大学の体育会時代の先輩の訃報だった。
上旬の癌センターでの見舞いでは、まだまだ元気だと思ったのに・・・。
病床に、最高の佐藤錦が間に合わなかった・・・・。
棺にソレを入れた。
先輩が魅力の酸味を、天国で味わってくれることを願った。
告別式参列程度での着物は、洋服からすると目立ち過ぎる理由か!?
大方のその評論家の言葉は・・・・
な、なんと、≪袴を外し≫黒紋付羽織に下は地味色の無地の紋付が適当だとのこと。
私は自分を信じ、仙台平系の薄手の『袴』に麻着物の紋付で望んだ。
我ながら侘び寂びを真摯に表現できていたと思う。
冠婚葬祭、特に不祝儀での着物での装いは着物屋としても大いに重要だ。
やっと、着物屋になったという気もした。