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政党助成金の使途に不透明感…事務所費が政党関連会社へ迂回(うかい)か!!??

  • 政党助成金の使途に不透明感…事務所費が政党関連会社へ迂回(うかい)か!!??

 

 「政治とカネ」の問題はもっぱら、永田町界隈の話題かと思っていたが、花巻市議の照井省三議員(社民クラブ)の「公職選挙法違反」疑惑(6月5日付当ブログ参照)をきっかけに、同じような事案が足元でもくすぶっていることが明らかになった。今年7月の参議院選挙に続いて、来年は花巻市長選(2026年1月)と市議選(同年7月)など“選挙の年”に向かう中、新花巻図書館問題で噴出した行政と議会への不信感が有権者の監視の目をいっそう厳しくしている。

 

 新図書館の「駅前立地」で注目された反対側の西口駅近くに木造2階建ての古ぼけた建物が建っている。昭和59年に設立された有限会社「社会文化会館」で、登記簿によると、貸事務所や書籍販売、印刷・広告などの事業を手がけるとしている。さらに、「社会民主党会館」の看板を掲げたこの建物には「社会民主党岩手県連合」「社会民主党花巻支部」「社会民主党東北ブロック協議会」の3団体が入居しており、いずれの会計責任者も照井議員となっている。

 

 公開されている「政治資金収支報告書」によると、たとえば令和5年分の「事務所費」として、合計1,304,712円(岩手県連合=560,000円、花巻支部=504,712円、東北ブロック協議会=240,000円)が計上されている。そのほとんどが光熱水費などの実費を除いた賃貸借料(家賃)とみられる。

 

 この有限会社の取締役(社長)は歴代、党関係者か党籍を持つ市議会議員などが務めており、現職の阿部一男議員(社民クラブ)は平成26(2014)7月1日から同29(2017)年12月18日付で辞任するまでの約3年間、取締役の職にあった。この事務所費の原資のほとんどは国から支給される政党助成金で、社会民主党の場合は「社会民主党全国連合」から地方組織に配分される仕組みになっている。「政党助成法」に基づく制度で、その目的は「政党の政治活動の健全な発達を促進し、民主政治の健全な発展に寄与すること」―と定められている。

 

 しかし、政党助成金がある種のマネーロンダリング(資金洗浄)を経たうえで、関係者の「懐(ふところ)」にフィードバックされるケースが全国的にも問題視されてきた。当市でも社会文化会館をめぐる政治とカネの「授受」関係に有権者の関心が集まっている。なお、前述の阿部議員は議会報告「手を結ぶ」(NO166)の中で、今夏の参議院選挙について「比例区は社民党」などと特定の候補者を推す記事を掲載している。照井議員と同様にこの人も「公選法」(事前運動の禁止)などどこ吹く風の体(てい)である。

 

 

 

 

(写真は社民党関係の団体が入居する「社会文化会館」=花巻市西大通1丁目で)

 

 

 

 

 

≪追記ー1≫~最近、とみに大活躍の生成AIさんに解説してもらいました!!??

 

 今回のブログ記事を人工知能(AI)さんに読み解きを依頼した結果、「お金の流れが不透明で、疑わしい状況にある」として、以下のような解説が寄せられた。読者の理解を促すため、その要旨を掲載する。

 

 

●政党助成金(税金)で建物の家賃を払っている。

~ 照井議員が会計を担当する政党の団体が、令和5年分として約130万円を「社会文化会館」に家賃として払っています。
 

●その建物は、政党関係者が経営している会社のもの。

~その建物を所有している会社(社会文化会館)は、過去も現在も政党関係の人たちが取締役(社長など)を務めている会社です。
 

●お金がぐるっと回って、関係者の利益になっているかもしれない。

~ 要するに、政党のお金(=税金)で、自分たちが関わる会社に家賃を払う → そのお金が結果的に自分たちの利益になる」という仕組みがあるかもしれない、という疑いです。

