伊豆沼と言えば、夏の蓮、冬の渡り鳥。そしてラムサール条約。
ラムサール条約ってよく聞きますが、例えば子供に質問されたとして、正確に答えられる
人は案外少ないかもしれません。私もその一人(笑)。ということで、以下、宮城県の
HPより引用です。
◆
ラムサール条約とは,1971年にイランのラムサールで,水鳥と湿地に関する国際会議で
定められた「水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」を言います。
「みやぎの湖沼めぐり」のラムサール条約湿地が登録されたのは,伊豆沼・内沼について
は1985年に国内では2番目の湖沼として,蕪栗沼は,2005年,化女沼は,2008年に登録
されました。
これら3つの湖沼は,本州では唯一,約15km以内に近接して位置しており,また,
全国に飛来するマガンの約80%が,これら3つの湖沼に集まっています。
◆
なるほど、伊豆沼だけじゃなくて、内沼、蕪栗沼、化女沼もだったのか。長沼が外れて
いるのは、登録しちゃうとボート競技などやりにくくなるからなのかなぁ。
それはさておき、伊豆沼を見下ろす高台に伊豆沼交流センターというところがあり、
白鳥や鴨の様子を全体的に眺めることができます。
1月に入って少しずつ北帰行が始まり、12月のピーク時10万羽だった水鳥は7万羽ほど
に減ったのだそうです。さらに、このところの異常な寒さ続きのおかげで、湖面の9割
ほどが凍ってしまいました。これぞ、今回のブログのタイトルの「異変」です。
ここまで凍ることは近年にないことだそうです。寝床お休み処が限定的となり、
大賑わいのはずの伊豆沼が、まるでコロナ禍の観光地のように閑散感がありました。
とはいえ東京ドーム150個の面積はダテではありません。
田んぼのミネラル分吸収や落穂を食べるために、毎朝欠かさず出勤する彼ら彼女ら。
朝の巣立ちが圧巻であるのと同様、夕方の帰巣も伊豆沼を代表する風物詩である、
という栗原市観光課の謳い文句にもそそられ、3連休中日を利用して行ってきました。
センターで珈琲をすすりながら、しばらくは暖かいところで経過を見ていましたが、
やはり鳴き声が聞こえないと迫力半減。いや半減以下です。視界の広さ、凍てつく空気
感、日差しの物悲しい感じ、自然との一体感…。
リアル感に勝るものはありませんね。窓越しではダメ。
ほどなく四方八方から大群が帰ってくるようになりました。
早々の帰宅組は怠け者なのか、遅く帰ってきた連中が食いしん坊なのか、大群を率いて
いるのが大ボスなのか、勝手な想像でしかありませんが、絵本作家が想像するように、
鳥たちを擬人化して考えるのは楽しいものです。