト-ブの地から「ツマラナイカラヤメロ」とつぶやくのみである。かつて、「ユダヤ人ゲット-図書館」には次のような掲示が貼られていたという(本文から)

 

 「本は悲しい現実を忘れさせてくれる。本はゲット-(強制居住区)から遠い世界に連れていってくれる。本は何も食べなくても飢えをなだめてくれる。本はあなたに誠実だから、あなたも本に誠実であれ。わたしたちの精神の宝物を保存しよう―—本を!」

 

 

 

 

(写真は映画「キラ-ズ…」のポスタ-=インタ-ネット上に公開の写真から)

 

 

 

 

 

 

《追記―1》~「殺すな!ガザの停戦を」、イ-ハト-ブの地からも連帯のメッセ-ジを!?

 

 市議選出馬の背中を押してくれた畏友のルポライタ-鎌田慧さん(『叛逆老人は死なず』の著者)が「殺すな、ガザ地区停戦緊急行動」を呼びかけ、こう書いている。「遠く離れたアジアからの、かぼそい少数の声であっても、国際的にはつながっている」(10月31日付「東京新聞」本音のコラム)。世界全体の平和と幸せを願った宮沢賢治のふるさと「イ-ハト-ブ」の地からも連帯のメッセージを届けよう。

 

 緊急行動は11月4日午後2時から、東京のイスラエル大使館前で。ほかの呼びかけ人は雨宮処凛、上野千鶴子、落合恵子、神田香織、佐高信、田中優子、永田浩三、前川喜平の各氏

 

 

 

《追記―2》~いますぐ、停戦を!?

 

 上記の呼びかけをした鎌田慧さんらの緊急行動の模様がNHKのオンラインニュ-スで報じられた。「子どもを含めてたくさんの人が亡くなっている状況を見て、何もしないわけにはいかない」と鎌田さんらは即時停戦を訴えた。詳しくは以下のアドレスから。

 

都内のイスラエル大使館周辺で文化人らが停戦を求め抗議活動 | NHK | 東京都

 

https://twitter.com/kandakaori/status/1720982872075714821/photo/1

 

 

 

《追記―3》~ついに「核使用」発言も!?

 

 イスラエルの極右政党の閣僚がパレスチナ自治区ガザ地区への核兵器の使用を肯定する発言をしたことを受け、アラブ諸国から強く非難する声が相次いだ。問題の発言をしたのはイスラエルのエルサレム問題・遺産相を務めるエリヤフ氏。地元ラジオのインタビューで核兵器の使用について問われ、「それも選択肢の一つだ」と語った。発言を受け、ネタニヤフ首相はエリヤフ氏の閣議への出席停止を決めたが、罷免することはなかった。

 

 サウジアラビア外務省は5日、エリヤフ氏の発言を「可能な限り強い言葉で非難する」との声明を発表し、「イスラエル政府に過激主義と残虐性が広がっていることを示した」と批判した。さらに、エリヤフ氏を罷免しないのは「イスラエル政府が人間的、宗教的モラルや法的規範を完全に無視することに等しい」と指弾した(6日付「毎日新聞」電子版、要旨)

 

 

《追記―4》~「絶望するな、希望を持て」!?

 

 「あらゆる状況には、どれほど強力に支配されていようと、必ず別の道があるものです。確立されたものや現状ではなく、別の道について考えるように努め、現在の状況が凍結したものだと思い込まないようにしなければなりません。」―。当欄にたびたび、引用している市民ブログ「浜名史学」がパレスチナ系アメリカ人の文学者、故エドワ-ド・サイ-ドの『ペンと剣』の一節を引きながら、こう書いている。「パレスチナの絶望的な状況の中で、何とかしようという希望を持ち続けたサイ-ドならではのことばである」

 

 

《追記ー5》~ノーモア…”対岸の火事”!?

