「学んで、旅して、たのしむ浮世絵」では当館の武者絵コレクションからも初公開。
江戸時代後期、人々の興味を惹きつけた「川中島合戦」は絵草紙も出版され、
浮世絵も大人気となります。
歌川国芳の大判三枚続の大画面は、
ダイナミックでドラマチックな驚きの構図を生みだしています。
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米沢市上杉博物館 0238-26-8001
浮世絵展唯一のフォトスポットには、
初代広重の「名所江戸百景 虎の門外あふひ坂」の等身大壁面と、二八そばの屋台が出現。
葵坂を下から見上げるような雰囲気です。
「あてなぼかし」や「一文字ぼかし」で表現されたキーンと冷えた空気感。
裸の男性が二人・・・いったい何を・・・
浮世絵の摺りには表面に摩擦によって模様と艶を出す「正面摺」という技法があります。
色を摺った画面を上にして版木に置き、
お猪口などでこすって艶を出します。
少しかがんで角度を変えて作品を見てみましょう。
模様が美しく光って見えます。
お見逃しなく!
浮世絵は版元のプロデュースにより、
絵師、彫師、摺師の分業で制作されます。
それぞれの驚くべき技術とセンスの高さに驚愕!
19日は10時~と13時半から
アダチ伝統木版画技術保存財団摺師の技術実演を約100人の方にご覧いただきました。
摺りの技術は動きに無駄がなく、正確でそして美しい!
摺体験に挑戦した方々は絵具の置き方、
ばれんの動き等により決まる作品の出来栄えを実感していました。
浮世絵の見方に深みが加わった瞬間です。
浮世絵の秘密を知ると、見方が変わります!
平日は、ゆっくり、じっくりご覧いただいているようです。
初代広重「東都名所 浅草金龍山年の市」(安政3年 1856)には
雪におおわれた浅草寺が描かれています。
当時は地球の小氷期の終末期。
江戸でも100センチを超える積雪が記録されています。