HOME > 大東住宅/社長ブログ

性能が将来も維持できる住まいと暮らし方を

  • 性能が将来も維持できる住まいと暮らし方を
高性能住宅というフレーズを用いて、大手メーカーからローコストメーカーまで、自社の住宅をPRしていますが、実際にそのレベル差は大きく、残念ながら、本物の高性能住宅と言えるのはごく僅かです。

しかも、20年後・30年後の経年変化による性能の劣化を考えると、これまで以上に短命になってしまう家が、増加する可能性が大きいと危惧している次第です。

これは、中途半端な家のつくりが大きな要因ではありますが、実際に住まわれるユーザー自身の間違った暮らし方による影響も少なくないということを、失礼ながら付け加えさせていただくことをお許し下さい。

改めて、高性能住宅の要素を紹介させていただきます。

〇 温度差が少ない

従来の住宅では、暖房のある部屋と暖房のない部屋(浴室や脱衣場・トイレも含む)の温度差や、夜寝る時と朝起きる時の温度差は、最低でも10℃から15℃位生じるのが一般的な家です。

残念なことに、現在もこうした家とほとんど変わらない住宅が、高性能住宅として、次々建てられていますが、高性能住宅というからには、真冬の部屋間の温度差は2℃~3℃以内、暖房を消した夜と早朝の温度差も5℃以内というのが最低の目安となります。

家の温度差が5℃以上になると、寒い部屋の窓や押入れなどに湿気が移動してしまい、結露が発生する可能性が高くなり、カビやダニも繁殖しやすくなります。

また、10℃以上の温度差を強いられた暮らしによって、ヒートショックによる悲しい事故が急増しており、家の温度差をなくすことは、ヒートショックを防ぐためにも重要です。

〇 省エネルギー

部屋間の温度差を小さくするには、室内に暖かさが行き渡るためのエネルギーが、当然ながら必要です。

そして、どんな家であれ多額の暖房費を投入すれば温度差のない暮らしは一応は可能となりますが、気密や断熱が不十分な家で、家中を暖めると暖房費が莫大になるために、現実的ではありません。

高性能住宅では、これまでの1室から2室分程度の暖房費で、家中の温度差を一定にすることが可能で、寒さがもたらす様々なストレスを解消するとともに、温度差によって生じる結露を抑え、省エネで快適な暮らしが実現します。

ただ、家だけ高性能にしても、省エネで快適にはならず、開放的な間取りや暮らし方も非常に大事になります。

暖房もこれまでの、いる部屋だけ閉め切って暖房する局所暖房や使う時だけ暖房する間欠暖房では、高性能住宅の恩恵を享受するのは難しく、温度差によって、少なからず湿気や結露問題の完全な解消は望めないのも現実です。

高性能住宅では、間欠運転や局所暖房と変わらぬ光熱費で、全館暖房が可能で、家中の温度差を2℃~3℃以内に抑えられますので、これまでの暮らし方を変えることも重要です。

〇きれいな空気

24時間計画換気の導入により、頻繁に窓を開けずとも、室内の空気の汚れや湿気を排出し、かつ新鮮な外気を導入することで、室内の空気は常にきれいな状態を保ち、シックハウスはもとより、空気の汚れによる喘息やアトピーなどのアレルギーの発症や悪化を防ぎます。

そして、空気の汚れや湿気によって、カビやダニ・害虫も繁殖し、臭いを消すための、消臭剤や芳香剤を使用し、防虫剤や殺虫剤も必要になり、アレルギー症状や化学物質過敏症の患者も急増しているという認識も必要です。