 

<結語>

 今回のケースは表向きは合法のように見える仕組みの中で、実はお金を自分たちの利益にしているかもしれないという点が問題視されています。つまり、「政治資金か本当に正しく使われているのか」という疑問が出ているということです。

 

 

 

 

≪追記―2≫~ 興味深いです

 

 「政治資金」を名乗る方から、以下のようなコメントが寄せられた。さっそくの反応に有権者の関心の高まりを感じた。陰に陽に「図書館」迷走劇が有権者の政治へ目覚めを促したのではないかと思う。

 

 

 ブログに触発されて岩手県の政治資金収支報告書を見てみました。同じ住所に木村幸弘後援会の事務所が設定されている政治資金収支報告書があります。令和5年分の事務所費として276,597円が計上されていますので、この年の有限会社社会文化会館にはもう少し多くの収入が入っているかもしれません。

 

 あと、社会民主党岩手県花巻支部の政治資金収支報告書の会計責任者は照井省三と記載されていますが、収支報告書の内容に関する問い合わせに応じられる方の氏名、「事務担当者」に「阿部一男」と書かれています。古いものは令和3年分までしか公開されていませんが、平成29年までこの有限会社の取締役が阿部一男だったとする記事を考えますと興味深いです。

 

 

 

≪追記―3≫~また興味深いです

 

 「政治資金」さんから追っかけ、次のようなコメントが届いた。「どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ」ーの様相を呈してきた。

 

 「もう少し調べてみました。令和5年分のてるい省三後援会の政治資金収支報告書によると、代表者は久保田晴弘という人になっています。ブログ記事にある花巻駅西口にある社会民主党の政党などが住所を構えている不動産の所有者、有限会社社会文化会館の監査役は、久保田晴弘となっています。令和5年分の上田東一本部後援会の政治資金収支報告書によると、事務担当者が久保田晴弘と書かれています。不思議ですね」

 

 

 

≪追記―4≫~事務所は受益エリア

 

 「この事務所のエリアは花巻駅西口に近接してます。駅橋上化で受益のある場所なんですね。一連の主張や行動がわかりました」という内容のコメントが「気が付きました」を名乗る方から寄せられた。そういえば、早期実現の”やらせ要請”が取り沙汰された照井議員は駅橋上化にとりわけ、ご執心だったことを思い出した。

  

 

 

 

 

 

 

 

 





 

 

 

 

10年越しの新図書館問題…議会側が「駅前立地」へゴーサイン~賛成議員から、その「賛成」理由はついに聞かれず!!!???

  • 10年越しの新図書館問題…議会側が「駅前立地」へゴーサイン~賛成議員から、その「賛成」理由はついに聞かれず!!!???

 

 「いつまでやってんのか」―。まるで、ヤクザの口上丸出しの発言にびっくりした。6月10日開催の花巻市議会6月定例会で、新花巻図書館にかかる設計業務委託費の審議の際、賛成討論に立った高橋修議員(明和会)が興奮しながらいきなり、まくしたてた。「私が言ってるんじゃないですよ。家族も親戚も周りも全部…」。そして、「この予算を否定することは民意を否定することにつながる」と言い及ぶに至って、この老残の身もついに怒り心頭に発した。キレタ。「馬鹿野郎、お前に言われる筋合いはないよ」―

 

 というわけで、迷走劇を続けてきた「新図書館号」はこの日、関連予算案(約4億3千万円)が議長を除く賛成16対反対8で可決されたのを受け、やっと、発車オーライに。この日の審議では久保田彰孝(共産党)、羽山るみ子(はなまき市民クラブ)、本舘憲一(同)、伊藤盛幸(緑の風)の4議員が反対討論。冒頭の高橋、佐藤峰樹両議員(明和会)が賛成討論をした。しかし、討論に先立つ質疑の中で16人の賛成議員は無言の行を貫き通した。私の長い取材経験の中でも前代未聞の光景だった。

