日本中の神々が出雲の国に出張なさるという10月、秋らしさを其処ここで感じます。
紅葉が目を楽しませてくれるには未だ間がありますが秋ならではの美味しい味覚が出揃いましたね。
この所、店頭でのお客さんとの合い言葉‘日本酒の美味しい季節になりましたね’を毎晩しみじみと実感しております。
さて10月に入った店頭では秋の旨酒が花盛り。
先ずは10月1日、日本酒の日に合わせて発売開始の‘直江杉 純米吟醸斗瓶取り雫酒'。
ご好評を頂いている長井の銘酒、直江杉の超限定バージョンです。
そしてこちらも10月1日発売開始、ご存知‘北越の銘酒〆張鶴’の限定酒、‘〆張鶴 吟醸 越淡麗’。
更には置賜の実力蔵トリオ、‘羽陽錦爛 純吟 秋あがり’・‘羽陽一献 純米原酒ひやおろし’・‘若乃井 特純ひやおろし 秋宝’揃い踏み。
トリを務めるのはこの秋新発売の限定酒、裏シリーズ初の雄町米で醸した逸品‘裏・雅山流 芳香’。
何れも深まる秋に熟成を増して‘秋あがり’した旨酒の数々。
いやはや店頭は一足早く赤や黄色の紅葉盛りとなりましたぁ。(^^♪
酒屋おやじセレクトの‘秋乃旨酒’ぜひご賞味ください。
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◆歴史は楽し◆上山市を訪ねて
9月6日、長井文化財保護協会の視察研修会に参加。
今回の研修は上山市に残る建造物探訪である。
個人的に興味が募っていた城下町ならではの「武家屋敷」は街中に在りながら今まで見る機会が無く今回は良い機会に恵まれたと感謝したい。
というのも実は母も家内も上山市の出身という事で小生もこの世に生を享けた土地は上山という次第。
幼い頃から母の実家があるこの土地は馴染があるにも関らず、その史跡や名所探訪等には何故か縁が無かった。
と云うか余りにも身近すぎた事と温泉地としてのイメージが強すぎて興味が湧かなかったというのが本音である。
震災の影響からか今回は例年の春ではなく秋に行われた研修ではあるがススキが風にそよぎ稲穂が頭を垂れる車窓からの景色も素適であり、行く先々の建造物の佇まいと相まってとても良い風情を感じる事ができた。
そして夕刻前には研修を終えるというコンパクトながらも中身の濃い研修スケジュールには感心するばかりである。
上山についての考察の魅力を手招きして頂いた講師の安部会長さん始め事務局スタッフの面々に感謝申し上げたい。
※画像は楢下宿に残るアーチ式石橋 =覗橋= 明治15年建造 上山市指定文化財 この春の震災でもビクともしなかったそう。
【当日の研修コース】
つつじ公園駐車場 → 春雨庵 → 蟹仙洞 → 旧尾形家住宅 → 楢下宿 → こんにゃく番所 → 武家屋敷 → つつじ公園着
続きは画像と共にどうぞ~^^
春雨庵
先ず向かったのは沢庵和尚が寛永6年57歳の時に幕府の処分で羽州上山に流刑となり定住した庵である春雨庵。
春雨庵は知らなくとも‘タクアン漬’を知らない日本人は居ないのでは。
そのルーツがこの和尚なのであります。
しかし私事ながらこのタクアン漬が大の苦手なのでありまして。
もうあの黄色い物体があるだけで食欲減退、気分消沈なのであります。
まあそんな事どうでも善いかぁ。
敷地内にはお茶室もあり一度は足を運ぶ価値ありと思います。
蟹仙洞
昭和に製糸業で財を成した長谷川謙三の収集した美術品を展示する美術館。
ここのメインは名刀がずらりと並んだ日本刀の数々と堆朱堆黒のコレクション。趣のある蔵と堆朱専用に建設したという展示棟を館長さんのご案内でゆっくりと観賞させて頂く。
文化の薫りがそこ彼処に。
旧尾形家住宅
国指定の重要文化財に登録されている江戸時代に建てられた庄屋の住宅。
まさにそこは日本人の暮らしのルーツが窺い知れる貴重な建物。
映画‘小川のほとり’の一場面にも登場する部屋が在りロケ時の模様をお聞きしました。
楢下宿・こんにゃく番所
羽州街道の宿駅として栄えた楢下は藩政時代、青森・久保田・山形の諸大名13藩の参勤交代の宿駅として本陣・脇本陣・問屋・旅籠屋・茶屋などを備えて賑わった。
その楢下宿で今大盛況を博しているのが‘こんにゃく番所’と呼ばれるこんにゃく料理の専門レストラン。
今回はそのこんにゃく尽くしの懐石コースをご馳走になった。
