第30番「巌金山 宝厳寺 竹生島 千手千眼観世音菩薩」
月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 船に宝を 積むここちして
月の光、日の光に照らされて琵琶湖に浮かぶ竹生島。
女神のいるこの島の美しさはまるで宝船のよう。
参考:竹生島 宝厳寺 ホームページ
◇島を船に見立てています。
また、本尊は弁財天であることから宝船を連想したと考えられます。
(竹生島は日本三弁財天のひとつに数えられます。)
◇船は「弘誓(ぐせい)の船」※とも推測できます。
※観音様のご誓願で、人々を苦しみから救って彼岸に送ること。
船が人を渡すことからたとえた言葉です。
洞穴を琵琶湖に、立像の観音様を竹生島に見立てた造りになっています。