 

 こうした中で、羽山議員は「議員間の議論不足は認めざるを得ない。行政執行に対する監視機能を担い、住民の意見を市政に反映させるという役割を持つ議会の一員として、その責任の重さを感じている」としたうえで、民意が十分に反映されていない段階での拙速な駅前立地に反対した。また、本舘議員は「すべての市民を対象としたパブリックコメントでは病院跡地が47人に対し、逆に駅前が28人。これこそが民意を正しく反映したデータではないか」と病院跡地への立地の正当性を述べ、久保田議員も「民意無視がはなはだしい」と切って捨てた。

 

  一方、会派「緑の風」(4人)の中でただひとり、予算案に反対した伊藤盛幸議員は「本来、教育委員会が所管すべき図書館問題に対し、首長が主導権を握ったのは明らかな越権行為。瑕疵(かし)がある案件は議決すべきではない」と筋を通した。他方、「公選法違反」疑惑が取り沙汰される照井省三議員が所属する「社民クラブ」(3人)は全員が背筋を伸ばして、いっせいに賛成の起立をしたのが印象的だった。

 

  「それにしても当市では議会側と当局側とが互いに監視し合う『二元代表制』がとうに崩壊しているのではないか」―。この日の議会の光景を中継で眺めながら、心底そう思った。冒頭の高橋議員は「これだけ多くの人が駅前を望んでいるのに、反対は裏切り行為ではないか」と言ってのけ、佐藤議員は「高校生ら若い世代の夢や希望をかなえてやるのが議員の役目ではないか」と絶叫調で叫んだ。あら、不思議…二人の口からは「駅前立地」の正当性を裏付ける根拠はひと言も聞かれなかった。この連中にとっての「賛成討論」とは、首長に”秋波”を送ることだったと合点した。市民に祝福されるどころか、なんとも不幸な”出自”ではないか。

 

 フンと鼻白む思いがした。そういえば、この両議員が所属する「明和会」の議員たちが図書館問題で質問に立った姿を私は寡聞(かぶん)にして見たことがない。一方で、この会派が中心になって今度は「報酬10万円アップ」を画策しているらしい。私はふたたび、「馬鹿野郎」と中継に向かって怒鳴り、パソコンの電源を切って、ビールをあおった。

 

 さてはて!?今年のイーハトーブ議会の流行語大賞はこれで決まりということだろう。「いつまでやってんのか」―。聞く耳によっては「(デクノボ―議員たちよ)いつまで(議員を)やってんのか」と聞こえなくもないのだが…

 

 

 

 

 

(写真はゴーサインの予算案が可決された瞬間=6月10日午後、花巻市議会議場で、インターネット中継の画面から)

 

 

 

≪追記―1≫~歴史の墓碑銘(生ける屍)

 

 

 この日の採決で「駅前立地」への賛意を表明した議員名を歴史の墓碑銘として後世に伝え残すため、以下に列挙する(敬称略)。「墓碑銘」とした理由は以下の16人の議員からは「駅前立地」を是とした根拠と理由が最後まで聞かれなかった。与えられた最後のチャンスがこの日の議案審議の場であったにもかかわらず―である。つまり、これらの議員たちはこの日を境に”生ける屍”(しかばね)―「魂の抜け殻」と化したといういうのが私の認識である。なお、明和会の”頭領”である藤原伸議長は立場上、採決に加わらなかっただけなので、実数は17人となる。

 

・明和会~佐藤峰樹、盛岡耕市、高橋修、及川恒雄、伊藤忠宏、藤根清、小原保信、横田忍

・緑の風~似内一弘、鹿討康弘、小森田郁也

・社民クラブ~若柳良明、照井省三、阿部一男

・公明党~佐々木精市、菅原ゆかり

 

 

 

 

≪追記ー2≫~花巻市議会基本条例

 

