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新花巻図書館漂流記(全8幕)…「風雪流れ旅」から「旅の終わりに」へ~「市民一丸」の実現に向け、図書館WSの公募委員に!!??

  • 新花巻図書館漂流記(全8幕)…「風雪流れ旅」から「旅の終わりに」へ~「市民一丸」の実現に向け、図書館WSの公募委員に!!??

 

〈第1幕〉~新図書館「提言」

 

 「知の泉/豊かな時間(とき)/出会いの広場」―。いまから14年前の2012(平成24)年10月、こんなコンセプトをぎゅっと詰め込んだ提言書が「花巻図書館整備市民懇話会」(公募を含む15人)から発信された。新図書館へのゴーサインである。翌年5月、当時の大石満雄市長はこの提言を受け、旧厚生病院跡地(御田屋町)に子どもを対象にした「こどもの城」を併設した新図書館の立地を正式に表明し、議会側も承認した。

 

 

〈第2幕〉~首長交代

 

 「中心市街地に隣接するこの場所こそが新図書館にふさわしい」―。こんな市民の願いはしかし、わずか1年足らずで打ち砕かれた。2014(平成26)年2月に行われた市長選で上田東一市長が初当選を果たし、首長の交代劇が起きたのである。その直後、今度は跡地からヒ素などの土壌汚染が発覚。「こどもが集まる場所としてはリスクが大きすぎる」という声が市長周辺からもれ始めた。その後、土壌改良はなされたものの、この”汚染”騒動をきっかけに方針を転換。就任2年後の2016(平成28)年6月、新たに策定された「立地適正化計画」の中で「旧厚生病院跡地」案は正式に撤回され、新たな立地場所は花巻病院跡地を含む「まなび学園」周辺へと変更された。

 

 

〈第3幕〉~大風呂敷

 

 「花巻中心部の活性化へ、複合的機能の展開により、移転地において年間『80万人』の交流地をめざします」―。6年前の2020(令和2)年3月、こんな夢のようなグランドデザインを掲げ、本来なら新図書館がとっくにオープンしていたはずの旧厚生病院跡地に総合花巻病院が移転・新築した。上田市政の「成功」第1号と言われたが、「80万人」構想という大風呂敷はどこかに消え去り、いま通りには閑古鳥(かんこどり)が泣いている。それだけではない。行政主導型と言われたこの“上田案件”はその後、経営不振に見舞われ、5億円の財政支援を余儀なくされるに至った経緯は記憶に新しい。

 

 

〈第4幕〉~突然変異種

 

 さて、風雪流れ旅はこれからが本番を迎える。立地適正化計画の中で新たに位置づけられた新図書館の立地予定地―「旧花巻病院跡地(学び学園周辺)」は2024(令和6)年3月、土壌汚染を除去した上で、約3億2千万円で市側に譲渡され、正式に「市有地」に編入された。今度こそ、中心市街地に直結する新図書館のオープンかと思いきや…。

 

 立地適正化計画の策定から1年もたたない2017(平成28)年8月、今度はその立地候補地を「病院跡地」から複数個所に広げる「図書館整備基本構想」が策定された。その背後から突然、姿を見せたのが「駅前立地」という似て非なる“突然変異種”の出現だった。2020(令和2)年1月29日に突然公表された、いわゆる“上田私案”と呼ばれる「住宅付き図書館」の駅前立地である。

 

 「まさか、JRが相手だったとは…」ー。図書館をめぐるJR側との接点が初めて、公(おおやけ)にされた瞬間だった。市民参画もへったくれもない、まさに青天の霹靂(へきれき)…。これまで、JR側と秘密裏に進められてきた”密室”行政の一端が明らかになり、“立地”論争の泥沼化が始まった。(JR花巻駅の橋上化事業との”ワンセット”疑惑やJR側との”秘密会”の実態などついては拙著『「イーハトーブ”図書館”戦争」従軍記』に詳述)

 

 

〈第5幕〉~説明責任

 

 「市長と議会が今、なぜここ(駅前)なのか、どういうプロセスを経てここなのか。やはり市民の前に出て、自分の言葉で説明していただきたいと思います。そして、その市民の理解を得ていただくということを前提条件として私は決議したいと思います」(会議録から、要旨)―。2025(令和7)年5月19日、新図書館の「駅前立地」を正式に決定した教育委員会議で、役重真喜子委員はこう釘を刺した。この問いかけに対する応答がないまま、上田前市長は退任した。“敵前逃亡”と揶揄(やゆ)される所以(ゆえん)である。

 

 「なぜ、駅前なのか。なぜ、病院跡地から駅前に変わったのか」という疑念はいや増すばかりである。この際、逆の設問の方が論点をはっきりさせると思う。「ヒ素”汚染”もなく、すでに市有地化された広大な土地がなぜ、立地の適地とされなかったのか。最初から想定外の単なる”当て馬”ではなかったのか」ーと。背後から、JR側との”利権の構図”が透かし絵のように浮かび上がってくる。

 

 

〈第6幕〉~既成事実化

 