特に、長時間いる寝室の空気は重要で、きれいな空気の中で、質の高い睡眠をとることで、免疫も高まり、健康を維持できるのです。

しかしながら、換気設置は義務化でも、使用は個人の自由になっている現状の中、換気不足と思われる住宅が非常に多く、アレルギー患者の大きな増加要因とも言われています。

また、換気をつけていても、気密性能が低かったり、フィルター清掃などのメンテが悪く、換気が機能していない住宅も多いので注意が必要です。


〇音が静か

気密性や断熱性を高め、開口部も性能の高いサッシを採用することで、外部の騒音はもちろん、台風や大雨の音などで、睡眠を妨げることのない静かな住まいとなります。

※ 遮音性が高いということは、当然、家の音も漏れにくいのですが、家の中の音が漏れにくいということは、家の音が気になる場合も少なからずございます。二世帯住宅をご計画している方は、同居なされる親御さんに配慮し、音が気にならない間取りの検討が必要です。

〇高耐震&制振・免震

地震国日本では、頻繁に大きな地震が発生し、そのたびに大きな住宅被害に見舞われます。

東日本大震災でも、地域によっては震度6強の本震と同レベルの余震によって多くの被害が発生し、熊本地震でも、大きな地震が連続して発生し、新耐震の基準を満たした住宅でも全壊した住宅が数多くありました。

現行の基準法では、震度6強の地震では倒壊しない強度というのが定められていますが、この程度の強度では、不十分であり、さらなる耐震性の強化が必要です。

また、熊本のような連続地震にも耐えるには、地震の揺れを最小限にする必要があり、高性能住宅には、制振装置や免震装置が求められています。

ざっと、高性能住宅の要素を紹介させていただきましたが、高性能住宅のベースとなるのが、
気密・断熱・換気・冷暖房のバランスとなります。

特に、気密と断熱は、高性能住宅の要であり、どちらが欠けても高性能な住宅にはなりえません。

そして、住まい手となるユーザー自身も、これらの要素の重要性を理解した上での正しい暮らし方が必要となるのです。

正しい暮らし方というと面倒に感じる方もいらっしゃると思いますが、難しくも何ともありません。

暮らし方のポイントは、基本的にこの3つです。

〇 計画換気は常時運転し、適切なメンテナンスによって必要な換気量を確保する。
〇 温度差を小さくする開放的な暮らし方と温度差を抑えるための適切な冷暖房の使い方
〇 加湿や除湿によって、湿度を冬40%~夏60%台にコントロールする

常に換気された新鮮な空気の中で、家の中の温度と湿度のバリアをなくす暮らしを心がけることで、省エネで快適に、そして健康な暮らしが送れるのです。

そして、こうした性能が、建築当初ばかりでなく、長期間にわたり維持できる家こそが、本物の高性能住宅となり、50年後も次の世代に引き継げる資産価値の高い住宅となるのです。

気を付けたいのが、気密や断熱の性能の経年による劣化で、この二つの性能が劣化すると高性能の要素が、徐々に崩れてしまうのです。

30年もてば十分というお客様もおりますが、ご自身も年々年齢を重ね、体力や免疫力が低下していくのは必然です。

人生90年時代と言われる今日、年齢を重ね、体が弱ってくる30年後も40年後も家の基本性能が維持できる家にしなければならないということで、ご家族のためにも、ご自身の老後をリアルに考えた家づくりが必要な時代なのです。

僅か1%の性能が劣化していくだけで、30年後・40年後にはどうなるでしょう。

性能が低下していくことで、さらに劣化は加速され、将来は今のローコストの建売住宅以下になる可能性すらあるのです。

特に、湿気や結露は大敵で、窓や押入れなどの表面結露にくわえ、目に見えない床下や壁の中・小屋裏の湿気を抑え、内部結露を防ぐ、家のつくりと住まい方が重要です。

私達も贅沢になり、一家に何台もの冷暖房があたり前の時代ですが、過剰な冷暖房と家の中途半端な気密と断熱によって、内部結露は冬ばかりでなく夏にも多くの住宅で発生しているのが現実なのです。

湿気(水蒸気)は、冬期間は室内から外へ移動し、梅雨から夏季は、外から室内へと移動するということをご理解いただき、躯体の中へ湿気を侵入させないつくりが重要となるのです。

湿気や内部結露によって、家の耐久性が著しく低下するのは、この国の住宅の歴史を見れば火をみるより明らかです。

構造躯体の湿気や結露を防ぐことで、「いつまでも強く・いつまでも快適に」住む人と住まいの健康をいつまでも守り、50年後も次の世代に引き継げる価値ある住まいになるということをご理解いただければ幸いです。