 

 子どもを含む無辜(むこ)なる犠牲が相次ぐ中、「ガザ」危機への関心が急速に高まりつつある。さっそく、こんなコメントが寄せられた。

 

 

 サイードの「ペンと剣」を読んでいます。70有余年のイスラエルパレスチナ問題に関するサイードの所見からは、アメリカの力を背景にした強いイスラエルが、弱い立場のパレスチナを蹂躙してきた歴史を知ることができます。イスラエルは武力の行使はもちろん、いわゆるプロパガンダを使ってパレスチナがいかに非人道的な行為をしてきたかのようなことを世界に発信しています。

 

 こういう悲惨な歴史を読むと、もちろん外的にはそこまで悲惨ではないけれども、同じような行為がここ花巻市でも今、繰り広げられているような感じに陥ります。すなわち、市当局が市長の言う、声の大きい市民たちの言い分を貶めるような動きになっていることを感じます。

 

 今生きている私たちは、世界史的に見て大きな事件を見つめつつ、身の回りに起きている、世界の問題と繋がる事象に向き合っていることを実感します。排他主義と分離主義的な価値観に鋭い異議を唱えて続けたサイードの主張はここ花巻でも実践されるべきと思います。

 

 

《追記ー6》~「人類の危機」…ガザが子どもたちの墓場に!?

 

 国連のグテレス事務総長は6日、記者団に対し、イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区の人道状況について「子どもたちの墓場になっている」と述べ、即時の「人道的停戦」を改めて求めた。ガザ地区の保健当局によると、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突によるガザ地区の死者は1万人を超え、4割以上は子どもだとしている。グテレス氏は声明を読み上げ、「ガザの悪夢は人道危機以上のものだ。人類の危機だ」と強調。ガザ地区で活動する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員の死者数が89人に拡大したと明らかにした(7日付「毎日新聞」電子版、要旨)

 

 

 

《追記―7》~「イ-ハト-ブ(まるごと賢治)図書館」の実現へ向けて…病院跡地への立地を求めて、署名運動がスタート

 

 花巻市内でフェアトレ-ド店を経営する新田文子さんが主宰する「暮らしと政治の勉強会」など三つの市民団体が、宮沢賢治ゆかりの地「イ-ハト-ブ」にふさわしい“夢の図書館”を目指した全国規模の署名運動を展開中。署名用紙などは以下からラウンロードを。11月23日必着。

 

★新花巻図書館は病院跡地に!の全国署名を10月1日スタートします。署名用紙のダウンロードはこちらから。集まった署名は11月23日必着でお願いします。
「全国署名を全国に広げます!~これまでの経過説明」はこちらから。おいものブログのカテゴリ-「イ-ハト-ブ図書館をつくる会」は「夢の新花巻図書館を目指して」に変更しました。署名実行委員会の活動も報告していきます。新田さんのURLは以下から

 

 https://oimonosenaka.com/

 

 

 

 

 

●エッフェル●騒動劇:第2幕…今度の舞台は米国・ダラス~「食の安全」もそっちのけ、一方で「ガザ」の即時停戦の訴え!!??

  • ●エッフェル●騒動劇:第2幕…今度の舞台は米国・ダラス~「食の安全」もそっちのけ、一方で「ガザ」の即時停戦の訴え!!??

 

 「ハイッ、ポ-ズ」―。冒頭に掲げた写真を見たとたん、国政を揺るがした自民党女性局の面々による例の“エッフェル”騒動劇がまぶたに重なった。先月26日から本日11月1日まで5泊7日の日程で、米国・ホットスプリングス市との姉妹都市提携30周年を祝う花巻市民訪問団が派遣されたが、その一員の佐藤勝教育長が帰国前日の30日、ダラス郊外の遊園地を訪れた際のポ-ズ写真である。

 