 「病院跡地」から「JR花巻駅前」へ―。 “上田私案”から現在の単体図書館に至るまでの経緯についてはこれまで縷々(るる)述べてきたので、繰り返さない。ここで指摘したいのは行政の「継続性」をタテにした「小原(勝)」新体制に対する、前市政による露骨な行政介入についてである。せめて、市長の新旧交代が行われる2月5日までは告知は控えるべきではなかったか。

 

 「新しい図書館を一緒に創っていく人募集」―。1月30日付の市HP上にこんな告知が掲載された。2月21日に開催予定のWS(ワークショップ)への参加呼びかけで、募集対象は新図書館の駅前立地に“お墨付き”を与えることに貢献した「試案検討会議」や「市民会議」、駅前大通りの住民らの約50人とされ、うち公募枠はわずか10人程度。さらに「病院跡地か駅前か」―。立地判断の際に中立・公正の立場から登用されたはずの同じファシリテータ―がふたたび、“行司役”を演じるという茶番が繰り返されようとしている。“駅前図書館”の既成事実化がミエミエではないか。そもそも、対象者を「駅前」に限定すること自体が眉唾(まゆつば)ものである。

 

 

〈第7幕〉~負の墓標

 

 既述のように、厚生病院と花巻病院という二つの「跡地」を経由して、終着のJR花巻駅前にたどり着くまでの道筋は依然として、ナゾのままである。3代の首長にまたがるこの漂流記にはそろそろ、終止符を打たなければなるまい。さらに、上田市政の「失政」第1号とも言われる新興製作所と旧料亭まん福の「跡地」問題もまだ、積み残しになったままである。「(市費で購入し、後に解体撤去されることになった「まん福」について)その利用価値も考えないで購入した前市政に対し、一時は損害賠償請求さえ考えた」―。前市政(上田)は前々市政(大石)にこんな捨て台詞を残し、忍者のごとくにドロンしてしまった。では、「利用価値がなかった」という同じ理由で、新興跡地を荒れるに任せたまま放置した、その責任はいづこに。「立つ鳥、跡を濁さず」ーではなかったか…

 

 

〈第8幕〉~「風雪流れ旅」から「旅の終わりに」へ

 

 旧厚生病院跡地→旧花巻病院跡地→花巻駅前のJR所有地。「新花巻図書館漂流記」の背後には一体、何があったのか。“呪われた図書館”という禍根を残さないためにも新しい行政トップにはその説明責任が負わされている。「市民一丸」…小原勝市長が公約に掲げた「市民と創る、羽ばたくは花巻」の実現に市民の期待は高まっている。「風雪流れ旅」(北島三郎)から「旅の終わりに」(冠二郎)へと…。今度こそ、羅針盤の方位を間違えないように。

 

 

 

 

(写真はWSの開催を伝えるチラシ)

 

 

 

≪追記―1≫~図書館WS(ワークショップ)の公募委員に選出

 

 「新しい図書館を一緒に創っていく」(同上ブログ「第6幕~既成事実化」参照)―という趣旨で、今月21日に開催する図書館WSの公募委員に選出されたという連絡が16日あった。冒頭に掲載したチラシにあるように6月にかけて、3回のWSが予定されている。「本来、図書館はどうあるべきか」ー。オープンな意見交換の場に参加の機会をを与えてくれた図書館計画室など関係者の配慮に感謝したい。

 

 

≪追記ー2≫~「計画室」から「整備室」へ

 

 小原勝新市長が18日、就任初の記者会見を行い、以下の機構改革を発表した。「令和7年5月に策定した『新花巻図書館整備基本計画』に基づき、新花巻図書館の整備に関する業務が計画段 階から整備段階へ移行したため、新花巻図書館計画室の名称を新花巻図書館整備室へ変更する」

 

 

≪追記ー3≫~相次ぐ入札不調…小金井市でも!?

 

 老朽化した庁舎の建て替えを目指す東京都小金井市は13日、新年度予算案に新庁舎建設関係の費用を盛り込まないと発表した。新年度中の入札を事実上、断念した内容で、市は「建設市場の動向を注視しながら早期建設を目指す」としている。

 

 新庁舎は地上6階地下1階建てで、福祉会館との複合施設とする予定。工事費は当初は約115億円で、昨年2月の入札中止を受けて約132億円に増額したものの、2回目となる7月の入札も応募がなかった。市は、建設業界で資材や労務費が高騰しているためと説明。建設市場が好転すれば、補正予算で対応する可能性も残すという。この日の記者会見で、白井亨市長は「新庁舎建設は30年以上前からの市政の課題」として、引き続き早期の建設を目指す考えを示した(14日付「朝日新聞」電子版)

 

 

 

 

 

 

 

 

★オンライン署名のお願い★

 

 

 「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。

 

 「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。

 

 私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

 

●オンライン署名の入り口は以下から

 

https://chng.it/khxdhyqLNS

 

 

●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ

・署名実行委員会ホームページ「新花巻図書館を宮沢賢治ゆかりの病院跡地に!]

https://hanamakibiblio.jimdosite.com/

 

・ヒカリノミチ通信(増子義久)  https://samidare.jp/masuko/

 

・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」   https://oimonosenaka.seesaa.net/ 

 

 

 

 

 

小原市政がスタート…「イーハトーブ”図書館”戦争」の行方や如何に~第2幕が開幕~「高市」圧勝、乱世へ!!??

