平日は、ゆっくり、じっくりご覧いただいているようです。
初代広重「東都名所 浅草金龍山年の市」(安政3年 1856)には
雪におおわれた浅草寺が描かれています。
当時は地球の小氷期の終末期。
江戸でも100センチを超える積雪が記録されています。
展覧会詳細はこちら
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238-26-8001
11月11日(土)よりはじまる企画展のお知らせです。
企画展「学んで、旅して、たのしむ浮世絵~広重美術館コレクション~」
初代 歌川広重(1797~1858)は、四季折々の日本の風景、草花や愛らしい小動物、その土地に生きる人々の暮らしなどを抒情豊かに描いた浮世絵師です。代表作である「東海道五拾三次之内」「名所江戸百景」をはじめ、数多く描いた江戸や諸国の名所風景画は、当時から人気を得たのはもちろんのこと、今なおその魅力を失うことなく多くの人々に愛されています。
そんな江戸の庶民に親しまれ、気軽に楽しまれてきた浮世絵ですが、月日は流れ、今を生きる私たちには浮世絵に描かれているものは何なのか、そもそも浮世絵とはどういうものなのかすぐには解らないことも多くなってきています。
本展覧会では、広重美術館(山形県天童市)が収蔵する初代~五代までの歌川広重の作品を通して、浮世絵の見方や見どころを学び、広重が描く東海道や諸国を旅しながら、時代の人々に愛された浮世絵の魅力に迫ります。また、米沢市上杉博物館が所蔵する武者絵のコレクションもあわせて展示します。江戸時代後期から明治にかけての浮世絵師たちの作品の数々をどうぞご覧ください。
【期間】11月11日(土)~1月14日(日)
前期11月11日(土)~12月10日(日)
後期12月13日(水)~1月14日(日)
※前後期展示替えのため、12月12日(火)は常設展のみご覧いただけます。
【休館日】11月22日(水)、12月毎週月曜、年末年始12/27~1/1、1/9(火)
【開館時間】9:00~17:00(チケット販売は16:30まで)
【入館料】一般490円(390円)/高大生340円(270円)/小中生240円(190円)
※( )は20名以上の団体料金
【オープニングゲストトーク】 ※申し込み不要
日 時 : 11月11日(土) 14:00~15:00
会 場 : 米沢市上杉博物館 企画展示室
定 員 : なし
参 加 費 : 企画展入館料
講 師 : 梅澤 美穂氏(広重美術館副館長・学芸員)
【ワークショップ】※定員になりました
「浮世絵摺師に挑戦!」
日 時 : 11月19日(日) ①10:00~ ②13:30~
会 場 : 体験学習室
定 員 : 小学生以上、各回10名
参 加 費 : 500円
協 力 : アダチ伝統木版画技術保存財団
【ナイトツアー】※定員になりました
「広重と歩く 東海道五十三次~ミラバースミュージアムがやってくる!」
日 時 : 11月24日(金) 19:00~20:30
定 員 : 20名程度(中学生以下は保護者同伴)
参 加 費 : 500円
講 師 : 梅澤 美穂氏(広重美術館副館長・学芸員)
土屋 明日香氏(同学芸員)
※ワークショップ・ナイトツアーのお申し込みは TEL【0238-26-8001】ほか
【ギャラリートーク】展示解説
日 時 : 12月16日(土) 14:00~15:00
会 場 : 米沢市上杉博物館 企画展示室
定 員 : なし
参 加 費 : 企画展入館料
担当学芸員 : 花田美穂
主な展示資料等、詳しくは当館ホームページをご覧ください。
皆様のご来館を心よりお待ちしております!