 訪米を前にした10月19日、直属の部下である市教委の男性主事(24)が10代の女性に対してみだらな行為をしたとして「県青少年環境条例」違反の疑いで逮捕されるという前代未聞の事件が起きた。5日後の24日に開かれた記者会見で佐藤教育長は神妙な表情でこう陳謝した。「社会人としてはもちろんのことでありますが、公務員として市民の皆様の信頼を損なう事態となりましたことに深く反省し、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」(11月1日付HPに掲載)。ダラスでいとも楽し気に写真に収まったのはその”舌の根“も乾かない30日。「公務員として…」という言葉のなんと空々しいことか。

 

 “エッフェル”女子と言えば、この人を忘れてはなるまい。参議院議員の広瀬めぐみさん(57)である。先の知事選で現職の対抗馬として出馬した女性候補はこの人のスキャンダルでかなりの票を失ったと噂されている。その話題の主が今度は選挙戦の余韻が冷めやらない酷暑の夏、花巻祭りの風流山車パレ-ドの先導役として現れ、市民をびっくりさせた。「同じ穴のムジナ」とはこのことを指すのであろう。ちなみに、今年の流行語大賞には「エッフェル姉さん」も堂々とノミネートされている。

 

 さて、自民党女性局の局長はさすがにその責任を取る形で辞任に追い込まれたが、我が方の教育現場のトップはいかに!?部下が逮捕・拘留中の今回のホ市訪問は「市民の皆様の信頼を損なう」事態ではないというのだろうか。しかも、この嬉しそうなエッフェル・ポーズ…その市民の間からは「もはや道義上の問題だ」と手厳しい声も出ている。

 

 

 一方、この不祥事の3日前の10月16日には市内の中学校の給食にカエルの死骸が混入するという事故が発生し、佐藤教育長は同じ記者会見で「今後、納入業者に再発防止に向けた改善策を早急に実施していただき、保健所の助言を仰いだ上で問題ない場合は提供を再開したいと考えている」と話している。今回のダラス観光はまだ改善策がきちんと示されない中での“公務”だった。「イ-ハト-ブはなまき」の危機管理は完全に崩壊しつつある。もう何をかいわんや、である。なお、パン食に切り替えていた給食は6日から元の米飯提供に戻る。

 

 

 

 

(写真は水牛の彫像の前でにこやかにポ-ズをとる佐藤教育長=「花巻・ホットスプリングス交流プログラム」のFBから)

 

 

 

 

《追記ー1》~「楽しそうですね」

 

 フェイスブックを名乗る人から以下のようなコメントが届いた。物価高に悩む一般市民にとって、今回のアゴアシ付き(一人当たりの出張手当は約50万円)の”大名行列”は到底、看過できるものではあるまい。私自身、気の遠くなるようなこの感覚のズレにはため息が出るばかりである。

 

 「楽しそうですね。興味を持ったのでくだんのフェイスブックを見てみました。上田市長も楽しそうに写っていますね。事件を起こした職員を採用したのは教育委員会ではなくて市だと思うのですが、これまたのんきですね」

 

 

《追記―2》~「殺すな!ガザの停戦を」、イ-ハト-ブの地からも連帯のメッセ-ジを!!

 

 市議選出馬の背中を押してくれた畏友のルポライタ-鎌田慧さん(『叛逆老人は死なず』の著者)が「殺すな、ガザ地区停戦緊急行動」を呼びかけ、こう書いている。「遠く離れたアジアからの、かぼそい少数の声であっても、国際的にはつながっている」(10月31日付「東京新聞」本音のコラム)。世界全体の平和と幸せを願った宮沢賢治のふるさと「イ-ハト-ブ」の地からも連帯のメッセージを届けよう。

 

 緊急行動は11月4日午後2時から、東京のイスラエル大使館前で。ほかの呼びかけ人は雨宮処凛、上野千鶴子、落合恵子、神田香織、佐高信、田中優子、永田浩三、前川喜平の各氏

 

 

《追記―3》~いますぐ、停戦を!!??

