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◆一着の革ジャンパー◆

  • ◆一着の革ジャンパー◆
初冬の休日、ガレージのロッカーから存在すら忘れていた革ジャンを見つけた。

購入した時の記憶さえも失ってしまった革ジャンだがそれを着てライディングした事も殆どなかったと思われる。

つまりは真っ暗なロッカーに吊るされたまま30年近くも時を過ごしたのだろう。

それとこれを見てスリムな体型だった頃の記憶が甦ったのも事実で勿論今の自分には着用は無理である。

そんな革ジャンを高3の息子に見せたら大喜びで着たいという。

まさか本物の革ジャンが手に入るとは思っても見なかったのだとか。

こいつにしてみれば流行に左右されない不変のアイテムなればこその再登板が廻ってきたのである。

長期の眠りから覚ます手段の第一は全体に発生した白カビを濡れ雑巾で取り除く作業であるが、それは敢えて新オーナーとなる息子にやらせた。

そして次はいよいよ小生の出番である。

脂っけがなくなってゴワゴワになった革の表皮に満遍なくオイルを擦り込む。

時間も忘れて細部まで革ジャンに詫びるように没頭した。

親が着た物を息子が受け継ぐのはチョッピリ誇らしく満更でもない気分である。

そんな嬉しさも手伝っての入念なメンテナンスから3日後。

息子に手渡す時の革ジャンはしっとり潤って見違えるようになっていた。

(画像は右半分の作業を終えた段階で撮ったもの)
2009.12.17:maru8:コメント(0):[春夏秋冬]

◆I.Tが繋ぐ輪◆

  • ◆I.Tが繋ぐ輪◆
11月25、26日、一泊二日の日程で長井商工会議所が運営する地域ポータルサイト「ながいタウンなび」を共通の媒体にインターネットビジネスの研鑽を図っている「ながいタウンなび研究会」通称なび研の先進地視察研修に参加した。
そもそも「なび研」自体の発足のきっかけとなったのが二年前に受講した柏崎市で食品インターネット販売を手掛ける講師の(株)小竹食品小竹佳代子さんの講演に発奮した事であり全てはそこから始まったと云っても過言ではない。
そして今回念願叶い、事務局U氏の引率で会長であるレストランジュアンの船山さんと供に小竹さんの事業所にお邪魔できたばかりでなく彼女が参加する新潟県柏崎市の「柏崎eこってIT研究会」の事例等を視察する機会に恵まれた。
その詳細は同行した事務局のU氏が「ながいタウンなび」に掲載している‘柏崎視察報告’に網羅されているので先ずはこの‘柏崎視察報告’をご一読願いたい。
しかし今更ながらU氏の文才には驚かされる。
よくぞここまで要点を網羅してコンパクトに完結した報告が書けるものである。
さて今回の研修では計らずもお会いした新潟地酒の語りべを自称する「酒の新茶屋」の女将、片山静江さんとのご縁に恵まれた。
彼女の度量の広さと飾り気のない人柄に接し、初対面である事が嘘のように会話が弾んだ。
そしてご自身の信念に裏付けられたご商売の在り様を拝見するに至り、同業者として魅了されたばかりでなく大いなる勇気と元気を頂いた。
震災の直後、身を案じてお店に駆けつけてみると全壊した店舗のガレキの山を前にして‘よくぞ壊してくれました、きれいさっぱり一からがんばれます’と逆に励まされたと前出の小竹さんが語ってくれた。
全てを失ったあの震災の逆境をバネにして繁盛店を復活させた肝っ玉母さんの並々ならぬ精神力、そして優しい心根に触れ感じたものを胸の奥深く大切に刻み、いつかこの元気な二人の女将に胸を張って良い報告ができる事を目標に精進したいと思う。

最期に大変お世話になった「eこって柏崎」を運営する柏崎eこってIT研究会のメンバー各位、事務局のI氏に心から感謝申し上げます。
2009.11.30:maru8:コメント(0):[春夏秋冬]