家の良し悪しを見極める確かな目をもつ

現在の住宅市場は、20代・30代の一次取得層が中心となっており、住宅業界では、若い世代の方々をターゲットにした営業展開を図っています。

若い世代の方々は、現在支払っている家賃を無駄と考えており、この国の将来の不安もあって、出来るだけ早い時期にマイホームを取得したいと考えている方々が非常に多く、家賃以下あるいは家賃並みで買える物件にと目がいきがちです。

一方、売り手側もこうした顧客心理をよく理解しており、さも若い世代の家づくり応援団かのようなセールストークを巧みに用いて購入を誘導します。

住宅ローンに縛られた生活は、物価上昇や教育費が上昇する中、趣味や娯楽まで制限され、不幸な生活になってしまうといった、若い世代の方々の共感を得られるような説明をするのが一般的で、低価格・高品質を打ち出した営業戦略です。

こうした、ある意味、堅実ともいえる考え方そのものは、あながち間違ってはいないのですが、ことマイホームとなれば、基本的にその家に一生暮らす訳で、気に入らないからといって、賃貸の様に住み替えることは出来ないということを十分に理解した上での判断が必要なのです。

家は、住宅ローンの他に、固定資産税や都市計画税・修繕費やメンテナンス費用など、目に見えないコストも考慮しなければなりません。

特に、住んでみないとわからない住み心地やその家の光熱費、使い勝手や子どもの成長や家族が増えた場合の収納スペース、家の耐震性や耐久性・将来の資産価値・借入先の選定やローン種別の検討など、勉強しなければならないことは山ほどあります。

そして、人生100年時代とも言われる中、家のローン返済が終わる30年後・35年後以降も、その家で、健康に暮らし続けられるかどうかをリアルに考えなければなりません。

身体が丈夫で健康な若い世代の方は、多少の寒さや暑さ・湿気は、不快なだけで、健康への影響も少ないのは事実で、気力や体力で乗り切れますが、人間誰しもが年老いていくのは必然で、免疫が低下する老後のことも考えなければならないのです。

現在、日本の住宅の耐用年数は、30年にも満たず、解体される住宅の築年数は、平均で27年前後です。

今の新築は、40年も50年も持つのではと思っている方も多いのですが、現代の住宅の造り方も従来の延長線であり、中途半端な断熱化とユーザー側の間違った暮らしによって、これまで以上に短命になる危険性を孕んでいるという認識が必要なのです。

人口減少が進む中、土地という資産価値の上昇は見込めず、年金の削減や支給年齢の繰り下げなどを鑑みれば、将来の大規模改修や建て替えなどは、よほど恵まれた方でなければ不可能です。

こうした話をすると、マイホームを検討している方に、水を差す様で恐縮ではありますが、単に見た目の良さや価格だけで、マイホームを取得した方々は、後々、数多くの不満や我慢・ストレスを感じながらの生活を強いられるケースが多く、様々な病を引き起こし、時には家庭崩壊を招いてしまうこともあるということを理解する必要があります。

予算や毎月の支払額は、非常に重要な要素ですが、ここから家づくりを検討すると、大事な部分がどうしても見えなくなり、優先順位を見誤ってしまうのが家づくりの怖いところなのです。

安価でしかも省エネで快適に健康な暮らしが送れ、地震に強く長持ちする家は、基本的にはありえない話で、肝心な要となる温熱環境と空気環境は、疎かな住宅になってしまうのです。

マイホームの購入は、家の良し悪しや性能の違い・35年後も快適に住み続けられる家なのかどうかを見極める知識と目を養ってからでも遅くはなく、そんなに面倒なことでもありません。

