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【国絵図をたのしむ⑤】

  • 【国絵図をたのしむ⑤】

〈巨大な絵図の全貌〉

現在開催中の特別展は、上杉文書調査事業の成果を反映しています。

「出羽一国御絵図」は一辺が5m以上に及び、

その巨大さは見応え十分!絵図の中には、今にも残る地名が数多くあります。

馴染みある地名を探しながらお楽しみください!

 

 

上杉文書調査の詳細はこちら

 

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【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2023.10.17:denkoku:[博物館情報]

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示のお知らせ

  • 国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示のお知らせ

10月7日(土)~11月5日(日)の期間、常設展示室内の上杉文華館にて

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」の原本を展示致します。

 

国宝「上杉本洛中洛外図屏風」は天正2年(1574)に織田信長が上杉謙信に贈ったもので、桃山時代の代表的な絵師である狩野永徳によって描かれました。

この屏風は、京の市街地(洛中)と郊外(洛外)の四季と、そこに生活する人々のすがたを描いたもので、芸術的美術史的価値ばかりでなく、歴史資料としての価値も高く、民俗学的見地からも貴重な史料であることから国宝に指定されました。

ぜひご来館いただき、国宝の魅力をご覧ください。

 

※特別展「上杉氏と国絵図の世界」のチケットでご覧いただけます。

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皆様のご来館を心よりお待ちしております!

 

【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

 

2023.10.04:denkoku:[博物館情報]

【国絵図をたのしむ④】

  • 【国絵図をたのしむ④】

〈境界のかたち〉

元禄国絵図の主題の一つに境界の画定が挙げられます。

隣藩との境界をどのように取り決めていくかがポイントとなりました。

その時に作成されたのが際絵図・会形という絵図です。

隣藩同士で突き合せることで、境界を画定していきました。

 

 

米沢領福島境際絵図控

 

米沢領側から見た仙台領との境界絵図

 

 

仙台領米沢境会形

仙台領からみた米沢領との境界絵図で、境界線に沿って切り抜かれている。

米沢領との境界の突き合わせに使用されたと見られる。

 

 

仙台領米沢境際絵図

仙台領から見た米沢との境界絵図

 

 

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【お問い合わせ】

 米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2023.10.01:denkoku:[博物館情報]

10月の体験学習室

  • 10月の体験学習室

10月の体験学習室についてお知らせいたします。

季節企画は「お月見」(9/29(金)~10/24(火))です。
造形体験は「日本画に挑戦! 国宝上杉本洛中洛外図を描こう」(9/29(金)~10/24(火))です。

日本画を描くときに使われている道具と材料をつかって、洛中洛外図の一場面をぬってみよう!
絵を描くのが得意な人は、墨汁で線をかくところから挑戦してみてね。


 

※ご利用の際は感染予防にご協力ください。
※発熱や、風邪症状のある方はご利用をお控えください。
※5人以上のグループでのご利用は、事前にご相談ください。
※現状での定員は15名です。混雑時はお待ちいただくこともございます。

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ。

2023.09.29:denkoku:[体験学習室]

令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」⑦

  • 令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」⑦

令和5年度の上杉文華館は「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」をテーマに、国宝「上杉家文書」などを展示します。

 上杉文華館では、国宝「上杉家文書」を毎月入れ替えながら常時展示しています。上杉家文書は、江戸時代以降に行われた文書の管理や歴史編纂を通じて、中世以来の上杉家の由緒や権威、特定の当主の事績を示す文書が収集、選別され、移動や変化を続けながら、現在の構成(2018通、4帖、26冊、保存容器として両掛入文書箱、精撰古案両掛入文書箱、黒塗掛硯箱、赤箪笥 乾・坤2棹、附として歴代年譜325冊)になったことが明らかになっています。

 また、「上杉家文書」とは別に「上杉文書」と呼ばれる藩政文書を中心とした1万点弱の史料群があり、米沢市では令和3年度から文化庁の「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」の補助を受け、調査に取り組んでいます。その中核は文書管理や歴史編纂を担った、江戸時代の御記録方や、近代の上杉家記録編纂所総裁伊佐早謙の関連文書です。上杉文書には、国宝「上杉家文書」を深く理解するための手がかりが、豊富に含まれています。

 今年度は本調査事業の成果を活用して2つの史料群を紐解きながら、江戸時代から近代にかけて、文書の具体的な管理方法と歴史や記録の編纂事業、その背景にある藩政の状況や世情をご紹介します。永年にわたり文書を守り伝え、活用してきた人々の営為にご注目下さい。

「上杉文書」調査の詳細はこちら

 

《鷹山の改革と記録の活用》

展示目録はこちらよりご覧ください。

【展示期間】9月28日(木)~10月24日(火)

 上杉鷹山は宝暦元年(1751)、高鍋藩主(宮崎県)秋月家の次男として江戸に生まれました。宝暦10年に第8代米沢藩主上杉重定の養子となり、明和4年(1767)に17歳で9代藩主に就任し、破綻寸前であった米沢藩の改革に取り組みました。鷹山の改革は、天明5年(1785)に隠居するまでの藩主在任中(明和・安永の改革)と、寛政3年(1791)以降の藩政を後見した時期(寛政の改革)に大別されます。
 鷹山は藩主就任後まもなく、上杉家伝来文書の管理強化に着手しました。明和6年には江戸で黒塗掛硯箱文書を自ら点検し、翌年には米沢で「古状御箪笥」(現在の赤箪笥乾)の虫干しに立ち会っています。明和9年には謙信以来の「直書」の選定を命じ、謙信愛用とされる掛硯箱二棹に納められました(両掛入文書、精撰古案両掛入文書)。安永年間には、幕府からの領知承認を示す知行判物や、朝廷からの位階を示す官物文書類は江戸から米沢に移され、長持に収納して城内の宝物蔵に保管されました(資料3)。
 また、御記録方の機能強化を図り、安永7年(1778)には倹約政策下にも関わらず、米沢城本丸御殿内に御記録所を新設しました。御記録所では、歴代当主ごとの正史「御年譜」に加え、上杉家の年中行事や家臣の役職に関する先例集、幕府法と米沢藩法をまとめた法令集や判例集など様々な記録を編纂し、藩主や奉行(国元の家老)の参考に供しました。さらに、記録に基づいて先例を調査し意見書をまとめ、幕府や他家との折衝、家臣団や領民の統制など、様々な藩政上の課題に応えていったのです。

 

▼ コレクショントーク

 日時:10月1日(日)  14:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※参加には入館料が必要です。

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2023.09.28:denkoku:[博物館情報]