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もうちょっとカリーの話

カリーの話、少しわかってもらえたでしょうか。

私の言ってることが
もう少し言えば
南インドではおかずという意味カリー。

北インドでは中々カリーという言葉は
北インドのカシミールまではまだまだ
到達しておらず、カシミールにカリーと
いう料理は20数年前までなかったのです。

上野のデリーのカシミールカリーというものは、
上野のデリーがつくったものなのです。

カリーに匹敵するようなものとしては
サーランという今の北インドの
カリーと同じようなものがあり、
イギリス軍がデリーに来た時、
カリーを広め、我々のムルグサーランを
ムルグ・カリーといい、ジンガサーランを
ジンガカリーといって若者が喜んでサーランを捨て
カリーといっている何となげかわしいことかと
大人達はなげいていたそうです。

インド料理よりカレー

カリーは南インドのおかずという意に
するのが正しいと思われます。

又、KADHIというヨーグルトを使った
KADHIに由来しているのではないか
という説もあります。

日本人はこれだけカレー大好き人間が
多いならアクションをとって欲しいと
思います。

私はカリーというだけではなく
インド料理が大好きなのです。

ですから、私の料理教室でもカリーだけでなく
様々なインド料理を教えているのです。

20数年前、この初級インド料理講座を本に
という話もあったが
その時、カレーに対する思い入れが
希薄だと言われました。

その時の前書きにインド料理は
カリーだけではなく様々な
おいしい料理があるので
トライしてみましょうと書いたのだが・・・

20数年たった今でも
カレーの本なら売れるけど
インド料理の本は売れない
とのことです・・・

カリーの由来、ヘンチキ論2

昨日に引き続き
2.南インドのタミール語と
ありましたが、これはタミル語が
正しく、のばしません。

タミルナードゥやアーンドラブラディッシュ
などの南インドでは
カリーとは、おかずという意味が
あると、前に東北大のタミル語の山下先生に
教えられたことがあります。又、テルグの権威
茨城大の山田先生にもカリーというのは
おかずだという説を聞いたことがあります。

3.の釈迦説だが、
佛教をちょっとでも勉強したなら
この説がすぐおかしいと気付く筈です。

それとも佛教の新しい発見、解釈として今までの
佛教の話を根底からひっくり返すような話です。

まず、シッタルーダ(後の釈尊)は
山で悟りを開いたということはなく、
苦行してた山から降りてきて村娘のスジャータから
供養された乳粥を食べ、精気をとりもどし
菩提樹の下へ坐り、悟りを開いたのです。

下山した地がカリーという名前というのも
知られていないし、
元々南インドのカリーを何で
釈尊と結びつける必要があったのだろうか。

民衆が叫んだおいしいという意味の
「クーリー、クーリー」も一体何語で話したのでしょうか。
釈尊の時代はマダガ国で
活躍していましたが、その言語が今も残っているのか
難しいとこです。

一体誰が釈尊をもってきたのでしょうか。

山崎さんの責任は重いです。

何に、何という文献によるものか
明らかにしてほしいです。

カリーの由来、ヘンチキ論

先日、山形正宗の水戸部さんが
ランチに来てくれ
彼の所のものすごい美味しい
純米酒漬の梅酒の
梅、いるかとのことで
チャトニーをつくるのは前回は
多量にもらいすぎ(20k)たが
お客様にプレゼントしました。
今でもありがたかったと
思っています。

その彼が
神田の古本街で
カリーの本が
沢山あるのを見たと
でも日本語のカレーの話と
いうのはおおよそあてに
ならないという話を私が
したのだが
そのあてにならないカレーの
話を少し続けて
書いてみようと思います。

食品知識ミニブックシリーズ
「スパイス入門」山崎春栄著
昭和58年4月30日初版

226 カレー粉(curry powder)
「エピソード」カレー(curry)の
語源には次のように
いくつかの説がある

1.「香り高いもの」「おいしいもの」という
意味で使われるヒンズー語の「ターカリー」(Turcarri)が
「ターリー」(Turri)に転じ英名でカリー(curry)になった
とする意

2.南インドのタミール語でソースの意のカリ(Kari)から
転じたとする意

3.釈迦がまだシッダルタ皇子と呼ばれていた若かりし頃
修行のため山籠りした時、食物の乏しい山中で木の実、
草の根や葉を食べて凌いだ後、悟りを開きカレーという
地に下山し教えを説いている。
この時、首にかけた袋の中から、いろんな種類のスパイスを
取り出して民衆に与えた。民衆は釈迦の教えに感服するとともに
香り高く諸病を治し、活力の源となる木の実や草の葉、根を知り、
これを不老長寿の霊薬として重宝し、その香辛料を土地の名にちなんで
カレーと名付けた。とする説。あるいは、その時、民衆が叫んだ
「クーリー、クーリー」に由来する説。(原文ママ)

まず1の説。ヒンズー語ではなく語学の場合は「ヒンディー語」です。
私の手持ちの辞書「A PRACTICAL HINDI-ENGLISH DICTIONARY」には
Tucarriという単語はありません。

ただ野菜料理”TARKARI”という
名前の料理はあります。

この”TARKARI”は野菜料理の技法の1つで、野菜をギィーで炒め、
その野菜のもってるジュース(汁気)で煮た料理の名です。
それをcurriがつくからと混同したのではないでしょうか。


2.からは、又明日ということで・・・

ジャイのこれからの予定としては

今週は休まなかったので
長い気がする
映画祭も今日で
おしまい
毎日行っていた香味庵も
昨日でおしまい

また何もない山形へ
もどるが
私には
それでも
ジャイの日を考え
作るという作業があり、
11月の山形の料理教室
12月の東京の料理教室
その前に11月のジャイの日
客は来なくても何かと
忙しい
熊谷君の
日本酒”六根浄”とインド料理を食べる会は
どうなったんだろう。
これも話だったのだろうか。

新しい料理ではなく
店の料理でやるというのなら
何人前か知らないが
少し忙しいだけだろう。