寒い冬や、梅雨から夏にかけて、目に見えない床下や壁の中・小屋裏の温度や湿度がどうなるか考えればいいだけです。

家は、生涯で一番高い買い物であり、一生一代の大事業でもあるということをご理解いただき、家づくりを進めていただきたいと思います。

健康寿命を意識した家づくりを

平均寿命も平均余命も世界一の日本ですが、何才まで生きられるかという以上に大切なことが、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、健康な状態で自立して生活できる健康寿命となります。

厚労省のデータによると、健康寿命の平均は、男性は70.42歳で女性が73.62歳だそうです。

一方、平均寿命は男性が80.21歳、女性が86.61歳であり、確実に私達の寿命は延びてはいるものの、平均で男性で約10年、女性で13年ものあいだ、介護や様々な生活の制限を受けながら、日々暮らしているのが現実なのです。



人生100年時代ともいわれる今日、健康寿命を延ばす事は高齢者の方のみならず国民全体の問題として考えねばならない時代となりました。

築年数の経過した建物に住む高齢者の方々の住いは、耐震性や居住性も低下し、その多くは断熱性も不十分で、光熱費の負担も大きく、温度差によるヒートショックなど、少なからず健康に不安を感じながら生活を送っているのではないでしょうか。

また、子どもが巣立ち夫婦2人で暮らす家の多くは、広さ的には十分なものの、子ども部屋は、物置になってたり、2階寝室のパターンが多く、年々、階段の上り下りが負担となり、、時には転倒によって骨折するなどの話もよく聞かれます。

かといって、一階部分の限られたスペースでは、狭くて寝室にするには、不向きケースも多く、現状のライフスタイルには、そぐわない家の間取りになっているのが大半です。

出来れば、温度差のない快適な住まいの中で、ヒートショックなどの不安を感じず健康な暮らしを送りたい。と考えていらっしゃる方も多いと思います。

しかしながら、老後の不安もあり、なかなか住み替えや建て替えを決断できないのも現実ではないでしょうか。

ただ考えなければいけないのが、健康に影響が大きいとされる室内の温度差が、10℃も15℃もある家に、長く住み続けることで生じる健康へのリスクです。

年齢を重ねるごとに、免疫も低下し、温度差による血管や身体への負担は大きく、時には脳卒中や心筋梗塞などの突然の発症により、大事な命さえも失ってしまう危険性があるのです。

温度差や空気の汚れによって、家の中で循環器系の疾患や肺炎によって、20万人以上の方が亡くなられているのです。

特に、冬場の死亡率は高く、寒さや温度差が大きく影響しているのは、紛れもない事実です。

そして、幸い命をとりとめても、その後の後遺症によって、ご自身はもちろんご家族にも大変な負担が強いられるということをリアルに考えなければなりません。

ご存知のように、我が国は急速に進む、高齢化によって、社会保険料や介護保険料の上昇に加え、年金の支給年齢の延長や縮小が続く一方で、医療費や介護費などの社会保障費は年々膨らみ続け医療費の個人負担も増加しているのです。

さらに、医療制度の改革によって、病院での長期間の入院も、難しくなっており、実に多くの方が発症後の介護に苦しんでいるのが実態です。





今後、消費税の増税にとどまらず、様々な制度改革により、医療制度や皆保険制度の見直しを余儀なくされるのは必至の状態で、ご自身はもちろん、ご家族の生活を守る為にも、出来るだけ病気にならずに健康寿命を延ばすことが重要ではないでしょうか。

ご存知のように、特老などの施設は、どこも何百人まちの状態でありますが、新規の施設は民間頼りになっており、比較的安価といわれるサービス付高齢者住宅でも、最低でも月額20万前後の入所費用が必要で、年金などで賄える方はそう多くはありません。

国は基本的に在宅介護をメインに捉えた政策を推し進めているのが現状で、自分の身は自分で守らなければならない時代だということをリアルに考えなくてはならないのです。

「予防こそが最高の医療」とよく言われますが、温度差の無い家で、綺麗な空気に満たされた家で暮らすことは、予防医学の観点からも非常に重要なことでもあるのです。

将来を見据え、省エネで快適にそして健康で長生きできる住いを若い世代や団塊世代・高齢者の方々も真剣に検討してみてはいかがでしょうか。

室内空気をキレイにするには、一日12回の窓の全開が必要?