前菜の一品である‘黒豆こんにゃく’は本物の黒豆の中にこの黒豆モドキを混ぜ込んであり見た目はまったく判らないがそれを探し当てるという小粋なユーモアも織り込んである。
しかしどれも感心する出来栄えの美しさでお洒落感覚に溢れている。
店内は女性客を中心に満員御礼の大盛況、カロリーゼロで見た目も綺麗で品数豊富、懐にも優しいとなれば云う事無しですよね。
文化財保護協会の研修で商売の勉強までさせて頂けるとは思ってませんでしたので有難いサプライズでした。
武家屋敷
そして最後はお待ちかねの武家屋敷見学。
城下町である上山には殿様に仕えた上級武士のお屋敷が軒を連ねて4軒現存し、武家屋敷通りとして親しまれているのだとか。
その中で唯一家屋内も見学できる「三輪家」を見せて頂く。
文化年間初期に建てられたと推定されるお屋敷は往時を偲ばせる曲屋萱葺きで庭園も北側に築池を配するなど武家屋敷ならではの造りとの事。
但し内部は流石に江戸時代のままという訳にはいかず今の暮らしに合わせて何度か手を入れた事が判る。
ちょっと期待外れの感があったが何はともあれ原型を留めて現存している事だけでも価値があるわけでご興味のある方はぜひ一度お訪ねください。
今回の研修は上山市に残る建造物探訪である。
個人的に興味が募っていた城下町ならではの「武家屋敷」は街中に在りながら今まで見る機会が無く今回は良い機会に恵まれたと感謝したい。
というのも実は母も家内も上山市の出身という事で小生もこの世に生を享けた土地は上山という次第。
幼い頃から母の実家があるこの土地は馴染があるにも関らず、その史跡や名所探訪等には何故か縁が無かった。
と云うか余りにも身近すぎた事と温泉地としてのイメージが強すぎて興味が湧かなかったというのが本音である。
震災の影響からか今回は例年の春ではなく秋に行われた研修ではあるがススキが風にそよぎ稲穂が頭を垂れる車窓からの景色も素適であり、行く先々の建造物の佇まいと相まってとても良い風情を感じる事ができた。
そして夕刻前には研修を終えるというコンパクトながらも中身の濃い研修スケジュールには感心するばかりである。
上山についての考察の魅力を手招きして頂いた講師の安部会長さん始め事務局スタッフの面々に感謝申し上げたい。
※画像は楢下宿に残るアーチ式石橋 =覗橋= 明治15年建造 上山市指定文化財 この春の震災でもビクともしなかったそう。
【当日の研修コース】
つつじ公園駐車場 → 春雨庵 → 蟹仙洞 → 旧尾形家住宅 → 楢下宿 → こんにゃく番所 → 武家屋敷 → つつじ公園着
続きは画像と共にどうぞ~^^
春雨庵
先ず向かったのは沢庵和尚が寛永6年57歳の時に幕府の処分で羽州上山に流刑となり定住した庵である春雨庵。
春雨庵は知らなくとも‘タクアン漬’を知らない日本人は居ないのでは。
そのルーツがこの和尚なのであります。
しかし私事ながらこのタクアン漬が大の苦手なのでありまして。
もうあの黄色い物体があるだけで食欲減退、気分消沈なのであります。
まあそんな事どうでも善いかぁ。
敷地内にはお茶室もあり一度は足を運ぶ価値ありと思います。
蟹仙洞
昭和に製糸業で財を成した長谷川謙三の収集した美術品を展示する美術館。
ここのメインは名刀がずらりと並んだ日本刀の数々と堆朱堆黒のコレクション。趣のある蔵と堆朱専用に建設したという展示棟を館長さんのご案内でゆっくりと観賞させて頂く。
文化の薫りがそこ彼処に。
旧尾形家住宅
国指定の重要文化財に登録されている江戸時代に建てられた庄屋の住宅。
まさにそこは日本人の暮らしのルーツが窺い知れる貴重な建物。
映画‘小川のほとり’の一場面にも登場する部屋が在りロケ時の模様をお聞きしました。
楢下宿・こんにゃく番所
羽州街道の宿駅として栄えた楢下は藩政時代、青森・久保田・山形の諸大名13藩の参勤交代の宿駅として本陣・脇本陣・問屋・旅籠屋・茶屋などを備えて賑わった。
その楢下宿で今大盛況を博しているのが‘こんにゃく番所’と呼ばれるこんにゃく料理の専門レストラン。
今回はそのこんにゃく尽くしの懐石コースをご馳走になった。
