企業の寿命は年々短くなり、変化の多い時代。
ビジネスパーソンが「自分が納得できるキャリア=仕事を含めた人生」を実現するには、荒波のなかで生き抜く力が必要です。
そんな皆さんを応援したい!
この「キャリア相談」では、個人の方から普段よく寄せれる「今後のキャリアについて質問・相談」にジンジャーズの人材コンサルタントがお答えしていきます。
銀行員からキャリアチェンジ出来ますか?
大学卒業後、新卒で銀行に入行して以来、営業店3カ店経験の中で窓口営業係、得意先係、融資業務係を担当してきましたが、最近の銀行の業務多様化により、私が本来やりたかった中小企業の力になる業務に力を入れることが出来ない状況です。
30歳半ばとなって、マネジメント力も求められる年代に差し掛かっていますが、自分があまり納得していない業務を部下に押し付けることにも矛盾を感じています。
この際、思いきって転職して、キャリアチェンジを図ることも考えていますが、自分のキャリアを振り返ると何もかもが中途半端で、一般の事業会社で「これならできる!」と胸を張って言える、自信がある経験がありません。
私は、転職して仕事がありますか?
(34歳・銀行員)
私も以前銀行に勤めていましたので、貴方が感じていらっしゃること、とても共感できます。
転職を考えている金融業界の方は、同様のことで悩んでいらっしゃる方も多いです。
近頃は、求人倍率が高くなってきていますが、やはり「転職市場でのご自分の価値=自分が求められる仕事があるのか」が気になりますよね。
まずはご経験や学んでいらっしゃった事に対する市場のニーズをお伝えします。これまでのご経験や今後のご希望などの志向によってもちろん個人差はあるという前提でお聞き頂ければと思います。
【営業経験】
銀行などのように長期にわたって洗練されてきた営業システムの中で培った営業手法や営業管理手法は、 営業に課題を持つ一般事業会社では、是非自社に取り入れたいという高いニーズがあります。
【総務経験】
銀行時代に必ず勉強しなくてはならない税務・財務・法務などの知識は全て、企業の総務業務に不可欠な知識です。専門性が高いため、こちらも一般事業会社でノウハウを取り入れたいというニーズは高いです。
【経理・財務経験】
どのような企業でも、お金の流れ、すなわち金融の知識なしで会社経営はできません。事業のお金の流れや業績を管理する経理・財務管理業務はもとより、これをベースにした経営計画や銀行融資手続きに関わる資料作成などは専門的なスキルであり、この機能を求めたい地場企業は必ずあります。
これらの他にも様々な業種業界の方々とのコミュニケーションスキルなどなど、ご経験を細分化すれば貴方が自覚されていない魅力的な経験が沢山あるはずですよ。
次に「何もかも中途半端」とおっしゃいますが、仕事をする上で大事にされてきたことはありますか?
単なるスキル・経験だけでなく、自分を見つめ直すと転職をするべきか否かの答えも、おのずと見えて来るのではないかと思います。そのためには、ご相談の「私が本来やりたかった中小企業の力になる業務」や、「自分があまり納得していない業務を部下に押し付けることへの矛盾」のあたりに大事なものが隠れているかもしれませんね。
ご自分を見つめ直すというのは、「時間」も大切ですが「方法」もいろいろ試してみることが大切だと思っております。
その方法の一つとして、誰かにじっくり話しをしてみるということはとても有効です。
私が壁打ち相手になりますので、是非お気軽にご相談ください。
【人材コンサルタント 佐藤広一】