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岩部山三十三観音めぐり紀行30

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第30番「巌金山 宝厳寺 竹生島 千手千眼観世音菩薩」

 

月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 船に宝を 積むここちして

 

月の光、日の光に照らされて琵琶湖に浮かぶ竹生島。

女神のいるこの島の美しさはまるで宝船のよう。

 

参考:竹生島 宝厳寺 ホームページ

 

◇島を船に見立てています。

また、本尊は弁財天であることから宝船を連想したと考えられます。

(竹生島は日本三弁財天のひとつに数えられます。)

 

◇船は「弘誓(ぐせい)の船」※とも推測できます。

※観音様のご誓願で、人々を苦しみから救って彼岸に送ること。

船が人を渡すことからたとえた言葉です。

 

洞穴を琵琶湖に、立像の観音様を竹生島に見立てた造りになっています。 

2020.07.03:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行29

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第29番「青葉山 松尾寺 馬頭観世音菩薩」

 

そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 千歳もここに 松の尾の寺」

 

其の上(その昔)から観音様を頼り(便り)に、どれほどの月日を経たことであろう。

これからも松尾寺の観音様は、幾千年にかけてお参りする人々を待つことであろう。

 

◇「松」と「待つ」をかけています。 

2020.07.02:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行28

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第28番「成相山 成相寺 聖観世音菩薩」

 

波の音 松のひびきも 成相の 風ふきわたす 天の橋立

 

成相寺から美しい天の橋立を望む。

吹き付ける風で、波の音と松風(観音様のお声)の響きが鳴り合う。

 

◇「成相(なりあひ)」と「鳴り合う」をかけています。

 

「波の音」について、観音経は「梵音海潮音」観音様のお声は波の音のようと説いています。(諸説あり)

 

「松のひびき」については第16番を参照ください。

2020.07.01:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行27

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第27番「書寫山(しょしゃざん) 圓教寺 六臂如意輪観世音菩薩」

 

はるばると 登れば書寫の 山おろし 松のひびきも 御法なるらん

 

播磨地方の美しい松林の間を、鈴の音も爽やかに巡礼する身の満ち足りた心が歌いこまれています。

山頂にたどりついたときには松を渡る風の音が、そのまま仏の妙なる呼び声に聞こえる。

 

引用:圓教寺ホームページより

 

◇「松のひびきも御法(みのり)」についての説明は第16番を参照ください。

 

2020.06.30:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行番外編 天狗岩

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天狗岩

岩部山の展望スポットで、岩部山駐車場から歩いて10~15分ほどで到着します。

(お遍路でいうと逆打ち)

南には吾妻連峰、東に蔵王連峰が望めます。

 

眺望が良く、戦国時代には山城(岩部山館 別名:月見ヶ城)が築かれました。

この地は伊達氏と最上氏との領境にあたり、隣の中山地区※にある最前線の中山城を擁護し、最上勢の侵攻に備え、複数の館が作られました。

 

伊達から蒲生そして上杉領となり、慶長五年(1600年)の慶長出羽合戦では最上勢が小岩沢村に侵入、焼き討ちに遭いました。

 

※昭和32年1月1日に分町(上山市に編入)するまで、置賜郡に属していました。

中川という地名は、明治22年に合併する際、中山村の「中」と川樋村の「川」を参互折衷して中川村とした合成地名です。

2020.06.29:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]