前菜の一品である‘黒豆こんにゃく’は本物の黒豆の中にこの黒豆モドキを混ぜ込んであり見た目はまったく判らないがそれを探し当てるという小粋なユーモアも織り込んである。
しかしどれも感心する出来栄えの美しさでお洒落感覚に溢れている。
店内は女性客を中心に満員御礼の大盛況、カロリーゼロで見た目も綺麗で品数豊富、懐にも優しいとなれば云う事無しですよね。
文化財保護協会の研修で商売の勉強までさせて頂けるとは思ってませんでしたので有難いサプライズでした。
武家屋敷
そして最後はお待ちかねの武家屋敷見学。
城下町である上山には殿様に仕えた上級武士のお屋敷が軒を連ねて4軒現存し、武家屋敷通りとして親しまれているのだとか。
その中で唯一家屋内も見学できる「三輪家」を見せて頂く。
文化年間初期に建てられたと推定されるお屋敷は往時を偲ばせる曲屋萱葺きで庭園も北側に築池を配するなど武家屋敷ならではの造りとの事。
但し内部は流石に江戸時代のままという訳にはいかず今の暮らしに合わせて何度か手を入れた事が判る。
ちょっと期待外れの感があったが何はともあれ原型を留めて現存している事だけでも価値があるわけでご興味のある方はぜひ一度お訪ねください。
◆おみこく◆
平成二十三年總宮神社例大祭も恙無く終了し秋本番を向かえる長井郷。
六町の氏子の家々を獅子が清めて廻る恒例の御神輿・獅子舞渡御。
その折に頂戴するのが「おみこく・墨符」という厄除け札’。
我家では毎年変るこの「おみこく」を頂戴した晩は神棚に安置して、あくる朝にお店の出入り口正面上部に納めるのが慣わしです。
御来店の折には目に留めて頂ければ幸いです。
さて今年の‘おみこく’は立春大吉。
立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるそうです。
この文字は縦書きすると左右対称になり一年間災難にあわないというおまじないなのだとか。
未曾有の災害のあったこの年に皆が日々平穏であるようにとの願いを込め總宮神社で厄難消除、家門繁栄の祈祷を受けた有難いお札。
一年間の平穏無事を感謝し、‘おみこく’を付け替える事が普通にできる生活の有難さに想いを廻らした一時でした。
六町の氏子の家々を獅子が清めて廻る恒例の御神輿・獅子舞渡御。
その折に頂戴するのが「おみこく・墨符」という厄除け札’。
我家では毎年変るこの「おみこく」を頂戴した晩は神棚に安置して、あくる朝にお店の出入り口正面上部に納めるのが慣わしです。
御来店の折には目に留めて頂ければ幸いです。
さて今年の‘おみこく’は立春大吉。
立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるそうです。
この文字は縦書きすると左右対称になり一年間災難にあわないというおまじないなのだとか。
未曾有の災害のあったこの年に皆が日々平穏であるようにとの願いを込め總宮神社で厄難消除、家門繁栄の祈祷を受けた有難いお札。
一年間の平穏無事を感謝し、‘おみこく’を付け替える事が普通にできる生活の有難さに想いを廻らした一時でした。
■惣邑スペシャルの選定■
9月21日から弊店のみで限定販売する秋上がりのスペシャルなお酒の選定に蔵元へ。
斗瓶で採取された惣邑の雫酒を斗瓶毎に利かせて貰い、その中から官能を頼りに最も優れた物を1点選んだ。
【利き酒の行程】
1.利き猪口を上から覗き色とテリを見る。
2.利き猪口を鼻に近づけ香り(上立香)を利く。
3.酒を少量口に含み口中に行き渡らせて五味(甘・辛・酸・渋・苦)のバランスと舌触りによる熟度を利く。
4.口中に少量の空気を取り込み酒と併せる事で生じる香り(含み香)を利く。
今回も昨年同様に酒屋女将(女房殿)も参加して二人の利き酒結果を総合評価して選定。
今回は二人揃って最高の評価を付けた仕込み4号(左から一番目、利き猪口番号14のお酒)を頂戴する事で完結。♪
半年の熟成を経て円やかに秋あがりした‘羽州誉’ならではの‘ひやおろし’の雫酒です。
9月21日から限定販売する惣邑選抜雫酒、期待していてくださいね。(^^)/
◆ご予約はこちらから◆
最後は10月1日に発売開始する超限定酒、‘直江杉斗瓶取り雫酒’(右端、利き猪口番号38のお酒)を利き酒。
こちらも‘出羽燦々’の持ち味が生きた素晴らしい熟成状態で販売開始が待ち遠しい限りです。