  • 小原市政がスタート…「イーハトーブ”図書館”戦争」の行方や如何に~第2幕が開幕~「高市」圧勝、乱世へ!!??

 

 「図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る」―。こんなスローガンに貫かれた小説『図書館戦争』シリーズ(有川浩著、全6巻)を久しぶりに本棚から引っ張り出した。花巻市長選による“休戦”期間を利用して、「図書館とは何か」という原点に立ち返ってみようと思ったのである。2006年2月から翌11月にかけて刊行されたこのシリーズは累計640万部のヒット作になり、今も読み継がれている。“文化”の存亡をかけた戦争の舞台こそが「図書館」であったことを改めてかみしめた。

 

 「メディア良化法」―。昭和最後の1988年、メディアへの監視強化をねらったこんな法律が施行され、その執行機関である「良化特務機関」(メディア良化隊)による露骨な検閲がまかり通るようになった。こうした圧力に対抗するため、図書館側は「図書館の自由法」を制定。自主防衛組織としての「図書特殊部隊」を編成して、長期戦へと突入した。内乱、危機、革命…。そのタイトルを見ただけで、双方のし烈な戦いの様子が手に取るように伝わってくる。

 

 一方の足元ではこの日(2月5日)、「小原(勝)」市政が正式に始動し、「イーハトーブ“図書館”戦争」の第2幕が切って落とされた。新花巻図書館の「駅前立地」という置き土産を残して事実上、“敵前逃亡”した上田東一前市長に代わって、着工から開館に向けた本番の市政運営はすべて小原市政の手に委ねられることになった。長い県職員(公務員)生活から今度は市民の直接選挙で選ばれた「首長」への180度の転身である。

 

 “行政無謬(むびゅう)論”(行政は誤りを犯さない。犯してはならない)―。最近、こんな古色蒼然とした原則をタテに「駅前立地」を決定した前上田市政の行政判断を覆(くつがえ)すのは難しいのではないかという声が、一度はこの立地に反対した議員や一部市民の間でまことしやかにささやかれている。これに対し、「病院跡地」への立地を求めている市民からは「私たちの声を封印するねらいがあるのではないか 」という警戒心が出ている。装いを新にした“民意”づくりではないかという懸念である。

 

 この無謬論は硬直した“役所”風土に根差した感覚だが、裏を返せば「仮にその判断に瑕疵(かし)があった場合は、直ちに修正しなければならない」ということも逆に暗示している。行政トップが持つ権限、いわゆる「政治決断」の行使がこれに当たる。「一国一城の主(あるじ)」として、その範を“独裁”という形で示してくれたのが、皮肉にも上田前市長だった。新図書館をめぐる動きを時系列的に整理すると以下の通りになる。

 

●「知の泉/豊かな時間(とき)/出会いの広場」(2012年=平成24年10月25日)~花巻図書館整備市民懇話会がこんなキャッチフレーズの提言書を市側に提出

 

●「花巻中央図書館基本計画」策定(2013年=平成25年5月28日)~上記提言書を受け、大石満雄市政が旧厚生病院跡地に子育て施設「こどもの城」との複合施設として立地を表明。議会側も承認

 

●上田東一市政誕生(2014年=平成26年2月5日)

 

●「花巻市立地適正化計画」策定(2016年=平成28年6月1日)~生涯学園都市会館(まなび学園)周辺への「図書館(複合)の移転・整備事業」を明記。立地変更の表向きの理由は旧厚生病院跡地でのヒ素など土壌汚染の発覚。土壌改良をすれば解決することだったが、上田市政は総合花巻病院の移転・新築に方向転換し、現在に至っている

 

●「新花巻図書館整備基本構想」策定(2017年=平成29年8月15日)~立地場所について、前記立地適正化計画の「まなび学園周辺」から「候補地を数箇所選定した上で、基本計画において定める」に変更。この立地候補地の複数化については明確な説明がないまま、推移した

 

●「新花巻図書館複合施設整備事業構想」公表(2020年=令和2年1月29日)~JR駅前の所有地(スポーツ用品店敷地)に50年間の定期借地権を設定。図書館と賃貸住宅、テナントを合築する複合施設案(いわゆる「住宅付き図書館」の駅前立地案)が突然浮上。同年11月12日、定期借地と住宅併設部分を撤回

 

●「新花巻図書館整備基本計画」策定(2025年=令和7年5月19日)~「駅前立地」を正式決定、議会側も承認。その理由については公共交通の要衝や高校生など若者世代の要望などが挙げられたが、駅橋上化(東西自由通路)との相乗効果など納得がいく説明は最後までなく、設計業務の委託契約へ

 

●小原勝市政誕生(2026年=令和8年2月5日)~上田前市長の引退に伴う市長選で他の2候補を押さえて、初当選

 