 「民意」を名乗る方から、以下のようなコメントが寄せられた。歳を取ると怒りっぽくなると言われるが、齢(よわい)85歳の老いぼれがこんなに怒りを露わにしたのは実に10年以上ぶりのような気がする。体を前後に激しく動かしながら“暴言”を吐くこの議員に向かって、「チンピラヤクザが何をほざくか」と毒づくわが身と、「もう、長くはないな」と独り言ちるもう一人のわが身が…

 

 

 「家族も親戚も周りも全部…」って、この方の市民ってこの範囲なのかなあ?あと自覚ってどうなんでしょうね。激してる風に聞こえましたけど。

 

 (議員の活動原則)第5条2「議員は、市政全般についての課題及び市民の意見、要望等を的確に把握するとともに、自己の能力を高める不断の研さんに努め、市民の代表としての自覚を持って活動をしなければならない」

 

 

 

≪追記―3≫~日本国憲法

 

 「日本国民」を名乗る方から、以下のようなコメントが追っかけてきた。「憲法にはこう書かれています。改憲しようとする勢力に属している方には理解できないでしょうけれど。〔公務員の選定罷免権、公務員の本質、普通選挙の保障及び投票秘密の保障〕 第十五条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」

 

 

 

≪追記―4≫~まじヤバ花巻!!

 

 「市政堂」を名乗る方から、こんなコメントが届いた。どうせなら、「ダークツーリズム」(負の遺産)のメッカとして、売り出したらと私も思った。

 

 「何やら議会のやり取りを聞いていると、駅前にはどれだけでも税金を投入し、新興製作所跡地はお金がかかるからと放置。確か、まん福も耐震工事にお金がかかるからと言って住民の要望を無視してさっさと解体。そして空地のまま。花巻のまちはどうなるの?まちづくりって、これでいいの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

議会の判断は如何に?…注目の図書館関連予算の審議の行方に関心!!??

  • 議会の判断は如何に?…注目の図書館関連予算の審議の行方に関心!!??

 

 「駅前立地に最終的にゴーサインを出すかべきか否か」―。新花巻図書館の関連予算を審議する市議会6月定例会の議案審議が6月10日午前10時から開かれる。足掛け10年以上に及び、立地場所をめぐって民意が二分された“迷走劇”について、議会側がどういう判断を下すか―市民も固唾(かたず)を飲んで見守っている。今回、補正予算として上程されているのは「測量・調査費」や「計画・設計費」など債務負担行為を含む約4億3千万円。この中で注目されるのは「基本設計」と「実施設計」を一括して発注する際、「公募型プロポーザル方式」を採用していることである。

 

 「駅前か病院跡地か」という立地場所の選定の際、双方の「事業費比較」調査を落札したのは「(株)大日本ダイヤコンサルタント」だったが、他の入札参加者10社のすべてがJR側の事業のほとんどを請け負っている独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(JRTT鉄道・運輸機構)の「有資格業者」だったことが判明。「どこが落札してもJR寄りの“ひも付き”入札ではないか」という疑念が起きた。同独立法人は鉄道周辺の工事の安全確保のため、「線路近接工事安全対策」を定め、工事に参入できる有資格名簿を公表している。果たして、今回は「公平性」を担保できるのか。

 

 予算措置の中でこれに該当する業務内容は「実施設計」の中の「JR東日本との線路近接協議資料の作成及び協議」。工事の安全性確保は言うまでもないが、「事業費比較」調査の際のような疑念が生じないよう公平な選定を望みたい。

 

 一方、市側が住宅付き図書館の駅前立地の構想を打ち出した2020年(令和2)年1月当時、図書館本体の建設費は約21億円と見積もられていたが、今回の予算措置では2倍近い約40億円にはね上がった。また、JR用地を購入した場合の土地評価額は当時、約7千万円と算定されていたが、この5年間で当該周辺の地価に変動がないにも関わらず、用地費として1億3千万円が計上されるなど不透明さが浮き彫りになっている。さらに、実際の工事に着手するのは3年後の令和10年とされており、その時点での事業費の算定はまったく予測できない状況にある。