 

 上記の呼びかけをした鎌田慧さんらの緊急行動の模様がNHKのオンラインニュ-スで報じられた。「子どもを含めてたくさんの人が亡くなっている状況を見て、何もしないわけにはいかない」と鎌田さんらは即時停戦を訴えた。詳しくは以下のアドレスから。

 

都内のイスラエル大使館周辺で文化人らが停戦を求め抗議活動 | NHK | 東京都

 

https://twitter.com/kandakaori/status/1720982872075714821/photo/1

 

 

《追記―4》~嘲笑するレイシストと「雨ニモマケズ」

 

 公開されているある市民ブログ(2日付「浜名史学」)に以下のような文章が掲載された。その賢治のふるさとでも“弱者”に寄り添うどころか、そんな「嘲笑」があちこちに充満している。たとえば、少しでも不正義や不条理に抗おうとする当ブログに対しても…

 

 

 面白いことがあれば、人は笑う。笑いは人生を楽しくする。しかし現在の社会には単なる笑いではなく、「嘲笑」、あざけり笑うことがしばしば見られる。自民党の政治家である杉田某がその代表的な人物である。彼女は、右翼的な自民党権力を背後にして、それに守られながら、差別されている人びとを嘲笑する。こういう輩が誕生する前は、少なくとも差別されている事象があれば同情し、抑圧されている人たちがあれば少なくとも慰めに行ってがんばってくださいといい…

 

 宮沢賢治の「雨にも負けず」の「東ニ病気ノコドモアレバ/行ッテ看病シテヤリ/西ニツカレタ母アレバ/行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ/南ニ死ニサウナ人アレバ/行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ/北ニケンクヮヤソショウガアレバ/ツマラナイカラヤメロトイヒ…」

 

 これこそが、人間の営みであったのではないか。しかし今、困っている人びとをあざけることが日本だけではなく、世界各地で見られる。人間も劣化したということなのかもしれない。

 

 

 

《追記ー5》~「イ-ハト-ブ(まるごと賢治)図書館」の実現へ向けて!!??病院跡地への立地を求めて、署名運動がスタート

 

 花巻市内でフェアトレ-ド店を経営する新田文子さんが主宰する「暮らしと政治の勉強会」など三つの市民団体が、宮沢賢治ゆかりの地「イ-ハト-ブ」にふさわしい“夢の図書館”を目指した全国規模の署名運動を展開中。署名用紙などは以下からラウンロードを。11月23日必着。

 

★新花巻図書館は病院跡地に!の全国署名を10月1日スタートします。署名用紙のダウンロードはこちらから。集まった署名は11月23日必着でお願いします。
「全国署名を全国に広げます!~これまでの経過説明」はこちらから。おいものブログのカテゴリ-「イ-ハト-ブ図書館をつくる会」は「夢の新花巻図書館を目指して」に変更しました。署名実行委員会の活動も報告していきます。新田さんのURLは以下から

 

 https://oimonosenaka.com/

 

 

 

 

 

 

 

「賢治」人脈図…中村哲×高木仁三郎、そしてベ-ト-ベン~夜空を見上げれば、今宵は満月!!??

  • 「賢治」人脈図…中村哲×高木仁三郎、そしてベ-ト-ベン~夜空を見上げれば、今宵は満月!!??

 

 「夢のような一幕物語から始めたい」という書き出しのまえがきはこう続く。「イ-ハト-ブという名の地に三つのいのちが集まったという話である。三つのいのちが一つになり、楽器になった。やがてその調べは小さな物語となり、波となり、まわりに共鳴の輪を描き、風をはらんで広がった。どこまでも」―。宇宙物理学者で賢治研究家でもある故斎藤文一さん(享年92歳=新潟大学名誉教授)の著『愛と小さないのちのトライアングル』(2007年)にはサブタイトルとして「宮澤賢治・中村哲・高木仁三郎」の名前が記されている。3人が奏でる交響曲が文中から聴こえてくるような気がする。

 