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238-26-8001
11月の体験学習室についてお知らせいたします。
季節企画は「七五三」(10/27(金)~11/23(木祝))です。
造形体験は「すてきな型絵染」(10/27(金)~11/23(木祝))です。
「渋紙」「洋型紙」という、水をはじく紙を使って作った型紙をはがきにのせて、切り抜かれているところにはけで絵具を刷り込みます。これを「合羽刷り(かっぱずり)」(西洋では「ステンシル」)といいます。
今年は型紙の持ち帰りはできませんが、その代わりたくさんの種類の型紙を用意しています。
ぜひ何度でもお越しください。
※ご利用の際は感染予防にご協力ください。
※発熱や、風邪症状のある方はご利用をお控えください。
※5人以上のグループでのご利用は、事前にご相談ください。
※10月27日から定員を20名にいたします(以前は15名)。混雑時はお待ちいただくこともございます。
それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ。
令和5年度の上杉文華館は「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」をテーマに、国宝「上杉家文書」などを展示します。
上杉文華館では、国宝「上杉家文書」を毎月入れ替えながら常時展示しています。上杉家文書は、江戸時代以降に行われた文書の管理や歴史編纂を通じて、中世以来の上杉家の由緒や権威、特定の当主の事績を示す文書が収集、選別され、移動や変化を続けながら、現在の構成(2018通、4帖、26冊、保存容器として両掛入文書箱、精撰古案両掛入文書箱、黒塗掛硯箱、赤箪笥 乾・坤2棹、附として歴代年譜325冊)になったことが明らかになっています。
また、「上杉家文書」とは別に「上杉文書」と呼ばれる藩政文書を中心とした1万点弱の史料群があり、米沢市では令和3年度から文化庁の「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」の補助を受け、調査に取り組んでいます。その中核は文書管理や歴史編纂を担った、江戸時代の御記録方や、近代の上杉家記録編纂所総裁伊佐早謙の関連文書です。上杉文書には、国宝「上杉家文書」を深く理解するための手がかりが、豊富に含まれています。
今年度は本調査事業の成果を活用して2つの史料群を紐解きながら、江戸時代から近代にかけて、文書の具体的な管理方法と歴史や記録の編纂事業、その背景にある藩政の状況や世情をご紹介します。永年にわたり文書を守り伝え、活用してきた人々の営為にご注目下さい。
「上杉文書」調査の詳細はこちら
《治広と寛政の改革》
展示目録はこちらよりご覧ください。
【展示期間】10月26日(木)~11月21日(火)
上杉鷹山は天明5年(1785)に隠居し、治広(8代藩主重定の3男)が第10代藩主となります。天明年間には相次ぐ天災と飢饉、改革を主導してきた鷹山と重臣竹俣当綱、莅戸善政の隠居などにより、積極的な産業振興に代表される改革は一旦中止、縮小されます。寛政3年(1791)になって、鷹山の後見を受けた治広のもとで、隠居の身から呼び戻された莅戸善政が主導し、再び改革が始まりました(寛政の改革)。改革の内容は財政の再建、農村の復興と人口増加、産業の振興と領民への教諭、教育と武備の充実など多岐に渡ります。御記録所による重要文書の管理体制強化も、鷹山治世下の事業を継承、発展させた改革の一環と言えるでしょう(資料3)。鷹山から治広の治世下で御記録所の管轄下に置かれた文書や作成された記録が、「上杉文書」の一つの核となっています。
今回、国宝「上杉家文書」からは、寛政6年(1794)の上杉顕孝死去に伴う、重臣間の書状(資料1)と、鷹山と重臣の議論(資料2)をご紹介します。顕孝は鷹山と側室お豊の方との間に生まれ、天明2年には治広の正式な後継者(世子)となります。寛政4年に江戸に登り今後が期待されますが、寛政6年正月に死去しました。その後の対応を巡る上記の資料からは、隠居後も鷹山が藩政改革に強く関与した様子がよく分かります。
▼ コレクショントーク
日時:10月29日(日) 14:00
場所:常設展示室 上杉文華館
※参加には入館料が必要です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
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米沢市上杉博物館 0238-26-8001