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6月の体験学習室

  • 6月の体験学習室

6月の体験学習室についてお知らせいたします。

季節企画は「日本の伝統色2」(5/26(金)~6/21(水))です。
造形体験は「紙粘土で夏の和菓子」(5/26(金)~6/21(水))です。

毎年好評をいただいている「紙粘土で和菓子」ですが、「あじさい」「天の川」を加え、プチリニューアル。夏に向けて涼しげな和菓子をつくってみましょう。

※ご利用の際は感染予防にご協力ください。
※発熱や、風邪症状のある方はご利用をお控えください。
※5人以上のグループでのご利用は、事前にご相談ください。
※現状での定員は15名です。混雑時はお待ちいただくこともございます。

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ。

2023.05.25:denkoku:[体験学習室]

令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」③

  • 令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」③

 令和5年度の上杉文華館は「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」をテーマに、国宝「上杉家文書」などを展示します。

 上杉文華館では、国宝「上杉家文書」を毎月入れ替えながら常時展示しています。上杉家文書は、江戸時代以降に行われた文書の管理や歴史編纂を通じて、中世以来の上杉家の由緒や権威、特定の当主の事績を示す文書が収集、選別され、移動や変化を続けながら、現在の構成(2018通、4帖、26冊、保存容器として両掛入文書箱、精撰古案両掛入文書箱、黒塗掛硯箱、赤箪笥 乾・坤2棹、附として歴代年譜325冊)になったことが明らかになっています。

 また、「上杉家文書」とは別に「上杉文書」と呼ばれる藩政文書を中心とした1万点弱の史料群があり、米沢市では令和3年度から文化庁の「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」の補助を受け、調査に取り組んでいます。その中核は文書管理や歴史編纂を担った、江戸時代の御記録方や、近代の上杉家記録編纂所総裁伊佐早謙の関連文書です。上杉文書には、国宝「上杉家文書」を深く理解するための手がかりが、豊富に含まれています。

 今年度は本調査事業の成果を活用して2つの史料群を紐解きながら、江戸時代から近代にかけて、文書の具体的な管理方法と歴史や記録の編纂事業、その背景にある藩政の状況や世情をご紹介します。永年にわたり文書を守り伝え、活用してきた人々の営為にご注目下さい。

「上杉文書」調査の詳細はこちら

 

《定勝と軍事の先例》

展示目録はこちらよりご覧ください。

【展示期間】5月25日(木)~6月27日(火)

 上杉定勝は慶長9年(1604)に生まれ、元和9年(1623)に父景勝の死去により第2代米沢藩主となります。正保2年(1645)に没しました。三代将軍徳川家光のもとで江戸幕府の制度が確立していく時期にあたり、定勝は米沢藩の職制の基礎を作り上げました。合戦は無くなる一方で、後述の上洛供奉や寛永20年(1643)の加藤家改易に伴う会津城請取といった軍事動員が行われ、その後の先例となっていきます。

 今回は、幕府が大名に課した軍役に注目し、特に定勝の上洛供奉に関する文書を取り上げます。徳川家光は元和9年(1623)、寛永3年、同11年と3度上洛しました。上洛によって朝廷への統制を強化するとともに、寛永11年には諸大名に命じて総勢三〇万人以上の軍勢を動員し、将軍の権威を示しました。定勝はいずれも供奉を命じられ、軍勢を率いて上洛しました。

 上杉文書には、定勝の上洛供奉に関する交際記録の日記、行列図、経費計算の帳面などの原文書がいくつか残されています。寛延3年(1750)完成の定勝の年譜にもこれらの記録の概要が収録されており、編纂の参考資料となったようです。これらの記録は文久3年(1863)に行われた、次の上洛供奉に際しても先例として参照されました。

 一方、国宝「上杉家文書」では、黒漆塗掛硯箱に定勝関連の文書がまとまって保管されています。「古案集」(資料2)の他、定勝が軍事と文芸を学んだことを示す冊子類が中心となっています。
 