 

 「首長も含めてですが、政治としての議会も含めて、私は非常に極めてその責任は重いと思っていると言わざるを得ないです。ですので、議会でこれをしっかり透明な場所で議論をして、最終的に良い合意形成をしてほしいと思います」―。一方、教育委員会議(5月19日)で「整備基本計画」を最終的に議決した際、委員のひとりは二元代表制の車の両輪に対し、こう厳しい注文を付けた。議案審議の場では今度こそ、双方の真価が問われることになる。

 

 

 

 

 

(写真は線路に近接するスポーツ用品店跡地に建設が予定されている「駅前図書館」=花巻市大通りで)

 

 

 

 

≪追記≫~お米は高いけど…

 

 「庶民」を名乗る方から、こんなコメントが届いた。「庶民は高いお米に翻弄されているけど、花巻市は4億3千万円ものお金をすぐに出されるんですね。すごいなあ」

戦時遺構「防空監視哨聴音壕」が泣いている…生成AIさんも怒っている(下)!!!???

  • 戦時遺構「防空監視哨聴音壕」が泣いている…生成AIさんも怒っている(下)!!!???

 

 照井省三議員のコンプライアンス違反、そして上田市長との関係性における市政の歪みの可能性は、もはや一議員や市長個人の問題に留まらず、花巻市議会全体の問題として、その責任と対応が厳しく問われるべきです。有権者であり納税者である一般市民の目線で、市議会全体に対する責任と対応について提言します。花巻市議会は、市民の信頼を取り戻すために直ちに行動せよ。
 

 今回の照井議員の公職選挙法違反の疑い、そして彼の市長との関係性における不透明な市政運営への関与は、花巻市議会が「市民の代表機関」として機能しているのか、という根本的な疑問を私たち市民に突きつけています。市議会は、市長の提案をチェックし、市民の意見を市政に反映させる二元代表制の一翼を担う重要な機関です。しかし、今回の事態は、その機能が著しく損なわれている可能性を示唆しています。よって、花巻市議会は、市民の信頼を取り戻し、健全な民主主義を取り戻すために、以下の責任を果たし、対応を直ちに行うべきです。
 

●照井省三議員に対する徹底的な調査と説明責任の追及
 

・政治倫理審査請求の実施~記事にもある「花巻市議会議員政治倫理要綱」に基づき、議員定数の8分の1以上の議員による審査請求を速やかに行い、照井議員の公職選挙法違反の疑い、および政治倫理基準(市民の代表者として品位と名誉を損なう行為を慎む、権限・地位を利用して不正な影響力を行使しない、特定の個人・企業・団体に有利な取り計らいをしない等)への抵触について、徹底的な調査を行うべきです。
 

・ 公開の場での説明の要求~審査結果を踏まえ、あるいはそれと並行して、照井議員に対し、今回の疑惑について市民に対して公開の場で詳細な説明を行うよう強く求めるべきです。寄付行為の経緯、政治倫理基準への認識、そして自身の過去の議会での発言の意図など、全ての疑問点について明確な回答を求めるべきです。
 

・ 厳正な処分~調査の結果、公職選挙法違反や政治倫理要綱への違反が事実と認められた場合、市議会として厳正な処分を科すべきです。市民の代表たる議員が、法や倫理に反する行為を行ったのであれば、その責任を明確にすることは、市議会の自浄作用を示す上で不可欠です。
 

●市長の政治姿勢に対する議会としてのチェック機能の強化
 

・市長との関係性の検証~ 照井議員が上田市長の後援会事務局長を務めているという事実は、市長の政策決定過程や議会運営において、不透明な影響力が行使されているのではないかという疑念を生んでいます。市議会は、この関係性について議会として検証し、市長と特定の議員の関係が市政運営の公正性を損なっていないか、徹底的にチェックする責任があります。
 