 

 以上の経緯から分かるように、新図書館問題ひとつとってみてもこの12年間、首長の交代に伴って、議会の議決を経た案件さえも反故(ほご)にされてきた実態と、さらに同じ首長の下でも二転三転を繰り返してきた経緯が浮き彫りになってくる。“行政無謬論”などどこ吹く風。逆に言えば、「政治決断」という行政トップにだけ認められた“権力”行使には絶えず、“両刃の剣”が付いて回るということであろう。つまり、行き過ぎれば“独裁”を招き、正常に働けば行政の安定につながるという“反面教師”として…

 

 当然のことながら、行政トップの暴走を防ぐために欠かせないのが、議会側との健全な「二元代表制」の維持と民主主義の根幹である「民意」の尊重である。私は拙著『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』の中で、「駅前立地」への民意形成が恣意(しい)的に作り上げられてきた経緯や二元代表制の崩壊過程、さらには市民参画手続きの形骸化などの実態をつぶさに明らかにしてきた。新体制下の小原市政が“駅前図書館”に至るこうした道筋をどのように検証し、最終的にどのような「政治決断」を下すのか―今後のかじ取りに注目が集まっている。

 

 ところで、高市早苗総理は総務相時代の10年前、放送法(政治的公平性)を根拠に「電波停止命令」の発令をほのめかしたことがあった。そして今度はメディア良化法の上前をはねるような「スパイ防止法」を引っ提げ、天下分け目の勝負に打って出た。「高市」総選挙の投開票は3日後の2月8日。足元から列島全体へと“動乱”の兆しが高まりつつある。「権力―その条件と方法」…大学卒業時の“卒論”のタイトルがふいによみがえった。突然の記憶の回帰にびっくりした。

 

 

(写真は根強い人気がある『図書館戦争』シリーズ)

 

 

 

 

≪追記ー1≫~中国新聞に拙著の書評が掲載(コメント欄に記事)

 

 中国新聞(本社・広島市)の1月29日付「文化欄」に拙著の書評が掲載された。同市でも市立中央図書館の移転・新築をめぐって「原爆ドームがある平和記念公園近くの現在地かJR広島駅前か」―という民意を二分する“立地”論争が起こり、「駅前立地」に反対する署名が1万7千筆以上も集まった。黒塗り文書など当市と瓜二つの経緯については本書でも言及したが、結局、駅前の商業施設への移転が強行された。オープンは令和8年度当初とされている。

 

 なお拙著は6日、エムズエクスポ花巻店(アルテマルカン)の「エッセイ・ノンフィクション」部門で売り上げベスト3入りを果たし、新図書館問題への市民の関心の高さをうかがわせている。

 

 

≪追記ー2≫~ある政治決断…新市長が計画の見直しに!!??

 

 今月1日、埼玉県川口市長に初当選した岡村ゆり子氏(44)が京浜東北線の停車問題で、計画の見直しに言及。勇退した前市長がJR東日本側と締結した「基本協定」について、再検討する意向を示した。詳しくは以下から。

 

 

上野東京ラインの川口駅停車計画揺れる 慎重姿勢の新市 …

 

 

≪追記ー3≫~隈研吾デザインが入札不調に…「他山の石」か(再掲)!!??

 

 北海道八雲町は、世界的建築家の隈研吾氏がデザインを監修した同町役場新庁舎の設計を「白紙」とする方針を、(1月)19日の町議会全員協議会で説明した。建設資材の急騰で建設工事に応札する業者がなかったのが理由で、設計費など約1億9000万円は無駄になるが、設計をやり直した方が工事全体の費用は抑えられるとしている。

 

 隈氏の監修で設計された新庁舎は、鉄骨3階で大きな屋根が特徴のデザイン。町によると、建設予定価格は33億円程度で、昨年11月に着工、27年11月末に完成予定としていた。しかし、昨年秋から2度行った入札で応札業者がなかった。当初意欲的だった業者は、鉄骨などの急騰を理由に断念したという。町は議会に対し、現在の設計のままでは予定価格は9億円程度増えると説明。ただ築64年の現庁舎は建て替えが急務だとし、「白紙」方針に理解を求めた。応札がなかったことについては、萬谷俊美町長が「町の判断が甘かったと言わざるを得ない」と陳謝した(1月21日付読売新聞電子版)

 

 

≪追記―4≫~We Shall Overcome(老人は国会突入を目指す)!!??

 

 「よたよた/よぼよぼ/こけつまろびつ /ぜいぜいと/這いずりながら/よたよた/ よぼよぼ/政府を倒すために」―。「高市」圧勝のニュースを聞きながら、テレビの前のヨボヨボ(85)は呆けたようにこの歌を口ずさんでいた。元関西フォークのメンバーで医師の藤村直樹が20年前につくったプロテストソングである。

 

 ふいに、実際に「国会突入」を果たしたわが青春を思い出した。「60年安保」闘争で国会の柵を乗り越えたのは若干、19歳の大学1年生の時。あれから、60年有余をへて今度は「叛逆老人は死なず」を引っ提げて、82歳で市議に再挑戦するも惨敗。「イーハトーブ“図書館戦争”」への従軍が一段落した今、また起(た)てというのか。あの戦争の記憶の“賞味期限”が100年も持たなかったとは…。ヨボヨボはまた杖に頼って、ヨロヨロと立ち上がろうとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。

 

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小原市政の誕生へ…初心、忘れるべからず~今度こそ、真の「二元代表制」の確立を~そして、前市長の最後っ屁は!!??