◆ご予約はこちらから◆
ご準備頂いた蔵元に感謝申し上げます。
斗瓶で採取された惣邑の雫酒を斗瓶毎に利かせて貰い、その中から官能を頼りに最も優れた物を1点選んだ。
【利き酒の行程】
1.利き猪口を上から覗き色とテリを見る。
2.利き猪口を鼻に近づけ香り(上立香)を利く。
3.酒を少量口に含み口中に行き渡らせて五味(甘・辛・酸・渋・苦)のバランスと舌触りによる熟度を利く。
4.口中に少量の空気を取り込み酒と併せる事で生じる香り(含み香)を利く。
今回も昨年同様に酒屋女将(女房殿)も参加して二人の利き酒結果を総合評価して選定。
今回は二人揃って最高の評価を付けた仕込み4号(左から一番目、利き猪口番号14のお酒)を頂戴する事で完結。♪
半年の熟成を経て円やかに秋あがりした‘羽州誉’ならではの‘ひやおろし’の雫酒です。
9月21日から限定販売する惣邑選抜雫酒、期待していてくださいね。(^^)/
◆ご予約はこちらから◆
最後は10月1日に発売開始する超限定酒、‘直江杉斗瓶取り雫酒’(右端、利き猪口番号38のお酒)を利き酒。
こちらも‘出羽燦々’の持ち味が生きた素晴らしい熟成状態で販売開始が待ち遠しい限りです。
◆ご予約はこちらから◆
ご準備頂いた蔵元に感謝申し上げます。
◆そばきり八寸の冷し汁そば◆
空一面のうろこ雲にめっきり秋らしさを感じる今日この頃、陽も大分短くなりましたね。
さて長井の名店‘そばきり八寸’さんで限定メニューを出しているとの事。
食いしん坊の小生は勿論放っては居れません。
早速食べに行ってきましたよ。
それが画像の‘冷し汁そば’と名付けられたヘルシーな逸品です。
この画像は今当に食べようという直前に撮ったものですが実はここまで辿り着くプロセスがユニークで楽しい。
そのスタート時点がお次の画像。
先ずはこのセットが登場、お蕎麦を待つ間に先ずは胡麻をひたすらに磨り潰します。
何処かでこんな事したなぁと、そうそう思い出しましたよ。
とあるトンカツ屋さんでトンカツ待つ間に胡麻ソースを作ったんでした。
そして味噌入れ~の、タマネギ入れ~の、キュウリ入れ~の、その都度ひたすら磨りこぎ棒を動かしてと。
最後に浸け汁を加えて馴染ませればスタンバイ完了。
ご覧の薬味をお好みで加えて食します。
それと圧巻なのが白髪葱ならぬ大根とキュウリの千切りトッピング。
そのシャキシャキ感が良いアクセントになっている未体験の食感。
刻まれた各種の野菜と蕎麦が織り成す滋味溢れるハーモニー。
それを磨り胡麻の旨味が加わったスペシャルな浸け汁で頂くんですから堪りません。
最後に楽しむこの浸け汁の蕎麦湯割りの美味しさはご想像にお任せします。
蕎麦のこんな楽しみ方もあったのかと感心しきり。
当に蕎麦職人の真骨頂が伝わるオンリーワンの逸品。
お見事、脱帽です。
さて長井の名店‘そばきり八寸’さんで限定メニューを出しているとの事。
食いしん坊の小生は勿論放っては居れません。
早速食べに行ってきましたよ。
それが画像の‘冷し汁そば’と名付けられたヘルシーな逸品です。
この画像は今当に食べようという直前に撮ったものですが実はここまで辿り着くプロセスがユニークで楽しい。
そのスタート時点がお次の画像。
先ずはこのセットが登場、お蕎麦を待つ間に先ずは胡麻をひたすらに磨り潰します。
何処かでこんな事したなぁと、そうそう思い出しましたよ。
とあるトンカツ屋さんでトンカツ待つ間に胡麻ソースを作ったんでした。
そして味噌入れ~の、タマネギ入れ~の、キュウリ入れ~の、その都度ひたすら磨りこぎ棒を動かしてと。
最後に浸け汁を加えて馴染ませればスタンバイ完了。
ご覧の薬味をお好みで加えて食します。
それと圧巻なのが白髪葱ならぬ大根とキュウリの千切りトッピング。
そのシャキシャキ感が良いアクセントになっている未体験の食感。
刻まれた各種の野菜と蕎麦が織り成す滋味溢れるハーモニー。
それを磨り胡麻の旨味が加わったスペシャルな浸け汁で頂くんですから堪りません。
最後に楽しむこの浸け汁の蕎麦湯割りの美味しさはご想像にお任せします。
蕎麦のこんな楽しみ方もあったのかと感心しきり。
当に蕎麦職人の真骨頂が伝わるオンリーワンの逸品。
お見事、脱帽です。