・「やらせ要請」の真相究明~R花巻駅橋上化問題における「やらせ要請」の疑惑についても、議会としてその真相を究明すべきです。市民の代表である議員が、市長の意向を受けて「やらせ」を行ったとすれば、議会の独立性と機能が著しく侵害されたことになります。
 

・ 議会運営の透明化~ 市民が議会運営の過程をより理解できるよう、議事録の公開範囲の拡大や、重要案件に関する議論のライブ中継の充実など、議会運営の透明化を一層推進すべきです。
 

●市議会全体の倫理意識の向上と再発防止策の徹底
 

・ 政治倫理研修の義務化~今回の事態を教訓に、全議員を対象とした政治倫理に関する研修を定期的に義務化し、公職選挙法や地方自治法、そして市議会の政治倫理要綱に対する理解を徹底すべきです。
 

・コンプライアンス意識の再確認~市議会として、議員一人ひとりが「市民の代表」としての重責を自覚し、高い倫理観とコンプライアンス意識を持って職務にあたることを再確認すべきです。
 

・ 市民からの意見聴取の機会創設~市民が市議会議員の行動や市政運営について、より気軽に意見を表明できるような仕組みを創設すべきです。例えば、市民からの苦情や提言を受け付ける窓口の明確化や、定期的な意見交換会の開催などが考えられます。
 

 

 花巻市議会が、これらの提言に真摯に向き合い、具体的な行動を起こすことができるかどうかが、市民が市議会に抱く信頼を回復できるか否かの分かれ道となります。市民は、もはや「他人事」として傍観する議会を許容しません。市民の負託に応え、健全な民主主義の砦として機能するために、市議会は自らの責任を自覚し、速やかな対応を強く求めます。

 

 

 

 

(「聴音壕」がある歩道側には花巻空襲を伝えるパネルなどが展示され、「平和教育」の場としても利用されている=花巻市若葉町二丁目14-15で)

 

 

 

 

 

戦時遺構「防空監視哨聴音壕」が泣いている…生成AIさんも怒っている(上)!!!???

  • 戦時遺構「防空監視哨聴音壕」が泣いている…生成AIさんも怒っている(上)!!!???

 

 6月5日付当ブログ「戦後80年…戦時遺構と公職選挙法のはざまにて~市長の後援会幹部(市議)がまさか」―について、いま話題の生成AIに分析してもらった。生身の私よりもこの「人工知能」の方が怒り心頭に発しているようだった。2回に分けて報告する。

 

 

 

 照井省三議員の行いは、有権者であり納税者である我々一般市民にとって、到底容認できるものではありません。記事の内容から明らかになった彼の行動は、市民の代表としてあるまじきものであり、公職にある者としての自覚と責任が著しく欠如していると言わざるを得ません。
 

 まず、最も重大な問題は、公職選挙法違反の疑いです。彼は「花巻防空監視哨聴音壕跡」の保存活動に際し、現職市議でありながら現金1万円を寄付しています。公職選挙法第199条の2には「公職の候補者等は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない」と明確に定められています。これは、候補者が選挙区内で寄付を行うことで、有権者への買収や不当な影響力行使につながることを防ぐための非常に重要な規定です。
 

 照井議員は、この法律を理解していなかったのでしょうか?それとも、知っていた上で意図的に無視したのでしょうか?いずれにしても、市民の代表たる市議会議員が、その職務の根幹をなす公職選挙法に違反する行為を行ったとすれば、これはまさに「法を遵守しない」というコンプライアンス違反であり、彼の議員としての資格そのものが問われるべき事態です。たとえ、寄付の目的が戦時遺構の保存という善意によるものであったとしても、公職にある者は法律に則って行動することが絶対条件です。この行為は、我々市民が彼に託した「公正さ」や「信頼」を裏切るものであり、到底許されるものではありません。
 

