社会人基礎力養成講座

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今回の地震で何とか生き延びた人達はみんな頑張っていらっしゃいます。
マスコミから流れる励ましの言葉に救われる被災者の方も多いでしょう。
でも、必死に立ち直ろうと頑張っている方達に
「頑張ってください」の言葉は、辛いと思うのですが、、、、。


あれから8日が過ぎました。
偶然にもこの日は夫と一緒に外出していました。

仙台の繁華街で突然、激震に襲われ立っていられない状態。
知らない人達と同じポールにつかまり、地震が治まるのを待ちました。
今まで経験したことのない激しい揺れが長い時間続いたように記憶しています。
アーケードの頭上から何かが落ちる音がして、夫の腕が私の頭を覆ってくれていました。

「どうなっちゃうんですか。助かるんですか」
若い女の子二人が救いを求めるように泣きながら話しかけてきます。

「大丈夫よ、一緒につかまっていれば治まるから」と叫びながら、
自分のことで精一杯なのに、娘と同じ年代の子がかわいそうで、励まし続けていました。

やっと揺れが静まり、辺りを見回すと
泣き叫ぶ人や地べたに座り込んでいる人、みんな、ほとんど動こうとしません。

足早に仙台駅西口まで来ると、構内に入れない人であふれていました。
どうやら、駅から出るように指示があったようです。
余震がひっきりなしに続き、ビルの崩壊を恐れた人たちが道路の真ん中に集まっています。

ここでもまだ、私は事の重大さに気付いていません。
40分歩いて我が家へ戻ると、マンションのロビーのドアは開けっ放し、
非常階段から、荷物を抱えた人が降りてきます。
避難所へ行くとのこと。

11階の我が家まで辿り着くと、足の踏み場もないくらい食器棚や物が散らばって、声も出ません。

何を持ち出したらいいのか。
地震に急き立てられるように階段を駆け下り、小学校の体育館へ。
たくさんの方が避難していました。

布団一枚のスペースで夫と肩を寄せながら、寒さをしのぎました。
避難所での生活はマスコミで放送している通りです。

家族に連絡したくても携帯は繋がらず、電源も切れそう。
いったい、仙台はどうなってるんだろう?
地震の被害は?
全く、情報なし。

一夜明け、津波のことを知りました。
想像もできないほど、大変な事になっている。
やっと事の重大さがわかったのです。

避難所生活5日目、ようやく電気が回復し、自宅に戻ってきました。
この日、別の避難所からたくさんの方が移っていらっしゃるとのこと。
どちらにしてもいつまでもお世話にはなれません。

この度、たくさんの方に優しさと思いやりの気持ちを頂きました。
津波で多くの方が命を落とされ、未だ行方不明者の多い悲惨な状況の中、
怪我もなく無事だったことに感謝して生きていかなければと思っています。
そして、生かされた自分にできることをしなければと思っています。
2011.03.19:flynatti:count(3,002)
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