米沢観光コンベンション協会

├青年部メンバー
昨年5月に新しくリニューアルオープンした湯の沢温泉《時の宿すみれ》。
これまでのイメージを大きく転換し、思わずため息の出るような素敵な空間へと変身しました。

「何より自分たちがこの環境に一番癒されているのかもしれません。」
そう語ってくださったのは、代表取締役の黄木綾子さん。



昭和55年に創業した「すみれ荘」。
祖父母の代に源泉から必死で湯を引っぱって、28年間営んできた想いを無駄にしたくないという気持ちから、この仕事を継ぐことを決意しました。そしてさらに旅館業を引き継ぐにあたり、「自分がやりたいようにやれなかったら楽しくないのではないか?」と言ってくれたある方の言葉もあって心機一転の新装リニューアルも決意。以来プロジェクトチームを立ち上げてから足かけ2年で、昨年のオープンに漕ぎ着けたそうです。



《時の宿すみれ》のコンセプトは「おふたり様専用の宿」。夫婦や恋人だけではなく、友人や親子など、あらゆる「ふたり」のためにその”大切な人と過ごす特別な時間”を提供することが、当館の役割と語る黄木さん。

お客様の中には、何十年ぶりの親友と米沢駅で待ち合わせて来てくださった方もいれば、きっと最後になるであろう母と息子の水入らず旅行に、この旅館を選んでくださった人もいたそうです。

「このコンセプトに込めたのは、テレビも時計もない自然の空間の中で、ふたりの距離を縮めたり、理解を深め合ったりする時間を過ごして欲しいという”願い”そのものです。」と、想いを込めて語ってくださいました。

将来の夢は?と尋ねると、「祖父母のヴィジョンははじめ地域の方やご年配の方のユートピアのようなものだったんじゃないかなと思うんです。だから将来的にはそんな地域貢献も視野に入れていたい。そのためにももっともっと頑張らなきゃね。」

時の宿 すみれ オフィシャルサイト
「近頃は小野川も若い人達が歩く姿が目立つようになってきました。」
小野川温泉高砂屋旅館の女将竹田洋子さんは、女将会の会長もつとめる女性のリーダー的な存在です。

昔は比較的お年寄りが多いとされ、また客足も決して良いとは言えなかった小野川温泉。近年のこの小野川の大活躍の影に、やはり女将会の存在は欠かせません。
ここまで小野川が注目された理由は何だと思いますか?と尋ねると、「昔はなかなかまとまるのが難しかった小野川でしたが、誰かが声を発すれば皆がサッとまとまる、そのチームワークが今はうまくいっているのではないでしょうか。」と。



先代女将であるお母さんが若くして他界し、20代で結婚して、江戸時代から続くこの家業を継いだという竹田さん。「色々ありましたが、良質な温泉と味のある地域の人達に支えられてここまできました。こんなに暮らしやすい土地はないし、だから訪れる方々にもくつろいでもらえるのかも。」と語ってくださいました。

昨年は館内を大改装し、見違えるように美しくに生まれ変わった高砂屋旅館。そろそろ若女将に任せて楽をしたいなぁ、と冗談っぽく笑う優しい笑顔がとても印象的でした。



10年後の小野川は?と尋ねると、これからもついついホッとしてしまう「小野川らしさ」を失わずに、皆でお湯と自然だけは守っていって欲しい。地域の人達と共存して、住みやすく、そして皆が訪れやすい街になって欲しいと、心から願う竹田さんでした。


▲改装後に新しくできた「血液サラサラルーム」。心からの癒しを得られるこの空間は必見です!

小野川温泉 高砂屋旅館 公式サイト
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