 当ブログでもこの3人の“思想と行動”については、幾度か触れてきた。互いに共鳴し合う生きざまに心が動かされたからである。隣り町の北上市出身の斎藤さんはいち早く、そのことに気が付き、16年も前に同書の中でその接点の大切さを問うてきたのだった。たとえば、アフガンのテロに倒れた中村さんの人生を決定づけたのは賢治の『セロ弾きのゴ-シュ』だったこと、高木さんが「反原発」の拠点である原子力資料情報室を設立するきっかけとなったのが賢治の「羅須地人協会」だったことなど…

 

 「実はそういう小さないのちこそ、想像を超える大きな力の源泉なのだ。その中に宇宙的・全生命的な重さが息づいているのである。そこにほんとうの<人間の科学>が生まれねばならない。(3人が)とらえた視点はそこにあったのだ」―。斎藤さんは3人の共通点をこう端的に指摘している。そういえば、高木さん(1995年)と中村さん(2004年)はともに“賢治精神”を体現した功績に与えられる「イ-ハト-ブ賞」の受賞者であり、斎藤さん自身(1996年)も「宮沢賢治賞」を受賞している。

 

 さ~て、御大である賢治は大変な「ベ-ト-ベン」おたくとして知られる。あの交響曲第六番「田園」の曲想を得たウイ-ン郊外の地は「ベ-ト-ヴェンの散歩道」と名づけられ、いまも観光名所になっている。そして、冒頭の賢治の写真は散歩するベ-ト-ベンのポ-ズを真似て、撮らせたと伝えられている。まさに、賢治を面目躍如(めんもくやくじょ)させるエピソードではある。

 

 「おたく」ぶりはこんなもんではない。たとえば、中村さんにはずばり『わたしは「セロ弾きのゴ-シュ」』というタイトルの自著があるが、原作の中にはゴ-シュが所属する「金星音楽団」が第六交響曲を演奏するシ-ンが出てくる。ちゃっかりと「田園」を拝借した賢治のおどけた表情が目の前に浮かんでくるではないか。さらに、斎藤さんはアフガンの大地に根を下ろす中村さんに対し、「これぞ、田園交響曲だ」とエ-ルを送るといったあんばいである。

 

 「Fantasia of Beethoven」(ベ-ト-ベンの幻想)―。こんな標識を掲げた花壇がかつて、総合花巻病院の中庭あった。この病院の創立者で賢治の主治医だった故佐藤隆房さん(1890~1981年)が大正13年春、賢治に設計を依頼して作った花壇の復元である。賢治はその時の気持ちの高まりをこう書いている。「…それにおれはおれの創造力に充分な自信があった。けだし音楽を図形に直すことは自由であるし、おれはそこへ花でBeethovenのFantasyを描くこともできる。さう考へた」(『花壇工作』)―

 

 現在、同病院は市内の他所に新築・移転し、その「病院跡地」が新花巻図書館の立地候補地のひとつとして、注目を浴びている。由緒あるこの地に「イ-ハト-ブ(まるごと賢治)図書館」を実現したいと思うのは以上のような経緯を踏まえてのことである。賢治をめぐる“人脈図”はまるで、銀河宇宙みたいに途方もなく、でっかい。斎藤さんはこの3人のトライアングルを「未来への使者」と呼んでいる。

 

 

 

(写真はベ-ト-ベンを気取ったと言われる賢治の有名なポ-トレ-ト=インタ-ネット上に公開の写真から)

 

 

 

 

《追記―1》~今宵は満月(ハンターズムーン)=コメント欄に写真

 

 ひょいと、夜空を見上げれば今宵は満月。ネイティブアメリカン(アメリカ先住民・インディアン)が狩りに絶好の季節として「狩猟月」と名づけた。日本各地でも熊の出没が相次ぐ。「百獣の王」をうそぶく人類に対する野生動物の逆襲か。この日は「満月」さんと呼ばれた亡き妻の没後5年(2018年7月29日)の月命日。雲ひとつない銀河宇宙の彼方で、満月さんはいつまでも“まんどろ”(まんまる)なお月さんだ。

 

 

