正月は都会に出ている友人が帰って来てくれる。今回も高校の同級生の小野君がいっぱいの手土産をもって店に回ってくれた。ありがとう!
土産の中でも圧巻は、以前から見るように言われていた2013年に亡くなった田端義夫のDVDである。
田端義夫、バタヤン、もちろん時代物のエレキギターを弾いて歌う姿、「オース!」の掛け声、そしてコレ(小指を立てて)のハナシ。ある程度イメージはできたが、それほど興味を持って聞いたことはない。
平成18年4月9日、バタヤンの母校である北鶴橋小学校体育館での歌謡ショウが映像の中心となっている。87歳の時の映像だ。あっちこっち危なっかしいところもあるが、持ち前の愛想の良さと、司会者浜村淳のフォローでなんとも暖かいコンサートになっていた。
そのコンサートにかぶせて、田端義夫絶頂期の大阪劇場、中座、日本劇場などの様子が分かる。その中で、ナット・キング・コールの「モナリサ」を歌う部分がある。二人とも1919年の生まれ、同級生だ。その歌が何とも良い。耳で覚えた歌、ピアノのみの伴奏だがとても味わい深い歌。心に染みいる歌。
そして歌うときにかける掛け声「まかしとき!」「よっしゃ、いきましょ!」の軽さ、かっこよさ!そして歌と、ギターの正確さは素晴らしい。まさにミュージシャン。
また合間合間に入る、故立川談志、白木みのる、菅原都々子、千昌夫等のスターが語る尊敬する大スターへの愛情あふれるコメント。これだけでも泣けてくるのだ。家族のコメントも凄いし!
もうひとつ、バタヤンのショウには必ず司会者が付く。この映画には司会者だけで四人登場する。このショウを取り仕切る浜村淳、最後の専属司会者水木淳、その他に映像の中には故宮尾たかし、故玉置宏という名司会者の顔も見える。司会者は只歌の説明をするだけじゃない。バタヤンとからんだら見事に漫才になってしまう。ネタはいつもいつも女の子のハナシ。それ一本。でも観客は頑張れバタヤンとその話を喜んで聞いている。人徳と言うべきだろう。
さあ、これを見たら唄いたくなった。大利根月夜、島の舟歌、十九の春、かえり船、玄海ブルース
今ヤフオクでバタヤンのレコードを入札中であります!!!!バタヤンありがとう\(^o^)/