 

▼ コレクショントーク

 日時:6月4日(日)  14:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※参加には入館料が必要です。

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2023.05.25:denkoku:[博物館情報]

5月の体験学習室

  • 5月の体験学習室

4月の体験学習室についてお知らせいたします。

季節企画は「端午の節句」(4/28(金)~5/23(火))です。
造形体験は「ホログラムシートで宇宙をつくろう」(4/28(金)~5/23(火))です。

きらきら・ぴかぴか光る「ホログラムシート」をつかって、黒い紙の上に宇宙をつくってみよう。

※ご利用の際は感染予防にご協力ください。
※発熱や、風邪症状のある方はご利用をお控えください。
※5人以上のグループでのご利用は、事前にご相談ください。
※現状での定員は15名です。混雑時はお待ちいただくこともございます。

それではご来館を心よりお待ちしております。
お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001までどうぞ。

2023.04.27:denkoku:[体験学習室]

令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」

  • 令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」

 令和5年度の上杉文華館は「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」をテーマに、国宝「上杉家文書」などを展示します。

  上杉文華館では、国宝「上杉家文書」を毎月入れ替えながら常時展示しています。上杉家文書は、江戸時代以降に行われた文書の管理や歴史編纂を通じて、中世以来の上杉家の由緒や権威、特定の当主の事績を示す文書が収集、選別され、移動や変化を続けながら、現在の構成(2018通、4帖、26冊、保存容器として両掛入文書箱、精撰古案両掛入文書箱、黒塗掛硯箱、赤箪笥 乾・坤2棹、附として歴代年譜325冊)になったことが明らかになっています。
 また、「上杉家文書」とは別に「上杉文書」と呼ばれる藩政文書を中心とした1万点弱の史料群があり、米沢市では令和3年度から文化庁の「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」の補助を受け、調査に取り組んでいます。その中核は文書管理や歴史編纂を担った、江戸時代の御記録方や、近代の上杉家記録編纂所総裁伊佐早謙の関連文書です。上杉文書には、国宝「上杉家文書」を深く理解するための手がかりが、豊富に含まれています。
 今年度は本調査事業の成果を活用して2つの史料群を紐解きながら、江戸時代から近代にかけて、文書の具体的な管理方法と歴史や記録の編纂事業、その背景にある藩政の状況や世情をご紹介します。永年にわたり文書を守り伝え、活用してきた人々の営為にご注目下さい。

「上杉文書」調査の詳細はこちら

 

《景勝をめぐる記録の編纂》

【展示期間】4月26日(水)~5月23日(火)

  今回は、天正6年(1578)3月、謙信が不慮の死を遂げた後、景勝(長尾政景の次男、母は謙信の姉)と景虎(小田原・北条氏政の実弟)による後継争い「御館の乱」に関する書状と、後年の編纂物をご紹介します。
 景勝に関する記録編纂の例として、早くは寛永16年(1639)に家臣に謙信・景勝の御書・感状を提出させ、「古案集」が編纂されました(上杉家文書に伝来)。元禄9年(1696)には、米沢藩の儒学者矢尾板三印が景勝の年譜編纂にあたり、同16年に完成させます。その前段階では、藩が家臣や領民に所蔵文書の差し出しを命じ、元禄4年(1691)と同9年に古文書集「御書集」が編纂されました(上杉文書に伝来)。この他、江戸時代の景勝に関する記録として、上級藩士平林恒広がまとめた謙信・景勝・定勝の伝記「三公外史」、物語調の伝記「景勝公一代略記」、家格と儀礼などの先例集である「定例亀鑑」、国分家が手がけた上杉家歴代の年譜「大政録」などが編纂され、上杉文書に伝来しています。
 近代には、伊佐早謙が明治17年(1884)に「奥羽編年史料」の編纂に着手します。明治21年からは上杉家の命で幕末の藩主上杉斉憲の年譜編纂にあたり、同30年に草稿を完成すると、さらに対象範囲を広げ「御家旧歴史編纂」を命じられました(「歴代年譜 茂憲公」)。国宝「上杉家文書」の包紙の一部には、伊佐早がその文書の機能や内容、作成者、年代、時には真贋や考察を記したメモが付され、上杉家文書に新たに文書を追加した例も確認されます。
 

