長野県の南部、南信地方に位置する駒ケ根市、市内から中央アルプスが望見できる人口3万3千の谷間の町。
そんな風光明媚な自然環境の中で醸された純米酒は酒蔵の奥深く静かに熟成の時を刻んでいました。
今回の訪問時は快晴に恵まれ、残雪が映えるアルプスの険しい山々とバックの青空とが調和した美しいコントラストに心が洗われるようでした。
蔵見学のオプションというわけでもないのですが、午後は北原専務のご厚意で駒ケ根市のミニ観光にお連れ頂いたという次第。
それではいつものように時計回りで駒ケ根観光グルメ編の始まり始まりぃ。

先ずはこれを食べなきゃ始まらないご当地グルメの決定版、駒ケ根名物‘ソースかつ丼’の登場です。
伺ったのは専務さんご推薦の名店、玉龍飯店というお店。
どうですかこのボリューム、度肝を抜かれる厚さ4㎝はあろうかという大振りのロースカツがキャベツの座布団に鎮座するお姿に吃驚。
甘辛の秘伝ソースに浸されたこのカツ、それが何とも軟らかくジューシー。
そして白飯との抜群の相性に只々納得の美味しさでした。
お腹も膨れたところでご案内頂いたのは駒ケ根高原に整備された家族旅行村というエリア。
ここは温泉有り、テニスコートからオートキャンプ場まで整った自然満喫型の施設で専務さんは夏場の休暇時にファミリーでキャンプしながら過ごすのだとか。
自然環境に恵まれた中央アルプスの麓ならではという感が致しましたね。
そしてそこから程近い所に居を構える地ビールと地ウイスキーの駒ヶ岳醸造所。
業界人なら興味津々のこんなレアな建物が在るなんてビックリです。
ここは観光客向けのお休み所や売店が併設されていて試飲も可能でした。
五時半スタートの懇親会、専務さんのホームグランドの一軒、越百(こすも)さんからスタートです。
こちらのお店、焼鳥とお蕎麦がメインとの事でしたが昭和チックで気取らない雰囲気が実に心地良くまた女性店主が日本酒好きで厳選された全国の銘酒がチョイスされてありました。
そんな地元のお店で頂く信濃鶴、特製の蕎麦餃子との相性もバッチリで格別の味わいでしたね。
続いて二軒目のArika(アリカ)さんはお洒落なショットバーのような雰囲気のお店でベルギービールと生ハムが美味しかったですね。
そして圧巻だったのはお昼に見学したマルスウイスキーの超限定酒、既に品切れになっているという最近のコンテストで世界一に輝いたものをワンショット口にできた事ですね。
こんな凄いものを味わうなんて事、そうそう叶うわけもなく良い思い出になりました。
最後は番外編、翌日帰りに遠回りして伺った戸隠にある‘うずら家’さんのお蕎麦です。
戸隠には30軒程の蕎麦屋さんがあるんだそうですが、到着した11時の時点でこのお店の前は信じられない程の人数が居ましたね。
30分以上待ってようやく入店できましたが出てきたお蕎麦も納得の美味しさでしたから多くの人が押し寄せるのが解りました。
初めて見た‘ぼっち盛り’という盛り付けも目に新鮮でしたがツルンとした食感が素晴らしく喉ごしで食す蕎麦という感じです。
蕎麦汁もレベルが高く、その場で卸す本山葵の爽やかな辛味もこのお蕎麦を引き立てていましたよ。
そしてお蕎麦自体も然ることながら大勢のお客さんを上手に扱う接客の見事さ、これは勉強になりました。
例え忙しく込み合っていても一人一人のお客さんに個々のレベルで最高の満足感に浸れるようにとの気配りが随所に溢れておりました。
旅の締め括りに接客の神髄に触れる事ができたのもきっとご推薦頂いた専務さんのお蔭だと思います。
訪問から戻った翌日の晩に飲んだ信濃鶴、胸に沁みるような格別の旨さでした。(^^♪