皆さんのお宅では、普段一日に何回位、家の換気をしているでしょうか?



家の中の空気が一番汚れているといわれているのが、この時期で、温度や湿気の影響によって、内装材や家具・カーテンに含まれるVOC(揮発性有機化合物)や、生活によって床や壁・天井やソファーやぬいぐるみ・寝具などの布製品や畳や絨毯・カーペットに吸着された有機物も含め、様々な汚染物質が揮発しやすく、カビやダニも繁殖しやすくなっているのです。

しかも、日々使われる消臭剤や芳香剤・防虫剤や殺虫剤・柔軟剤や合成洗剤・制汗剤や香水などの使用頻度も高くなりがちで、室内空気は莫大な量の化学物質で蔓延されており、外の何倍も空気が汚れているという認識が必要です。

考えなければならないのが、一つ一つの製品に含まれている化学物質の摂取基準は、あくまでマウスを用いた致死基準であり、複合摂取には一切の基準がないのが現実で、香害被害が広がり、化学物質過敏症が急増しているのです。

※ 消臭剤や芳香剤・柔軟剤は、嗜好品とされ、いまだに家庭用品品質表示法にも該当しないことから、品質等の表示については、業界や企業の自由裁量に任されています。



また、人は生きていく上で呼吸が欠かせませんが、一日3万回もの呼吸によって、空気中の酸素を取り入れ二酸化炭素を排出しており、室内の空気は人の呼吸や汗腺から発する有機物によっても汚れているということも、頭に入れなければなりません。




私達の子どもの頃は、寒かろうが暑かろうが、両親や祖父母が頻繁に窓を開け、一日中開けていたのが普通でしたし、不在時にも窓を開けっ放しにしていた家も珍しくなかったのではないでしょうか。

今でも、年配の方は、一日、何回も窓を開けて換気をしている方も多いのですが、私達の世代も含め、最近の若い方々は、換気の意識はあまり高いとは言えず、ほとんど窓を開けないという方も少なくありません。

その割にといっては失礼ですが、換気機能のない、空気清浄機の設置率は意外と高く、2台も3台もあるお宅があるのが不思議で、空気清浄機は汚れた空気をろ過し、循環させているだけに過ぎず、微粒子はともかく、ガス状のVOCはなかなか除去されないのです。

少し乱暴な言い方かもしれませんが、食器を洗ったり、うがいした水をフィルターでろ過して、飲んでいるのとあまり変わらないとも言えるのです。

そして、酸素が増えたり、二酸化炭素が減ったりはしないので、あくまで換気のサポート役だということをご理解いただきたいと思います。

窓開けが疎かになっている既存住宅の多くは、トイレ・キッチン・浴室にしか換気がなく、換気不足になっている住宅がほとんどです。

隙間風が入るから大丈夫という方もおりますが、隙間風は室内と室外の温度差がもたらす空気の対流現象で、非常に不安定です。

冬期間は、室内外の温度差が激しく、自然と隙間換気がはたらき、換気されている側面もありますが、温度差の少なくなる春から秋口までは、よほど風が強くなければ隙間換気は、ほとんど働かなくなるので、窓を開けるなり、機械換気による空気の入れ替えが必要です。

また、2003年以降、シックハウス法により、義務化となった換気設備を設置しているお宅でも注意が必要です。

換気設備は義務化ですが、使用するしないは、個人の判断ということもあって、築年数の浅い住宅や新築して間もない家でも、常時、使用している方は少ないのです。

また、運転されていても、フィルターの清掃や交換を忘れてしまい、計画どうりの換気機能が発揮されていないケースも少なくありません。

特に、熱交換機能のない3種換気のお宅では、冬の期間はどうしても寒さを感じてしまい、換気を消してしまう傾向が強く、消したままに春を迎え、そのままの状態が続くお宅も少なくありません。