▼ コレクショントーク

 日時:5月14日(日)  14:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※入館料が必要です。

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2023.04.26:denkoku:[博物館情報]

令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」

  • 令和5年度 上杉文華館「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」

 令和5年度の上杉文華館は「上杉家歴代の文書管理と歴史編纂」をテーマに、国宝「上杉家文書」などを展示します。

  上杉文華館では、国宝「上杉家文書」を毎月入れ替えながら常時展示しています。上杉家文書は、江戸時代以降に行われた文書の管理や歴史編纂を通じて、中世以来の上杉家の由緒や権威、特定の当主の事績を示す文書が収集、選別され、移動や変化を続けながら、現在の構成(2018通、4帖、26冊、保存容器として両掛入文書箱、精撰古案両掛入文書箱、黒塗掛硯箱、赤箪笥 乾・坤2棹、附として歴代年譜325冊)になったことが明らかになっています。
 また、「上杉家文書」とは別に「上杉文書」と呼ばれる藩政文書を中心とした1万点弱の史料群があり、米沢市では令和3年度から文化庁の「地域活性化のための特色ある文化財調査・活用事業」の補助を受け、調査に取り組んでいます。その中核は文書管理や歴史編纂を担った、江戸時代の御記録方や、近代の上杉家記録編纂所総裁伊佐早謙の関連文書です。上杉文書には、国宝「上杉家文書」を深く理解するための手がかりが、豊富に含まれています。
 今年度は本調査事業の成果を活用して2つの史料群を紐解きながら、江戸時代から近代にかけて、文書の具体的な管理方法と歴史や記録の編纂事業、その背景にある藩政の状況や世情をご紹介します。永年にわたり文書を守り伝え、活用してきた人々の営為にご注目下さい。

「上杉文書」調査の詳細はこちら

 

《謙信関連文書の収集》

【展示期間】3月28日(火)~4月25日(火)

 江戸時代の米沢藩主上杉家では、謙信を家祖と位置づけ、その遺骸を米沢城本丸の御堂に祀り神格化しました。あわせて謙信の関連文書も重要視され、厳重な管理と収集が図られ、古文書集や歴史書の編纂に利用されました。
 寛永16年(1639)には、2代藩主定勝のもとで家臣に謙信・景勝の御書・感状を提出させ、「古案集」が編纂されました(上杉家文書に伝来)。元禄8年(1695)に完成した、米沢藩の儒者矢尾板三印による「謙信公御年譜」の編纂は、関連文書収集の一大契機となりました。編纂の準備段階で、元禄4年(1691)と同9年には家臣や領民に所蔵文書の差し出しを命じ、古文書集「御書集」が編纂されています(上杉文書に伝来)。第9代藩主上杉鷹山のもとでは、安永元年(1772)に、謙信・景勝・定勝の自筆書状を選別して、謙信愛用とされる掛硯箱に収めました。この保管体制は、両掛入文書、精撰両掛入文書として現代まで受け継がれています。また、上杉家系図の編纂や、重要文書の管理と記録編纂にあたる御記録所の体制強化が図られました。
 今月は、上杉謙信に関する高野山の高僧の書状を展示します。あわせて、これらの文書が江戸時代に移動を繰り返し、米沢藩で収集し御記録所の管理下におかれるまでの過程をご紹介します。

 

▼ コレクショントーク

 日時:4月2日(日)  14:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※入館料が必要です。

 

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2023.03.28:denkoku:[博物館情報]