美術と小道具の方に「写真を撮っても良いですか?」と聞いたら、「こんな顔で良いんですか?」「私には肖像権がないんで」と笑顔で答えてくれました。
ホーム側の机には帽子と旗、手袋が整然と並べられていて、この場に立つであろう出演者の几帳面さを表現しているようでした。ちゃぶ台には笹巻。視聴者が見て品物が認識できて、しかも郷愁が感じられるような物をと考えたのでしょうか。
放送の中では、映像としてアップにはならないと思いますが、こんな仕事への気遣いに触れられたのは、とても嬉しいことでした。
美術と小道具の方に「写真を撮っても良いですか?」と聞いたら、「こんな顔で良いんですか?」「私には肖像権がないんで」と笑顔で答えてくれました。
ホーム側の机には帽子と旗、手袋が整然と並べられていて、この場に立つであろう出演者の几帳面さを表現しているようでした。ちゃぶ台には笹巻。視聴者が見て品物が認識できて、しかも郷愁が感じられるような物をと考えたのでしょうか。
放送の中では、映像としてアップにはならないと思いますが、こんな仕事への気遣いに触れられたのは、とても嬉しいことでした。
そして撮影当日、美術さんの予言通りお地蔵様には程よく雪が張り付いていました。それまでは、駅舎はちっぽけでマッチ箱のような軽い感じにしか見えていなかったのですが、お地蔵様が妙にマッチして駅舎に風格が感じられるのが不思議です。さらに新しい雪を駅前の広場に、丁寧に散布します。
自分の仕事に対して、徹底的にこだわる姿がそこにはありました。そして創られる景色の先を見ているように思えます。こんな美術の人たちの仕事が、映像の人たちによってどのように伝えられるのだろうか、楽しみにしたいものです。
当ブログで1月16日(http://samidare.jp/orada2/note?p=log&lid=465371)にご紹介した村川透監督のドラマの撮影が、フラワー長井線のあちらこちらで行われている。羽前成田駅での撮影は2月13日に行われますが、美術スタッフは前日に会場入りして、監督の意向を踏まえた装飾の準備に取り掛かっていました。
何を作っているのかと見ると、雪の中のお地蔵さん風の銅像。地元のDIYから急遽調達して来たという竹を編んでいく様は職人技。駅舎の前にこんなオブジェが置かれたことはなく、イメージが浮かばない。すると「雪をまぶしてからの姿を見てみて。」と話してくれた。
某缶コーヒーのコマーシャル風に言うと「ドラマは、それぞれのドラマで出来ている」ということか。しばらくの間、『ドラマのドラマ』を楽しんでみたいと思います。
人には、自分の人生を振り返りたいと思う時がありますよね。会社であっても、団体であっても、地域であっても、歴史を振り返る時期があるのではないでしょうか。そして昨年は、山形鉄道のフラワー長井線開業30周年でした。だとしたら、もう一度その歴史を振り返ってみたいと思ったのです。昔のブログ(http://samidare.jp/orada/)の「変な民俗学者シリーズ」に対抗して、NHKの人気番組的に言えば「長井線ヒストリア」。
さて長井線の最初の名前は、長井軽便鉄道でした。物語を始める前に、まずはこの2冊の本をじっくりと見てください。軽便鉄道に想いを寄せる人が今でも多くいます。さて、軽便鉄道とは何だったのでしょうか。さあ、「長井線ヒストリア」は、約150年前の明治時代からスタートします。どうぞお楽しみに。