みちのくヴィジョン｜Vision of mitinoku

以前は、いいお酒を造ろうという思いだけがありました。しかし、今はあまり強く意識はしておりません。

現在は、「お酒造りとは、酵母や麹菌が働きやすい環境を整えること」だという考えに変わって参りました。そして、それは会社も同じだと思います。 社員が活き活きと働き、やりがいや物心両面で満足できるような会社の環境を整えるのが今の仕事だと考えております。

結果、お酒造りという仕事を通して、全従業員が人間的に成長していけば、自ずと良いお酒が生まれるのではないかと思います。

１０年後のふるさとは今より輝いているでしょうか。
仕事でも、遊びでも、全てにおいてグローバルな世の中になり、地域の壁・言葉の壁・人種の壁がなくなるかもしれません。今よりもっと便利な世界になるのかもしれません。

ですが、１０００年前も、今も未来も変わらないのは、そこに人間がいるということです。人間はどんなに便利な道具を使っても一人では生きていけません。どんなに頑張っても一人で世界を変えることはできません。みんなの知恵と勇気と心を合わせて、初めて新しいモノが生まれます。それが少しずつ世界を変えます。

私たちは、人の「こころ」を育てる会社になっていることを確信しています。そして、この会社から心のこもった商品を世界へ届けたいと思います。
何より「人が輝く」１０年先の未来を信じて！

弊社は江戸時代後期の宝暦６年に絹糸業として創業。明治１０年に豆腐業に転じ、こんにゃく他、製造品目を増やし現在に至ります。創業から２５８年、私でちょうど１０代目になりますが、お客様への感謝の気持ちを忘れず、伝統と革新の最適バランスの維持を常に心掛けています。

食に関わる商売をしておりますので、やはりお客様からの“おいしい”といった言葉が何よりもうれしく励みになります。お客様との会話を大事にし、手間隙かけるものづくりを忘れず、支持されるものを造り続けたいと思います。

山形で育ち、山形を離れ、そして山形に戻り、今ではいろいろな形で地域と関わりながら生活をしています。山形の素晴らしさを、日々感じている現在、山形の食文化のひとつである「玉こんにゃく」を故郷自慢として全国に広めることが、弊社の使命であると思っています。山形のイメージアップに少しでも貢献できればとてもうれしいことです。そして多くの人に実際に山形へ来て頂いて“すてきな山形”“おいしい山形”を感じてほしいと思います。

私たちは、情報を通して「人を動かし、行動を作り出す」「様々な出会いをつくりだす」「人の生活を変化させる」などの様々なコミュニケーションの場面をつくる役割を担っています。

地域経済最大の問題は「人口減少」。人口増加は、長期的戦略がなければ実現不可能。そのことから地域・県外交流人口増加が大切です。交流する人数、滞在・宿泊時間、購買意欲を増加するためには、観光資源の整備、歴史・文化ストーリー、次世代への新しいイベント、魅力ある商品・人づくりなどを促進することが必要です。そのために私たちが掲げている戦略の課題「地域活性化の担い手となる」「地域のコミュニケーションとネットワークの要になる」「地域の情報発信基地の役割を果たす」を実現すべく、付加価値の高い地域情報発信の事業創出をします。

そして、「地域社会の未来」「次世代の子供たち」のために、事業創出、雇用創出、事業継承するために「山形の元気」をつくりだす地域活性化に貢献できる会社をつくります。

私にとってふるさとは、自然が豊かで恵みも多く、人々の温かさ、優しさが身に染みて感じる場所です。そんなふるさとが今、人口減少や少子高齢化によって小さな町が一つずつ消え、職を求める若者は生まれ育った故郷を離れることを余儀なくされています。未来ある地域創生に向けて一人の経営者として、そして物流のプロフェッショナル集団として、「運ぶ」を通した価値創造に取り組んでいくことが私共の使命だと考えます。

お客様の求める物流ニーズは様々ですが、根底にあるものは、「心・志・命」をつなぐことだと思います。そのためにも、徹底したお客様視点で想いをコーディネートし、その恵みを互いに分かち合うことで心の豊かさを醸成し、地域の幸せの一助になればと願います。グローバル化する現代社会だからこそ、ローカルに。私共は、「グローバル＋心・志・命」の視点から、地域をつなぐ役割を担えるような仕事に取り組んでまいります。１０年後のふるさとが、活気と希望に溢れる街でありますように！