第29番「青葉山 松尾寺 馬頭観世音菩薩」
そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 千歳もここに 松の尾の寺」
其の上(その昔)から観音様を頼り(便り)に、どれほどの月日を経たことであろう。
これからも松尾寺の観音様は、幾千年にかけてお参りする人々を待つことであろう。
◇「松」と「待つ」をかけています。
天狗岩
岩部山の展望スポットで、岩部山駐車場から歩いて10~15分ほどで到着します。
(お遍路でいうと逆打ち)
南には吾妻連峰、東に蔵王連峰が望めます。
眺望が良く、戦国時代には山城(岩部山館 別名:月見ヶ城)が築かれました。
この地は伊達氏と最上氏との領境にあたり、隣の中山地区※にある最前線の中山城を擁護し、最上勢の侵攻に備え、複数の館が作られました。
伊達から蒲生そして上杉領となり、慶長五年(1600年)の慶長出羽合戦では最上勢が小岩沢村に侵入、焼き討ちに遭いました。
※昭和32年1月1日に分町(上山市に編入)するまで、置賜郡に属していました。
中川という地名は、明治22年に合併する際、中山村の「中」と川樋村の「川」を参互折衷して中川村とした合成地名です。