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老兵の半生を書くにあたって

現在、私の年齢は67歳32名の社員と共に
小さな工場を経営しております。
そろそろ、社長職を2代目に渡す、時期と思っています。
創業者を親に持つ、子供たちにとって、後を継ぐという事は
とても苦痛に感じられると思うのです。
親が作った物を、「なぜ俺が」自分なりに進みたい
独自の道があるのにと思う気持ちが、強いのでしょう。
人の生き方は、其の時の時代、時代を背景に、して
職場、家族、友人、地域等の"場"を通じて
人生を刻んで行くわけですが、其の時々で悩んだり
挫折を感じたり、幸せを味わったり、人の情けや、醜さを
経験して行くものでありますが、そんな時
先代の生き方を、知っておくことも対処方の一つでないのか
なあーと親ばかの、気持ちで記そうと思ったのです。
息子を含めて、次世代の子供たちは、とかく親の考え方に
古さを感じ、否定的な思いに駆られることが多いでしょうが
「温故知新」の言葉があるように、動乱期に生まれ戦中
戦後、高度成長期から様々な、不況の時代を味わってきた
一人の老兵の半生を、理解していただければ幸いと
思います。・・・老兵の半生(誕生)に続く・・・