《追記―2》~賢治とメキシコ

 

 「だいぶ前になるけど、息子が勤務していたメキシコを訪ねたことがあった。空港に降り立ってびっくりした。通路のコ-ナ-に賢治の作品や肖像画がびっしり…。どんなイベントだったかは忘れたが、さすがは世界の賢治だと思った」―。病院跡地への立地を求める賛同署名を持ってきた高校の同級生がそんな思い出話を口にした。秋空の下でしばし“賢治”談義に花が咲いた。

 

 そういえば、童話『貝の火』に登場する宝珠はオパールで、その主産地のひとつがメキシコ。そのイベントとなにか関係があったのだろうか。ちなみに、旅行口コミサイト「トリップアドバイザ-」が数年前に「死ぬまでに行きたい世界の図書館15選」を公表した際、堂々の第1位にノミネートされたのは「空中図書館」とも呼ばれるメキシコシティのヴァスコンセロス図書館である。

 

 

《追記―3》~この親にして、この子あり

 

 「飛ぶ鳥を落とす」と言っても決して、誇張ではない気鋭の文芸評論家の斎藤美奈子さん(66)は文一さんの長女である。“妊娠”をテ-マにした『妊娠小説』(1994年)で注目を集め、『文章読本さん江』(2002年)で小林秀雄賞を受賞。朝日新聞などの書評委員を務め、その歯に衣着せない”辛口”書評にファンが多い。私自身、この人の推薦本でハズレたことはない。

 

 

《追記―4》~「イ-ハト-ブ(まるごと賢治)図書館」の実現へ向けて!!??病院跡地への立地を求めて、署名運動がスタート

 

 花巻市内でフェアトレ-ド店を経営する新田文子さんが主宰する「暮らしと政治の勉強会」など三つの市民団体が、宮沢賢治ゆかりの地「イ-ハト-ブ」にふさわしい“夢の図書館”を目指した全国規模の署名運動を展開中。署名用紙などは以下からラウンロードを。11月23日必着。

 

★新花巻図書館は病院跡地に!の全国署名を10月1日スタートします。署名用紙のダウンロードはこちらから。集まった署名は11月23日必着でお願いします。
「全国署名を全国に広げます!~これまでの経過説明」はこちらから。おいものブログのカテゴリ-「イ-ハト-ブ図書館をつくる会」は「夢の新花巻図書館を目指して」に変更しました。署名実行委員会の活動も報告していきます。新田さんのURLは以下から

 

 https://oimonosenaka.com/

 

 

 

 

 

賢治と原発…みんなケンジになればいい~生誕100年狂騒曲のはざまにて!!??

  • 賢治と原発…みんなケンジになればいい~生誕100年狂騒曲のはざまにて!!??

 

 「地球そして人類の将来に不可欠な『共生』という考え方があります。それは宮沢賢治の精神風土そのものです。これからの東北を生きるみんながケンジのような心と知恵を持てたら、ケンジでさえ考えなかった大きな夢をこの地でかなえることができるかもしれません」(1996年6月4日付「新潟日報」)―。27年前のこんな新聞広告を偶然見つけた。頭に血が上った。いや、外に噴き出してしまった。

 

 最初はてっきり、“賢治精神”の大切さを訴える文面と思いきや、広告主の名前に仰天した。「東北電力」が原発との“共存”へと世論を誘導しようとした内容だったからである。たとえば、賢治の『烏(からす)の北斗七星』に通底するある種の“自己犠牲”の精神性が80年前の出陣学徒の遺書に書き残されているように、「賢治」という存在は時代に利用されやすい“両刃の剣”の側面を持ち合わせていることについてはこれまでも触れてきた。しかし、これはまったく次元が違う。犯罪的ともいえる賢治の“悪用”―詐欺師の口上そのものではないか。

 

