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【次回展示予告】開館20周年記念企画展「原作出版75周年 きかんしゃトーマス展~ソドー島のなかまたちが教えてくれたこと~」

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6月26日(土)よりはじまる企画展のお知らせです。

開館20周年記念企画展「原作出版75周年 きかんしゃトーマス展~ソドー島のなかまたちが教えてくれたこと~」

 

 イギリスの牧師ウィルバート・オードリ―が病床の息子クリストファーに即興で話して聞かせた擬人化された機関車のお話は、1945年に「汽車のえほん」として出版されました。イギリスの架空の島「ソドー島」を舞台にした物語は、その後年一冊のペースで出版され、世界中で愛され、1973年には日本語翻訳版が出版、1984年からは「きかんしゃトーマス(きかんしゃトーマスとなかまたち)」として人形劇アニメ化され、その人気はさらに広がっていきました。日本でも1990年からテレビ放送がスタートし、親子で楽しめる人気作品として定着しています。役に立つ機関車を目指し、失敗や反省を繰り返し、仲間や仕事と向き合っていくトーマスのお話には、正直、誠実、努力、協力といった、牧師であるオードリーが作品に込めた道徳的価値観を見ることができます。

 本展では、日本初公開作品を含む絵本原画を、人形劇、アニメとも重ね合わせて構成します。作品の魅力を味わいながら、原作者が子どもたちに伝えたかったメッセージに立ち返ります。

 

【期間】6月26日(土)~8月1日(日)

【休館日】7月28日(水)

【開館時間】9:00~17:00(チケット販売は16:30まで)

【入館料】一般500円(400円)/高大生300円(240円)/小中生200円(160円)

    ※( )は20名以上の団体料金

 

【ギャラリートーク】展示解説 ※事前申込制 受付中

 日   時 : 6月26日(土) 17:15~18:00「展覧会のみどころ案内」

         展示のみどころを紹介しながら、

         物語にこめられた人生の教訓を味わう大人向け解説です。

 場   所 : 米沢市上杉博物館 企画展示室

 定   員 : 20名

 担当学芸員 : 遠藤友紀

  ※企画展の入館料が必要です。

 

※ギャラリートークのお申込みはこちら

  TEL 0238-26-8001

 

 

展覧会詳細は当館ホームページをご覧ください。

また、ご来館にあたっては、新型コロナウィルス感染対策にご協力下さい。

皆様のご来館を心よりお待ちしております!

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.06.22:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑨

特別展「上杉鷹山の生涯」後期では、3振の刀剣を展示中。

1 太刀 銘 国宗

 鎌倉~南北朝時代(13~14世紀)

 重要文化財渡辺家保存会蔵

 備前三郎国宗の作と鑑定される。米沢藩への融資に応じた謝礼として、享和2年(1802)に上杉家から関川村渡邉家に贈られた名刀。

 

2 脇指 銘 兼辰室町時代(16世紀)

  重要文化財渡辺家保存会蔵

美濃伝の脇指で、上杉家からの拝領と伝わる。1の国宗の太刀と合わせ、米沢藩の職人が手掛けた大小拵(展示中)に収まる。

所蔵者である重要文化財渡辺家保存会のご厚意で、今回の展示に合わせ研磨され、美しい姿で公開。

 

3 山形県指定文化財

刀 銘(表)以五郎入道正宗末孫源綱広嫡伝正秀作之

寛政2年(1790) 当館蔵

米沢藩領出身の名工水心子正秀と、弟子2名による合作。相州伝の作風はほとんど正秀のものとされる。

水心子のもとには米沢藩の刀工も数多く弟子入りし、大きな影響を受けた。

 

特別展「上杉鷹山の生涯」、会期はいよいよ明日(6/20)まで!お見逃しなく。

 

展覧会の詳細はこちら

 

図録はWebショップでも販売中

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.06.19:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑧

  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑧
  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑧
  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑧

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」では、本草学者佐藤中陵(平三郎)の資料を公開中。

中陵は江戸の本草学者です。寛政改革に際し、領内の特産品開発のため米沢に招かれました。

中陵の著作「山海庶品」(水戸市立図書館蔵)は巧みな挿絵も見どころです。動物は緻密で少しかわいらしく!

この他、中陵と教えを受けた米沢藩医の子弟の交流を示す漢詩や、干しシイタケの栽培法を伝えた中陵の著作「驚蕈録」を展示中。

「驚蕈録」…蕈=キノコ(シイタケ)の驚くべきすばらしさを伝えた著作。美味しく、保存でき、商品にもなる!水戸、白河、米沢、会津と栽培技術が広めた経緯も分かります。

中陵は後に水戸藩に仕官し、その蔵書や著作は現在水戸市立図書館に所蔵されています。

中陵の年譜は

https://www.library-mito.jp/archive/overview/?id=1

山海庶品の一部は国会図書館デジタルコレクションでも閲覧できます。

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1288354

 

 

展覧会詳細はこちら

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.06.19:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑦

  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑦

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」で初公開の資料の一つが

(延享元年・1744)御城下絵図1鋪

約2m×2.5mの絵図を平置きで展示し、四方からご覧頂けます。

昨年新たに確認され、今回が初お披露目になります。

 

鷹山時代の米沢城下絵図のうち明和6年(1769)の絵図は

「明和六年 米沢城下絵図」デジタルマップ

としてweb閲覧が可能です。

 

展示中の絵図の年代を推定する際は、このデジタルマップを活用しました。

人名検索ができるので、代替わりした人物を抽出、比較し、系図類と突き合せ、延享元年の年末か翌2年の正月~2月頃の内容を記したようです。

鷹山より前、7代藩主宗房時代の、家臣の屋敷割を主題にしており、状態はきれいです。

5000名以上と、藩の規模に比べて過大な家臣団を抱えた、上杉氏の城下町米沢の様子がよく分かります。

 

企画展示室に入ってすぐ、右手に展示中です!

 

展覧会詳細はこちら

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.06.07:denkoku:[博物館情報]

特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑥

  • 特別展「上杉鷹山の生涯~藩政改革と家臣団~」展示紹介⑥

開催中の特別展「上杉鷹山の生涯」では、

有名な「なせばなる なさねばならぬ 何事も…」の和歌が記された

上杉鷹山書状(国宝「上杉家文書」)を展示中。

特徴のある丸みを帯びた文字をご覧ください。

 

この和歌は、天明5年(1785)に鷹山が実子顕孝に仕える家臣たちに贈った教育方針に記されています。

実際は教育方針として、顕孝に聞かせたい話と聞かせたくない話を七種類上げ、その最後に「なせばなる…」の和歌が来ます(写真は後半)。

教育係の家臣に、顕孝に好影響を与えるため、日頃から言動に気を付けるよう注意したのです。

お金の話や人の悪口、おいしい食べ物、軽口などなど。こんな話をしないよう、日頃の言動に気を付けるのは、難しいけれど、「なせばなる!」と伝えています。展示の初めの部分で紹介しているのでお見逃しなく!

 

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【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2021.06.04:denkoku:[博物館情報]