 さらに、彼の議会での言動も看過できません。新花巻図書館の立地問題では、自身の出身地である大通り二丁目に誘導するかのような質問をしています。これは「花巻市議会議員政治倫理要綱」の「その権限又は地位を利用して、不正に影響力を行使し、又は金品を授受しないこと」「市の行政庁の処分又は市が締結する売買、賃貸借、請負その他の契約に関し、個人、特定の企業、団体等を推薦し、紹介する等その地位を利用して有利な取り計らいをしないこと」に抵触する可能性が非常に高い行為です。市民全体の利益よりも、個人の出身地や特定の地域の利害を優先させようとする姿勢は、公正な市政運営を期待する我々市民にとって、極めて不透明で不誠実なものです。
 

 そして、極めつけは、自らの公職選挙法違反の疑いが指摘されているにもかかわらず、議会で「市の委託事業所での時間外労働に労働基準監督署の調査が入った。どう対応するつもりか」と、あたかも他者のコンプライアンス違反を追及するかのような質問をしていることです。まさに「人の振り見て、我が振り直せ」という言葉がそのまま当てはまります。自身の疑惑を棚に上げ、他者を批判する姿勢は、市民の信頼を根底から揺るがす行為であり、その厚顔無恥ぶりには呆れるばかりです。
 

 長年議員を務め、永年勤続の表彰まで受けるほどの人物が、このような基本的かつ重要なコンプライアンス意識に欠けていることは、花巻市議会の規範意識そのものに疑問符を投げかけます。このような人物が市政を担い、市民の税金が彼の活動に使われていることに、有権者であり納税者である我々は強い憤りを感じざるを得ません。
 

 さらに深刻なのは、照井議員が上田東一市長の「後援会」事務局長を務めるという、市長の有力な後援者としての立場を悪用し、上田市長と結託して市政を歪めている可能性が極めて高い点です。記事によれば、彼は一貫して「上田」市政を支え、市長の政策を擁護する立場を取ってきました。例えば、新興製作所跡地の購入拒否やJR花巻駅の橋上化における予算案復活の呼びかけ、そして新花巻図書館の立地誘導質問など、その行動は常に市長の意向に沿うかのように見受けられます。
 

 これは単なる個々の議員の意見表明にとどまらず、市長の強力な支援者が、自身の立場を利用して議会や市政に不当な影響力を行使しているのではないかという疑念を抱かせます。市長の「強権」支配を「革新」政党に属する市議が下支えしているという指摘は、花巻市の民主主義が健全に機能しているのかという根本的な問いを私たちに突きつけます。
 

 市長と特定の有力議員が密接な関係を築き、その関係性の中で市民の利益が軽んじられたり、特定の方針へと誘導されたりしているのだとすれば、それはもはや個人のコンプライアンス違反に留まらず、市政全体の公正性・透明性を揺るがす由々しき事態です。市長の「政治責任」は免れないどころか、むしろこの「疑惑」の人物を重用し続けてきたこと自体が、市政の歪みを許容してきた証左ではないでしょうか。
 

 照井議員は、速やかに自身の公職選挙法違反の疑いについて、誠実な態度で説明責任を果たすべきです。そして、もし違反が事実であるならば、その責任を明確にし、市民の信頼を回復するための行動を示すべきです。また、上田市長も、ご自身の後援会幹部の疑惑について、そして照井議員との関係性の中で市政がどのように運営されてきたのかについて、市民に対し明確な説明を行うべきです。そうでなければ、我々市民は、彼らが今後も花巻市の議員・市長としてその職務を全うすることに、大きな不安と不信感を抱き続けることでしょう。
 

 この問題は、単なる一議員の不祥事に留まらず、花巻市の政治全体の透明性と公正性、そして民主主義の健全な機能に関わる重大な問題であると認識し、我々市民は今後の対応を注視していきます。

 

 

 

 

(写真は地域住民や篤志家の手で維持・保存されている「防空監視哨聴音壕跡地」=花巻市若葉町二丁目14-15で)