◆タイヤ交換◆

  • ◆タイヤ交換◆
晩秋から初冬に掛けては何処の家でも冬仕度の外仕事に追われます。

小春日和の日曜日なんて又とない外仕事日和で神に感謝したい位です。

先ずはタイヤ交換からという事で、夏タイヤをスタッドレスに替えて行きますがこの時点でケツを向けている1台は既に終了済み。

そして突き当たりにタイヤを支える人の姿が確認できるでしょうか。

これは道路を挟んだお向いの住人のお姿でして、この時期はどこの家でも同じような事をやっているのがお解り頂けると思います。

年を重ねる毎に億劫になるこの作業ですが、ポカポカとお日様を背に受けてできる事が有難い。

機会を逃せば‘みぞれが降る中’でもやらなけりゃならない時もある訳で、おやじは大変なんですよねぇ。

閑話休題、昨夜の天地人最終回ご覧になられたでしょうか。

晩秋の縁側でのラストシーン、全てをやり遂げ、ことさら安らかな最期を迎えた兼続。

その手にそっと一葉の紅葉を包ませて傍らに寄り添うお舟の方。

苦楽を共に生きた お舟の方の‘ごくろうさまでした’という心の声が聴こえた気がします。

なんとも素適な光景に心の底から癒されるようでしたねぇ。

久方ぶりにグッときちゃった夜でした。
2009.11.23:maru8:コメント(0):[春夏秋冬]

◆絶好のタイミング◆

  • ◆絶好のタイミング◆
物事を行う上での重要な要素の一つがタイミングであろう。
そのタイミングを如何に見極めるかが事の成否や良し悪しに与える影響は甚大である。
と、前置きはこの位にして。
兼ねてよりの懸案事項であった「赤ベコ君のメンテナンス」をようやく実行。
暖冬だった昨冬、ローダー部分から掻き上げる雪が詰って飛ばせず実質使い物にならなかった除雪機、赤ベコ。
これが大雪のシーズンだったらと思うとゾッとする訳で掻き上げた雪の滑りを良くする為にに金属面の再塗装を考えていた次第。
春が過ぎ夏も過ぎ秋も終わろうというこの時期、いよいよ追い詰められた日々の中で...。
何せ室外での塗装というのは気象条件が第一で、雨天は勿論、風が強い日も御法度。
気温が低くなく適度に乾燥していて風速がゼロに近いというのが最高の条件でしょう。
その上で作業する自分が時間を確保できるタイミングを計るとなれば今日を逃しては居られないのであります。
そんなこんなでスプレー缶2本を巧に操り格闘する事小半時、赤ベコ君のお口周りはトーロ、トロ。
無事お化粧を済ませた赤ベコはお日様に照らされて気持ち良さそうに乾燥段階のお昼寝です。
パソコンに向かう為に手洗いウガイの後、鼻をかんだらテッシュが僅かに赤かったのにビックリ!
ちゃんと防塵マスクを着けてたにも係わらず塗料を吸い込んでいたとは。(-_-;)
日頃は気付かない鼻毛の存在感に唸った晩秋の昼下り。
冬に向けて肩の荷が一つ降りました。♪

画像は塗装前の赤ベコ君
2009.11.06:maru8:コメント(2):[春夏秋冬]

◆東洋のアルカディア◆

  • ◆東洋のアルカディア◆
通販でご注文頂いたお品を受け取りに草岡ハムさんへ。

道すがら目にしたのは農道の両側に果てしなく広がるこの景色。

刈り入れ間際の稲穂が織り成す黄金の絨毯。

バックに望む西山の麓には古の昔、直江兼続公が開削した朝日軍道の登り口もある。

緑濃き杉の防風林がアクセントになった秋のこの風景は恐らく昔のままだろう。

ここはまさしくイザベラバードが「鋤で耕したというより鉛筆で描いたように美しい」と絶賛した東洋のアルカディア。

牧歌的な佇まいに癒された素適な一時。
2009.09.26:maru8:コメント(0):[春夏秋冬]