  • 小原市政の誕生へ…初心、忘れるべからず~今度こそ、真の「二元代表制」の確立を~そして、前市長の最後っ屁は!!??

 

 任期満了に伴う花巻市長選が25日に投開票され、無所属新人の元県文化スポーツ部長の小原勝さん(61)が次点に7千票余りの大差をつけて当選。2月5日に小原市政が正式にスタートすることになった。当日有権者数は76,402人で、投票総数は40,417人(うち、無効292票)。投票率は52・9%で、前回(54・6%)を1・7%下回った。来月8日の衆院総選挙を経て、25日には新体制下の3月定例市議会が招集される。

 

 立候補したのは他に同じ無所属新人のNPO法人代表理事の葛巻徹さん(48)、元市議の高橋修さん(55)の3人。三つ巴の選挙戦を繰り広げたが、投票率の底上げにはつながらなかった。3期12年の上田東一市政では当局側と議会側が互いに監視し合う「二元代表制」が機能不全に陥るなど政治不信が高まっていた。喫緊の課題である駅橋上化(東西自由通路)事業に伴う将来ビジョンや新花巻図書館問題の今後のロードマップなどにどう向き合うのか―難問が山積する中、小原市政にはまず二元代表制の立て直しが求められる。当然のことながら、そのためには議員一人ひとりがその矜持(きょうじ)をどう示すかにかかっている。

 

 「市民一丸」「市民と創る、羽ばたく花巻」ー。上掲の公約を頭に刻みながら、その行方を見守ることにしよう。さらに、今夏には市議会議員選挙も予定されている。これまでのように「多数会派」=「市長与党」という悪しき構造を打ち破り、市民から直接選ばれた議員としての「個」の自覚を持つべきであろう。「議会改革」こそがもうひとつの喫緊の課題である。

 

 

各候補者の得票数は以下の通り(敬称略)

 

・小原 勝~20,491票

・葛巻 徹~6,229票

・高橋 修~13,405票

 

 

 

(写真は小原候補が公約に掲げた選挙公報)

 

 

 

 

≪追記ー1≫~隈研吾デザインが入札不調に…「他山の石」か!!??

 

 北海道八雲町は、世界的建築家の隈研吾氏がデザインを監修した同町役場新庁舎の設計を「白紙」とする方針を、(1月)19日の町議会全員協議会で説明した。建設資材の急騰で建設工事に応札する業者がなかったのが理由で、設計費など約1億9000万円は無駄になるが、設計をやり直した方が工事全体の費用は抑えられるとしている。

 

 隈氏の監修で設計された新庁舎は、鉄骨3階で大きな屋根が特徴のデザイン。町によると、建設予定価格は33億円程度で、昨年11月に着工、27年11月末に完成予定としていた。しかし、昨年秋から2度行った入札で応札業者がなかった。当初意欲的だった業者は、鉄骨などの急騰を理由に断念したという。町は議会に対し、現在の設計のままでは予定価格は9億円程度増えると説明。ただ築64年の現庁舎は建て替えが急務だとし、「白紙」方針に理解を求めた。応札がなかったことについては、萬谷俊美町長が「町の判断が甘かったと言わざるを得ない」と陳謝した(1月21日付読売新聞電子版)

 

 

≪追記ー2≫~最後っ屁の職員処分!!??

 

 「振り回された市民」を名乗る人から、以下のようなコメントが寄せられた。上田東一市長が退任する前日のHP上の告知。「立つ鳥、跡を濁さず」という格言を思い浮かべながら、隙間風がす~っと体を通り抜けるような怖気(おぞけ)を感じた。

 

 

 2月3日付の市HPの記事「令和8年1月定例記者会見の市長の発言内容などを掲載しました」のすぐ上に「職員の処分について公表します」という記事が出ています。不適切な事務を行った職員に戒告処分、関係上司に文書訓告という内容のようです。不適切事務の形式的内容ばかりで、その行為が具体的に申請者である市民にどのような影響を与えたかの記載がありません。任期の最後の最後、ひっそりと告知された感があります。

 

 思えば12年前の市長就任後、一貫してコンプライアンス推進を声高にしていましたが、任期の最後がこのような有様とは。他の行政課題のありさまと同様に、12年間の市政の象徴のようにも思えます。

  

 

 

 

 

 

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 「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。

 

 私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

 

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●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ

・署名実行委員会ホームページ「新花巻図書館を宮沢賢治ゆかりの病院跡地に!]

https://hanamakibiblio.jimdosite.com/

 

・ヒカリノミチ通信(増子義久)  https://samidare.jp/masuko/

 

・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」   https://oimonosenaka.seesaa.net/ 

 

 


 

花巻市長選が告示…焦点の新図書館問題の論戦は如何に~設計業務の契約を強行する一方で、駅前立地の手続きに重大な“瑕疵”も、本日(25日)夜半には新市長誕生へ!!??