 当時、新潟県県西蒲原郡巻町(現新潟市西浦区)では東北電力が立地を計画する「巻原発」をめぐって世論が二分される混乱が続いていた。スリ-マイル島(米国、1979年)やチェルノブイリ(ソ連、1986年)での原発事故によって、地元民の間にも立地反対の動きが強まっていた。その是非を問う、条例制定による日本で最初の住民投票が1996年8月4日に行われ、反対派が勝利。その8年後、東北電力は計画の撤回に追い込まれた。それにしても、「賢治と原発」という真逆の理念を強引に結び付けようとする“原子力村”の思考には今さらながら、怖気(おぞけ)を覚えてしまった。

 

 「原発は人類と共存できないし、必要でもない。これからのエネルギ-でもない」―。当時シンポジウムに招かれて、こう喝破したのは今年没後23年の市民科学者、高木仁三郎さん(10月15日付当ブログ参照)。「われわれはどんな方法でわれわれに必要な科学をわれわれのものにできるか」(「羅須地人協会」集会案内)…この賢治の言葉に導かれるようにして「反原発」の立場を鮮明にしたのが他ならない高木さんだったが、その同じ賢治が原発立地の水先人みたいに利用されるという危うさ…

 

 ちなみに、巻原発の住民投票が実施されたその年は賢治生誕(8月27日)100年の節目に当たっていた。電力業界やマスコミ、それに地元・花巻や賢治の生家などがこぞって担(かつ)ぎあげた賢治”神輿”の上で苦虫を噛みつぶしていたのは、当のご本人だったにちがいない。そしてそれは決して、過去の“亡霊”ではない。

 

 岸田政権は今年2月、原発の新規建設や60年を超える運転を認めることを盛り込んだ「GX(グリ-ン・トランスフォ-メ-ション)実現」に向けた基本方針を閣議決定。福島第一原発事故以降の原発政策の転換が、正式な政府方針となった。だからこそ、「イ-ハト-ブ」(賢治の夢の国=理想郷)の住人のひとりとして、誤りのない「賢治発信」を心がけたい。新花巻図書館こそがその“発信”基地にふさわしいと思っている。「駅前か病院跡地か」―。当地でもいま、賢治を巻き込んだ”立地”論争が大詰めを迎えつつある。

 

 

 

(写真は賢治が悪質な政治利用に供された東北電力の新聞広告)

 

 

 

 

《追記―1》~「474」という数字の不思議…“禍福は糾(あざな)える縄のごとし”!!??

 

 「原発賛成474票×原発反対9854票」―。住民投票に先立つ1995年2月5日、巻町の町民有志が立地の是非を問う自主的な住民投票を実施した際の票数である。オヤっと思った。頭の隅にこびりついている数字…なんと、昨年夏の市議選で惨敗した際の私の得票数とピッタリではないか。そして、ニャッとほくそ笑んだ。「4(死)と4の羽交い絞めにあっても7(ラッキ-)は耐えた。こっちは玉砕したが、あっちは勝った」。まこと「禍」と福」とは糾える縄のごとし、ではないか。

 

 

 

《追記―2》~「イ-ハト-ブ(まるごと賢治)図書館」の実現へ向けて!!??病院跡地への立地を求めて、署名運動がスタート

 

 花巻市内でフェアトレ-ド店を経営する新田文子さんが主宰する「暮らしと政治の勉強会」など三つの市民団体が、宮沢賢治ゆかりの地「イ-ハト-ブ」にふさわしい“夢の図書館”を目指した全国規模の署名運動を展開中。署名用紙などは以下からラウンロードを。11月23日必着。

 

★新花巻図書館は病院跡地に!の全国署名を10月1日スタートします。署名用紙のダウンロードはこちらから。集まった署名は11月23日必着でお願いします。
「全国署名を全国に広げます!~これまでの経過説明」はこちらから。おいものブログのカテゴリ-「イ-ハト-ブ図書館をつくる会」は「夢の新花巻図書館を目指して」に変更しました。署名実行委員会の活動も報告していきます。新田さんのURLは以下から

 

 https://oimonosenaka.com/