米沢観光コンベンション協会

もともとは米沢藩の陣中料理といわれています。それがいつの頃からか家庭料理として普及してきました。汁の多いおひたしの一種といえます。今では、料理や小料理屋でお通しとして出されることが多いです。

《食べ方》
1)青ばた豆を打豆にする。干ししいたけ・干し豆腐は戻しておく。
2)煮干、鰹節などでだしをとっておく。
3)雪菜はゆでて、3センチに切り、よく絞り水気を切る。
4)干ししいたけ、油揚げ、にんじんはせん切りにする。
5)戻した干し豆腐、こんにゃくは短冊に切る。
6)だし汁を火にかけ、干ししいたけ、油揚げ、凍み豆腐、こんにゃく、打豆を入れる。
7)醤油と酒・砂糖を少々で味付けをして煮る。
8)おろし際ににんじんを入れる。
9)雪菜を器に盛り、具をさまして上にかける。
からかい(エイのひれ)とともにお正月料理として地域の人々に親しまれています。
昔から、冬の貴重な蛋白源として活躍してきました。
雪国米沢の正月やいろいろな祝いの膳などにつくられる郷土料理。
塩紅鮭と酢飯の目にもあざやかな紅白の彩りに吟味した材料と昔ながらの製法で伝統の味を今に伝えています。
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ウコギとはウコギ科の植物で、米沢地方では古くから食用を兼ねた垣根として利用されてきました。特に米沢藩9代藩主上杉鷹山公がウコギの垣根を奨励し、住民の暮らしの中に根付いていました。
米沢の気候風土がウコギの生育に適していることや代々ウコギを愛でて守り育ててきた伝統が質量ともに日本一のウコギを米沢の食文化として引き継いできました。
また、健康にとてもよく、花粉症等の炎症に利くといわれるポリフェノールが多く含まれており、米沢鯉とともに「午後は○○おもいっきりテレビ」でも紹介されました。
現在は、うこぎ茶・せんべい・こんにゃくなど様々な商品でご賞味できます。

詳しくはウコギの町米沢かき根の会のHPをご覧下さい。

雪の消え間の黒い土に、点々と広がる萌黄色の若芽。
雪国に春を告げる野草です。かすかなニラの臭いがありますが、特有の油っこさが身上。
茹でたイカと共に酢味噌あえにするのが最も知られた料理です。
店頭に出回るのは1月中旬から3月下旬にかけてのわずかな期間です。
雪国の漬物はうまい。それはきっと厳しい風土で暮らしてきた先人の智恵なのでしょう。
長い冬を耐えるための大切な食料だからこそ、昔の主婦は漬物作りに工夫をこらしたのだと感じます。
名君上杉鷹山公が有名な上杉の城下町米沢。
米沢では古来より産業を奨励し、商人達もその意思を受け継いでいました。
そんな風土のもとで生まれたのがこの米沢箪笥。

欅、栗、桐、杉などの木地に漆塗りを施して手打ちの鉄金具を付けた機能性を重んじ美をも併せ持った箪笥。さまざまな用途に合わせたものがあり、衣装箪笥、米沢唐戸(車箪笥)、帳場箪笥、階段箪笥、水屋箪笥などがあります。

現在では、若い世代の方も衣装箪笥をリビングに上下に二つに分けて置いたり、階段箪笥を食器棚として使ったり、モダンな飾り方をして部屋をコーディネートする方も増えています。
戦後の新しい焼物。
旧藩時代の成島焼の伝統に萩、唐津、上野諸窯のそれぞれの味と米沢の風土を加味した独特な焼物です。
米織の歴史は古く、藩主上杉景勝公の重臣直江兼続は、領民が自家用として織っていた青苧(からむし)や麻布をひとつの産業として整備したと伝えられています。
これをさらに本格的な産業として開発したのは米沢藩中興の名君として知られる上杉鷹山公。
疲弊した藩の財政建て直しを図るため、下級武士と家中の娘達の内職として機(はた)を織らせました。

現在では伝統的な手機を使った草木染織、ぜんまい織などから、全国生産の9割を占める呉服、洋装の婦人服まで、多くの品々を生産しています。