  • 花巻市長選が告示…焦点の新図書館問題の論戦は如何に~設計業務の契約を強行する一方で、駅前立地の手続きに重大な“瑕疵”も、本日(25日)夜半には新市長誕生へ!!??

 

 「立地適正化計画を柱とする上田市政の総括に有権者の関心が集まっており、とくに市民世論を二分した『新図書館』問題は大きな争点になりそうだ」―。拙著『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』にこう書き記した花巻市長選が18日に告示され、25日の投開票に向けた1週間の選挙戦に突入した。立候補したのはいずれも無所属新人の元県文化スポーツ部長の小原勝(61)、NPO法人代表理事の葛巻徹(48)、元市議の高橋修(55)の3氏(届け出順)

 

 この中で、市長選を占うキーワードのひとつである「図書館」案件について、マニフェストなどで具体的に言及したのは葛巻氏だけ。「行政として花巻駅周辺に『駅の橋上化』、『図書館の新設移転』という大きな投資をした成果を他の商店街やエリアに波及させる」として、検証抜きに駅前立地を是認。さらに、図書館立地のもうひとつの有力候補地だった「病院跡地」には「カフェを併設した室内遊び場」の設置を示唆するなど「上田市政」の継承を鮮明にしている。廃墟ホテルの行政代執行をほのめかす一方で、新興跡地のがれきの山は放置したままという逆さまぶりに驚いてしまう。

 

 一方、高橋氏がこの案件に直接触れた部分はないが、同氏は市議時代から駅前立地の早期実現派の急先鋒として知られ、病院跡地へ立地を望む市民団体に対し「いつまでやってんのか」と暴言を浴びせるなど物議をかもした一幕もあった。この日の第1声でも市政全般にわたって、「上田」後継を色濃く打ち出した。また、葛巻、高橋両氏がともに上田市政の”失政”第1号とも言われる「新興跡地」問題にに一切、触れていないことからもその立ち位置が見て取れる。他方、元県職員から転出した小原氏はこの案件の対応には慎重な姿勢を見せており、今後どう向き合うかが注目される。

 

 新図書館建設をめぐっては、昨年12月2日に公募プロポーザル方式によって「昭和設計・tデ・山田紗子建設事務所共同企業体」が約3億7100万円(税込み)で、設計業務を受託。今月7日付で設計業務の委託契約を締結した。履行期間は令和9年3月19日までで、その後令和9年度中に建設予定地(JR用地)の取得と既存建物の解体撤去を行い、令和10年度に本体工事に着手、令和12年度のオープンを目指している。

 

 「5年余りの〝従軍〟体験で思い知らされたのは、いわゆる〝民意〟がいかに当局側に都合よく作り上げられていくのかという、まさに民主主義の危機――いわば、ナチス化の実相だった。『民主主義の砦』とも呼ばれる図書館がその舞台だったという事実は地方自治のあり方そのものへの深刻な問いかけでもあった」―。私は拙著のまえがきにこう記している。

 

 新図書館の駅前立地に至るまでの経緯について、「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月)に定められたパブリックコメント(意見公募)やワークショップ(WS)、市民説明会、対話型市民会議などの「市民参画」手続きが公正・中立に実施されたかどうかを検証。さらに、立地候補地の「事業費比較」調査や「試案検討会議」のあり方、議会における虚偽答弁、JRとの癒着構造、黒塗り文書問題、”密室”行政によるダブルスタンダード、トップダウン方式、公募プロポーザルの進め方などを綿密に精査した。その結果、駅前立地への“民意”が恣意(しい)的に作り上げられたという実態が浮かび上がった(拙著に詳述)

 

 一方、市側に提出された病院跡地への立地を希望する署名総数は10,269筆(うち、花巻市内在住者は6,181筆)。また、現在行われているオンライン署名数も5,841筆(1月25日現在)に上っており、呼びかけ団体は「1万筆を目指したい」と言っている。いずれにせよ、“駅前図書館”の合意形成に至るまでの経過の再検証と病院跡地への立地を望むもうひとつの大きな“民意”をどう評価するのか―新図書館問題は新しい市政下で、待ったなしの“剣ヶ峰”に立たされることになる。その新市長が招集する3月定例市議会(会期22日間)は1か月の後の2月25日に迫っている。そして今度は”高市”ショックの襲来(衆院の解散・総選挙)…。トランプ大統領の”ドンロー主義”が世界を席巻(せっけん)する兆しか。

 

 「図書館」こそがそのまちのシビック・プライド(地に根差した郷土愛)を象徴する”知のインフラ”であることを忘れてはならない。オンライン署名など市民団体の動きについては、以下の「おいものブログ」(夢の図書館を目指して)にその経過が詳しく書かれています。なお、1月24日付の日本経済新聞に拙著の広告が掲載されたので、参考までにコメント欄にて紹介します。

 

 

 

 

(写真は告示と同時に貼り出された選挙ポスタ-=1月18日、花巻市桜町で)

 

 

 

 

 

 

≪追記ー1≫~設計業務に要する期間は約1年2か月…本格始動は新市政下へ

 

 

 1月22日付の市HPに新図書館の設計業務にかかる契約内容と経過が公表された。履行期間は令和9年3月19日までの約1年2か月間。詳しくは以下から。

 

新花巻図書館整備基本・実施設計業務委託契約を締結しました

 

 

 

 

≪追記―2≫~デタラメな“図書館”行政…遅かりし弁明!?

