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◆仕事初め◆

  • ◆仕事初め◆
新年明けましておめでとうございます。
皆様良いお年をお迎えの事と存じます。
本年も‘酒屋おやじの気まぐれ日記’にお付合いの程お願い申し上げます。

忙しモード全開の毎日から解放される元日は打って変わったように‘まったりとした時’を過ごすのが我家流。
何日も目を通す事ができなかったお気に入りブログの数々をぼんやりと閲覧したり、頂いた年賀状のチェックの後は恒例の初詣、その後は子供達と連れ立って本屋さんで時を過ごしたり。

迎える正月二日は気合いを入れ直しての初売りで起床時に忙しモードのスイッチが入るというわけです。
そんな仕事初めの正月二日、想えばその在り様も随分と変化した事に驚きます。
僅か三十数年前の我家では朝から‘初荷 はつに’という仕事に追われていたものです。
年末にご注文を頂いた日本酒(普通酒)やビール等を得意先に配達して廻る訳ですが料理屋さんや旅館さんが対象ですから量が半端じゃありません。
トラックを何度も往復させて何十箱ものお酒を配り終えるともうそれだけでこの日はお終い、初荷に明け暮れる一日でしたね。
そして早仕舞いの後は番頭さんやお手伝いの方を手料理のご馳走でもてなして皆、上機嫌で飲んでました。
その時の爺ちゃんや親父の笑顔が甦ります。
ご馳走は確かスキヤキがメインだったと思います。
そんな二人も今は写真の人になってしまい、大量の初荷を運んだ得意先も殆どが廃業されました。
我家から初荷が消えて久しい昨今、正月二日は店頭が賑わうお店となりました。
皆元気で輝いていた当時の事を思い出すと胸がキュンとしてきます。
‘当に昭和は遠くなりにけり’ですね。

画像は正月二日の夜に家族だけで頂いたご馳走。
大人気の‘裏・雅山流 香華’はフレッシュなメロン香が堪らない新酒しぼりたて本生バージョン、方や着実にファンが増えてきた‘若乃井 冬宝’は円やかさと柔らかさが後を引く食中酒として優れた純米一年熟成酒、どちらも造り手のコンセプトが酒徒を魅了する旨酒です。

皆様楽しいお正月をお過ごしください。(^^♪
2011.01.03:maru8:コメント(2):[春夏秋冬]

◆年越し酒◆

  • ◆年越し酒◆
早いもので今年も残す所あと二日となってしまいました。

夏の猛暑や短い秋、先日のドカ雪など振り返れば異常気象に振り回された一年でしたがお蔭様で何とか無事年越しができそうです。(^^ゞ

さて、お酒には飲むシーンでいわゆる‘ケの酒’と‘ハレの酒’がありますが、年越しの晩に家族親戚が揃ってご馳走を食べながら楽しむ「年越し酒」などは間違いなく‘ハレの酒’と言えるものではないでしょうか。

このところ当店でも店頭にはお客様が絶え間なく訪れて、そんな‘ハレの酒’を物色なさる姿を沢山お見受け致します。

そして年々増えているのがインターネット通販での「年越し酒」のご注文です。
全国的に見れば星の数ほどある酒屋の中から選ばれて一年の締めくくりに楽しむ‘ハレの酒’をご注文頂くわけですから本当に有り難く当に酒屋冥利に尽きる思いが致します。
そして間違いなく指定の日時に届いてもらいたいと願わずには居られません。
この時期の通販というのはそんな喜びと責任が交差し緊張感が一段と増すように感じます。

年越しの晩に‘今夜の酒、美味いなぁ!’と心の中でつぶやいてもらえたら最高ですね。

さてさて徒然に思いつくまま書込んでまいりましたが今年はこれが最後のアップとさせて頂きます。
気合いを入れてあと一日、有終の美を飾りたいと思います。(^^♪

今年も一年間この拙いブログにお付き合い頂きありがとうございました。

皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
2010.12.30:maru8:コメント(2):[春夏秋冬]

◆チェックライター◆

  • ◆チェックライター◆
酒屋に限らず仕入れ代金の決済に銀行小切手を使う事業所は多い筈。

そんな折に必要不可欠なのがこのチェックライターという代物ですが今やロータリー式は旧式となり現在の主流は電子式と呼ばれる物だとか。
こんな所にも技術開発の日進月歩が見て取れるわけです。

さて話は遡ること数ヶ月前、仕入先の決済に小切手を切っていた時の事。
印字した小切手の8の文字の上部分の○がまともに印字されず8と識別できない状態となったのでした。^^;
これでは決済できず流石に焦って原因追求を試みれば何と8の文字金具が長年の酷使で磨り減っていたではありませんか。
これに到っては万事休すという有様で新たな代替え品を入手する以外に手はありません。

