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特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑥

  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑥

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」では、

有名な「なせばなる なさねばならぬ 何事も…」の和歌が記された

上杉鷹山書状(国宝「上杉家文書」)を展示中。

特徴のある丸みを帯びた文字をご覧ください。

 

この和歌は、天明5年(1785)に鷹山が実子顕孝に仕える家臣たちに贈った教育方針に記されています。

実際は教育方針として、顕孝に聞かせたい話と聞かせたくない話を七種類上げ、その最後に「なせばなる…」の和歌が来ます(写真は後半)。

教育係の家臣に、顕孝に好影響を与えるため、日頃から言動に気を付けるよう注意したのです。

お金の話や人の悪口、おいしい食べ物、軽口などなど。こんな話をしないよう、日頃の言動に気を付けるのは、難しいけれど、「なせばなる!」と伝えています。展示の初めの部分で紹介しているのでお見逃しなく!

 

展覧会詳細はこちら

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.06.04:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑤

  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑤

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」では、山形大学附属博物館さんからお借りして

小鵜飼船の模型を展示中です。

鷹山の時代に、最上川の上流域で利用された小型船です。普段は同館で常設展示されています。

小さな船ですが、だからこそ浅く川幅の狭い上流域でも利用可能でした。

模型では、帆や船室も丁寧に再現されています。

鷹山の時代と言えば、飢饉、食糧不足のイメージがありますが、実際は多くの年は領内では米は余り気味。

輸送力を強化して領外に米を売り払い、藩の収入にするために、小鵜飼船の導入などが進められました。

重要な輸送拠点だった正部(白鷹町)の船着き場周辺を描いた絵図パネルとあわせて展示中です。

 

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【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.06.04:denkoku:[博物館情報]

6月の体験学習室

6月の体験学習室についてお知らせいたします。

季節企画は「日本の伝統色②」(5/28(金)~6/22(火))です。

造形体験は「天体オブジェをつくろう」(5/28(金)~6/22(火))です。

ガチャガチャのカプセルにうすい紙をはり、オリジナルの天体をつくろう!

カプセルにはテグスがつけてあります。ぜひつるして飾ってみてくださいね☆彡

 

※ご利用の際はマスクの着用、手指の消毒(手洗い)にご協力ください。
※発熱や、風邪症状のある方はご利用をお控えください。
※団体でのご利用は、事前にご相談ください。
※現状での定員は15名です。混雑時はお待ちいただくこともございます。

 

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ。

2021.05.27:denkoku:[体験学習室]

講演会「大名家臣の「奉公」とは何か」参加受付中

  • 講演会「大名家臣の「奉公」とは何か」参加受付中

6/6講演会「大名家臣の「奉公」とは何か」参加受付中です!

 

特別展「上杉鷹山の生涯」の関連事業として、高野信治氏(九州大学教授)による講演会を開催いたします。

日 時:6月6日(日) 13時開場、14時開始

会 場:伝国の杜 2階大会議室

定 員:先着80名

参加費:無料

申込は0238-26-8001まで

 

大名家臣による奉公とその意識をめぐる問題について、諸藩や一部幕臣も含めた事例をもとにお話し頂きます。

特別展図録にご寄稿いただいた「奉公への思いと人事の難しさ」は米沢の改革を主導した莅戸善政や藩法が中心です。

ご講演では、より広い視点から武士の働く思いに迫ります。

画像:鷹山を支えた家臣 莅戸善政像

 

高野先生のご研究についてはこちら

 

今回のテーマに関する先生のご著書

『武士の奉公 本音と建前』(吉川弘文館、2014年)

をご覧いただくと、講演をより深く楽しめます。

米沢藩の例にもいくつか言及

詳細はこちら

 

現在、当館ミュージアムショップでも販売中。

なお、福岡県への緊急事態宣言が延長された場合、高野先生は来館されず、オンライン形式での講演になります。参加者は事前にお申し込みの上、会場においで下さい。

(機器などの関係でオンラインでの視聴公開は行いません)

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.05.27:denkoku:[博物館情報]

令和3年度 上杉文華館「上杉定勝」

  • 令和3年度 上杉文華館「上杉定勝」

2021年度の上杉文華館は「上杉定勝」と題して、国宝「上杉家文書」に見える上杉定勝関連資料を中心に約1ヶ月ごとに展示替えしながら、その他の関連資料を含めて展示します。

 

【期間テーマ】親と子②~定勝の成長と別れ~

【展示期間】5月27日(木)~7月27日(火)

  ※6月24日(木)以降、国宝「上杉家文書」を展示替え致します。

 今回の期間テーマでは、定勝が自立し、父・景勝と死別する期間を対象に、景勝と定勝の親子関係を見ていきます。定勝は、元和9年(1623)2月13日に従四位下・侍従に叙任されました。そして、これを機に名乗りを喜平次から弾正少弼・定勝と改めました。景勝の跡を継ぐ次期藩主として、定勝は着実に成長していました。上杉家の存続のためにも、こうした定勝の成長を景勝は大変喜んだことでしょう。定勝は喜平次を名乗っていた時期辺りから江戸城へ出仕し始め、江戸幕府との結び付きを表す史料が散見されるようになります。
 そして、ここから約1か月後の3月20日、景勝は定勝の叙任を見守った末に69歳で亡くなりました。『上杉家御年譜』によると、定勝は景勝の命日である3月20日に、米沢城内の御堂において年忌法要を欠かさずおこなっていたことが確認できます。定勝の景勝に対する畏敬の念は、こうした弔いのあり方にも示されています。

 

▼ コレクショントーク

 日時:5月30日(日)  10:00、15:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※入館料が必要です。

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.05.27:denkoku:[博物館情報]