 

 

 「市長部局である図書館計画室が教育委員会からの補助執行に基づき主に作業をしてい たわけでありまして(中略)やはりその部分について、教育委員会が決めるべきものについて、市長が声を出しすぎるのはいかがなものかという、そういう声も一部で、市民の中であったわけであります。そういうことを考えますと、平成26年の地教行法改正の段階で、そもそもこういう図書館を含めた業務について市長の管理・執行の対象にすることも含めてどうするかということについ て、話し合うべきことだったと、私はその部分も反省しているわけです」(会議録から抜粋)

 

 「補助執行がその隠れ蓑だった」―。上田市政下の図書館行政について、私は2025年5月11日付の当ブログ(拙著『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』にも収録)でそのあり方を追及したが、第2回市総合教育会議(令和7年12月23日開催)で自らがその瑕疵(かし)ーつまり”違法性”を認めていたことが当時の会議録(1月22日付で市HPに公表)から明らかになった。

 

 私は当時、こう書き記している。「正当な権限を委任されていない補助執行自体が無効ではないか。いま渦中にある新花巻図書館整備基本計画(案)は事実上、『幻(まぼろし)』の図書館像と化している」ー。「遅かりし弁明」を平気で口にする一方で、設計業務の契約は強行するという上田流「強権」手法…その背後からいま、新図書館の「駅前立地」をめぐる闇(やみ)の構造が現実味を帯びて姿を現しつつある。その一方で、本来の教育行政を放棄したに等しい教育委員会側の責任も問われなければならない。会議録の全文は以下から。

 

令和7年度第2回花巻市総合教育会議(12月23日)の会議結果を公開しました

 

 

 

 

≪追記ー3≫~「駅前立地」(呪われた図書館)の違法性が濃厚に!!??

 

 

 上記の上田発言にある地教行政法とは正式には「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(昭和22年3月)のことである。令和元年の法改正によって、図書館や博物館など社会教育機関に属する公共施設も当該条例の制定を前提に、市長の管轄下に置くことができるとされた。しかし、当市の場合はこの条例を制定しないまま、”補助執行”という形で「駅前立地」に踏み切った。明らかな「法令」違反である。

 

 さらに、7月1日付で新図書館の設計業務を受託する業者との間で正式に契約が締結されたことについても(追記―1参照)、肝心の当該建設用地が現時点でまだ、所有者のJR側から市側に譲渡されていないことが明らかになっている。「他人の土地に無断で家を建てるようなものではないか」ー。昨年9月議会でのやり取りが記憶に新しい。上田市長は「法的に何ら問題はない」としているが、”疑惑”のスタートであることに変わりない。新市政下で議論が深まることを期待したい。イーハトーブの未来のためにも”呪(のろ)われた”図書館を許してはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

★オンライン署名のお願い★

 

 

 「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。

 

 「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。

 

 私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

 

●オンライン署名の入り口は以下から

 

https://chng.it/khxdhyqLNS

 

 

●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ

・署名実行委員会ホームページ「学びの杜」 https://www4.hp-ez.com/hp/ma7biba

 

・ヒカリノミチ通信(増子義久)  https://samidare.jp/masuko/

 

・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」   https://oimonosenaka.seesaa.net/ 

 

 

 

 

「日本で一番美しい県は岩手県である」…その地「イーハトーブ」の表と裏と~シビック・プライドは今いずこに!!??

  • 「日本で一番美しい県は岩手県である」…その地「イーハトーブ」の表と裏と~シビック・プライドは今いずこに!!??

 

 拙著「『イーハトーブ”図書館”戦争』従軍記」が販売されている花巻市内の書店に表題のタイトルの『日本で一番美しい県は岩手県である』(柏書房)が隣り合わせで、平積みされているのに気がついた。著者の三浦英之さんの名前にびっくりした。三浦さんは朝日新聞の後輩記者で、現在は盛岡総局に籍を置く敏腕記者として知られる。『五色の虹/満州建国大学卒業生たちの戦後』(第13回開高健ノンフィクション賞)、『南三陸日記』(第25回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞)、『牙/アフリカ象の「密売組織」を追って』(第23回小学館ノンフィクション大賞)、『太陽の子/日本がアフリカに置き去りにした秘密』(第22回新潮ドキュメント賞、第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞)など数々の受賞歴に輝いている。

 