そして、問題なのが、気密性能が悪い住宅です。

気密性能が低いと、必要な給気量を満たさず、換気をつけていても、換気のショートカットを引き起こし、換気不足になりがちで、電気代はかかっていながら、空回りするだけで役に立っていない換気になってしまっている家も多いのです。



厚労省の基準では、人が、健康な生活を送るために、必要とされる換気量は、1時間に1人あたり30立米となっており、家全体の空気を、2時間に1回の割合で換気することで、清浄な室内空気が保たれることになります。



120㎡(36.5坪)の家全体の気積を300立米とすると、4人家族であれば、窓開けによって必要な換気量を満たすには、1日に10回~12回も家の窓を全開にして、換気しなければならない計算になってしまうのです。

弊社の外断熱の家にお住いの方は、2時間に一回の割合で、家の空気が入れ替わる高性能な24時間換気が装備されておりますので、窓開け換気は、特に必要ありませんが、人が心地ちよいと感じる時は、窓を開放して、外の新鮮な空気を取り入れていただきたいと思います。

特に、掃除機やはたきを使って、掃除する時などは、空気中にも、目に見えないハウスダストが舞い上がりますので、掃除後も5分から10分程度、窓を開けていると室内に浮遊するハウスダストも除去できるので効果的です。

最後に、窓開け換気で、注意していただきたいポイントをあげさせていただきます。

〇 砂ぼこりなどが、侵入しやすい家の場合は、風の強い日は避ける
〇 窓を開ける場合は、1か所開けるだけでは効果がないので、何カ所か窓を開け風が流れる様に工夫する。
〇 網戸が汚れている場合は、清掃をする。
〇 小さな虫が侵入しない様に、網戸は右側にする。
〇 網戸な穴が開いたり破れたりしている場合は張り替える。
〇 湿度が高い日や雨が降っている時には、窓開けは控える。

※ エアコンのフィルターの一番汚れるのもこの時期です。一般の家に比べればホコリも少なくフィルターの汚れも減少しますが、自動クリーニングを過信せずに、1か月に一度くらいは、チェックして清掃していただきたいと思います。






家の中に潜むダニの怖~い話

ダニの話は、誰が聞いてもあまりいいものではないのですが、時期的なこともあり紹介させていただきます。



ダニは6月位から徐々に増え続け、まさにこの8月が繁殖のピークとなります。

ダニの生存期間は約3か月と言われ、1匹のダニは、3か月間で約100個の卵を産むので、100匹が1万匹となり、1万匹が100万匹になり、1億にもなってしまうという爆発的に増えるとても厄介な存在です。

換気や除湿・清掃の度合いによっても、大きく異なりますが、普通の家のこの時期には、数百万~数億匹のダニが潜んでいるとも言われています。



しかし、そのほとんどが0.1ミリから0.3ミリと肉眼では、見つけられず、しかも布団やソファー・畳や絨毯などに身を隠しているので、人の目には触れることはあまりありません。

そして、草むらに潜むマダニは例外ですが、通常の家ダニは、人への感作性はあまり強くなく、多少かまれてかゆくなる程度ですが、厄介なのが、ダニの死骸やフンが秋口になって、乾燥すると、強力なアレルゲンとなって私達の健康を脅かす存在となり、アレルギーの80%は、ダニの死骸やフンが原因ともされています。



冒頭、1匹から100匹に増えるというのを紹介しましたが、1匹のダニが3か月の生存中に540個の糞をしているのです、つまり100匹であれば54,000個となり、1万匹が540万個の糞をするのです。

ダニの繁殖条件は、言うまでもなく、温度20℃~30℃・湿度60%以上・もぐり込める棲家・カビや人の皮脂や髪・食物のカスなどです。

ダニも、これらの条件の内、一つでも条件が欠けると繁殖は抑えられるのですが、生活の中でできることと言えば、湿度を抑え、清掃をこまめにすることしかありません。

ダニの感触を抑えるためにも、温度と湿度と清浄さという空気のバリアをなくすことが、非常に重要で、特に高湿度は、ダニのみならず様々な悪影響を及ぼすということをご理解いただきたいと思います。