思えば家業を継いだ28年前には既に事務所の片隅にあったチェックライター、先代が買った物に間違いはないと思うので少なくとも40年位は使い続けた事になる訳です。
長い間の御苦労に感謝の念を抱きつつお役御免となったチェックライターに替わって入手したのがこのお品。
プラス社製の旧式ながら何と新古品、いわゆるデッドストックと呼ばれる一度も使用されていない物なのでありました。
これ幸いとインクを充填して試し打ちをしてみれば惚れ惚れするような印字具合で‘これはぁ一生物だなぁ’と思ったのでありました。

話は長くなり恐縮至極ではありますが、どうか最後までお付き合いの程を。

さてさて気分もよろしく小切手を切っていた先日、突然のトラブル発生に吃驚。
何と紙送りの機能が働かず又もや印字不能の事態に。
新品なのに何故にこのような事が起きるのか?と愕然となるも原因追求を進めるべく底板を外してみてまた吃驚!
紙送りの為のシリコンローラーが経年劣化の影響で無残にも砕けてしまったという悲しい事態が待っていたのでありました。
嗚呼悲しいかな、飴色に変色したこの部品以外は全て万全なのにこのパーツ一つの欠損で用を足さない哀れなチェックライター。

しかしここで藁をも掴む気持ちが天に届いたのか事態は新たな展開へと進む事に。
プラス社のオフィシャルページから行き着いたお客様相談室へメールにて事情を説明し待つこと二日、部品調達可能との吉報が届いたのでした。
そして地元の事務機屋さんを仲介し無事送られてきた部品番号59610073が手前の袋に入った半透明の新品ローラーというわけでございます。
千波にお値段1155円、これをどう考えるかは人それぞれではありますが言える事は唯一つ。
けっして目先の儲けに走らないプラス社の基本理念がこのチェックライターを救ったという事実。
使い捨てがあたり前のご時世に一石を投じるこの企業の良心が心に沁みる。
まだまだ世の中捨てたもんじゃありませんね。(^^♪

さて命拾いしたチェックライターはどうなったかって?
お蔭で何の不都合もなく使命を全うしてくれていますよ。
但し小生の努力不足で満足な額面を印字できない事が玉に瑕ではありますが。(^^ゞ
2010.11.27:maru8:コメント(0):[春夏秋冬]

◆いい夫婦の日◆

  • ◆いい夫婦の日◆
11月22日は‘いい夫婦の日’。

そして我々夫婦の23回目の結婚記念日。

この日のお蔭で結婚記念日を失念してしまう事が無くなったというのも有り難い。(^^ゞ

そんな熟年夫婦を今年も子供達がお祝いしてくれた。

大人への階段を一歩一歩踏みしめながら上って行く彼らの姿に逞しさを感じるこの頃。

家族の絆を大切に思ってくれる優しさが心に沁みて...。

あ り が と う。
2010.11.23:maru8:コメント(0):[春夏秋冬]

◆六號 ろくごう◆

  • ◆六號 ろくごう◆
のっけから‘何の事だか解らん’と言われそうなタイトルでの書き出しです。

そしてこの画像、酒蔵の内部には違いないのですが我々業界人にとっては特別な意味がある空間なのです。

ここまでの前フリで既に理解できた人は中々の日本酒通と自負して頂いて結構かと思いますよ。

そうです、ここは醸造協会が全国の酒蔵に頒布している協会六号酵母が分離培養されたもろみを生んだ蔵の内部なのです。

正確には秋田市にある新政酒造(株)の造り蔵の内の一つである愛情蔵と呼ばれている空間です。

という事で11月4日、5日と秋田での研修会に参加して参りました。

弊店が加盟している日本名門酒会は全国をブロック毎に分けての研修会を毎年開催しており、東北ブロックは秋田の地に各県の精鋭加盟店が終結したというわけです。

田舎で酒屋をやっている身としては普段の活動範囲が狭く限られる為、こういう会はとても貴重で今回も良い刺激を沢山頂けた実り多い二日間でしたね。

特に新政酒造が数年前から実施している革新とも呼べる改革を直に拝見できた事は凄い幸運であり、若い力の行動力に勇気と元気を貰った気がします。

主催者、関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。




さていつものように右上から時計回りにサクッとご紹介したいと思います。

先ずは研修会にて講演に立つ新政酒造の佐藤裕輔専務、躍進の旗頭が語る新需要創造論は利き応え十分。

続いては二日目の蔵見学で現在の造りと醸造設備について語る鈴木 隆杜氏、何と38歳という若さ、千波に蔵人の平均年齢は33歳とか。

造り蔵に配置されているタンクは全てデジタル管理で温度制御されるサーマルタンク。

蔵を一回りした後、お話しをお聞きした会議室に掲げられた六號酵母関係の資料。

最後は六号酵母誕生蔵の前にて佐藤専務と酒屋おやじのツーショット。

まだまだ現在進化中との印象を抱かせた新政蔵、これ以上旨くなったらどんな酒になるんでしょうかね。(^.^)

次回グルメ編へ続く・・
2010.11.08:maru8:コメント(0):[春夏秋冬]