 今回の新刊本の帯には宮沢賢治の詩『永訣の朝』の一節「この雪はどこをえらばうにも/あんまりどこもまっしろなのだ」ーの部分が引用され、こう記されている。「ニューヨーク・タイムズが『行くべき52ヵ所』に選んだ盛岡、神と人がともに生きる風土、震災を経て歩み続ける人びと―賢治が桃源郷『イーハトーブ』と呼んだ100年後の岩手を旅する」

 

 一方の拙著にはそのイーハトーブの今について、こう書かれている。「5年余りの“従軍”体験で思い知らされたのは、いわゆる“民意”がいかに当局側に都合よく作り上げられていくのかという、まさに民主主義の危機―いわば、ナチス化の実相だった。『民主主義の砦』とも呼ばれる図書館がその舞台だったという事実は地方自治のあり方そのものへの深刻な問いかけでもあった」(まえがきから)―。三浦さんは帯にこうも書いている。「なぜ、岩手県はそれほどまでに美しいのか。それはこの地で息する人間にとって、目の前に立ちはだかる自然があまりにも過酷で、残酷で、無慈悲だからである」

 

 この天と地ほどの表現の落差に驚かされたのは、他ならない私自身である。そしてまた、とても偶然とは思えない書店側の本の配列の妙にいたく感動してしまった。まるで「この2冊はイーハトーブを知るための必読書ですよ」と呼びかけているみたいではないか、と。「イーハトブは一つの地名である。(…)ドリームランドとしての日本岩手県である」(『注文の多い料理店』広告文)―。三浦本の冒頭には賢治の有名な「イーハトーブ」宣言が置かれている。

 

 なお、本書は「神が棲む山々」(第1章)、「雪国の暮らし」(第2章)、「クルミの味」(第3章)、「盛岡の城下町」(第4章)、「宮沢賢治の子どもたち」(第5章)ーの章立てになっている。

 

 

 

 

 

(写真は三浦さんの新刊本と拙著が並べられた「岩手県」の特設コーナー=1月11日午後、花巻市桜台のエムズエクスポ花巻店(アルテマルカン)で)

 

 

 

 

≪追記ー1≫~「行くべき52ヵ所」、2026年は長崎と沖縄

 

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は世界各地の旅行先として「2026年に行くべき52カ所」を選定した。日本からはリストの17番目に長崎、46番目に沖縄が選ばれた。25年は富山と大阪を、24年は山口を選んでいた。盛岡市が第2位にノミネートされたのは3年前の2023年。ついでに言うと、再放送中のNHKの朝ドラ「どんど晴れ」の主人公、夏美が盛岡で寄宿する下宿屋の名前も「イーハトーブ」である。

 

 

 

≪追記ー2≫~シビック・プライドということについて

 

 花巻市長選(今月18日告示、25日投開票)を前に14日、花巻青年会議所主催の公開討論会が市内で開かれ、立候補を表明している新人3人が将来のまちづくりなどについての考えを述べた。設問のひとつに「シビック・プライド」(郷土愛や誇りなどよりも深い地に根差した感覚)という項目があった。私は討論の成り行きを聞きながらふと、宮沢賢治の有名なエピグラムを思い出していた。

 

 「イーハトブは一つの地名である。(…)ドリームランドとしての日本岩手県である」(『注文の多い料理店』広告文)―。上記ブログで紹介した『日本で一番美しい県は岩手県である』の冒頭にも賢治のこの有名な「イーハトーブ」宣言が置かれている。ハタと我に返って、舞台に耳を傾けた。私が思っているだけかもしれないが、元祖「シビック・プライド」であるはずの”賢治”のケの字も聞こえて来なかった。このまちの未来は暗いな。猛烈な吹雪の中、私は悄然とした気持ちで帰路についた。

 

 ちなみに、当市は全国で唯一個人の名前を冠した「賢治まちづくり課」を設置し、将来都市像として「イーハトーブ花巻」の実現を掲げている。いずれの候補予定者が市長になろうとも、当選の暁(あかつき)にはこのスローガンをただちに返上すべきであろう。三浦本『日本で一番美しい県は…』にはシビック・プライドの宝の山がビッシリ詰まっている。”舌先三寸”の候補予定者にはぜひ、一読をすすめたい。

 

 

 

≪追記ー3≫~シビック・プライドと”聖地”との雲泥の差!!??

 

 花巻市のHPに賢治生誕130周年を記念した、移住者交流会と銘打った「賢治さんのふるさと花巻をあじあうバスツアー」なるイベント開催の告知が掲載された。「賢治作品の聖地巡礼」などという言葉が踊っている。「イーハトーブ」を賢治の”聖地”に祭り上げ、賢治自身を神格化する愚(ぐ)を繰り返してはならない。シビック・プライドとは真逆の発想である。

 

 

花巻市移住者交流会「賢治さんのふるさと 花巻をあじわうバスツアー」を開催します(2月7日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。

 

 「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。

 

 私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

 

●オンライン署名の入り口は以下から

 

https://chng.it/khxdhyqLNS

 

 

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