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コレクション展展示品紹介

ただいま米沢市上杉博物館では「コレクション展 上杉家文書国宝への道 - 修復と紙の世界 - 」を好評開催中です。
今回は展示品のご紹介をさせていただきます!
『両掛入文書 130通』
 第一抽斗(一之段)26通
 第二抽斗(二之段)65通
 第三抽斗(三之段)39通



 
 三段の抽斗を持つ箪笥には文書がぎっしり入り置蓋がなされていましたが、現在は新しく三段重ね箱を作り、帙に入れた文書をゆったりと納めています。旧保存箱と鞘箱にはさらに保存箱を新調し、別に保存しています。
 両掛入文書には江戸時代以降の数度の整理によって、一之段には上杉謙信の、二之段には上杉景勝の、三之段には上杉定勝の自筆と判断した文書がそれぞれ集められています。江戸時代の米沢藩にとっては家祖・藩祖のまさに重要書でした。(展示解説より)


『歴代官物文書類』199通


 御官物記録には、「口宣案」「宣旨」「位記」「将軍家御諱御一字」「御冠懸緒許状」「御名乗勘文」等が入っています。これらは上杉景勝以来歴代藩主が天皇や将軍から拝領した、藩主としての地位や序列を示した重要なもので大切に保管されてきました。とりわけ四代藩主上杉綱憲から吉憲、宗憲、宗房、重定のものは形態も揃って非常に立派です。黒漆塗の本体を皮袋に入れ、さらに桐の外箱(保存箱)がありました。黒漆塗の本体の中には、前述の一点一点が黒漆塗の小箱に納められ入っていました。
 九代藩主上杉治憲(鷹山)御官物記録は、杉素箱の外箱に桐の内箱で、前藩主たちのものに比べて極めて質素なものです。修復の際は新たな保存箱(鞘箱)が作られ、かつての外箱は紙の保存箱に入れ、別に収蔵されることになりました。
 官物記録がすべて揃っていることから、当時の文書作成の流れが解明でき大変貴重です。(展示解説より)

次の当館学芸員によるギャラリートークは、3月9日(土)の14時からございます。コレクション展入館料をお買い求めの上、ご参加ください。

また、3月2日(土)の14時からは、国宝修理装潢師連盟技師長 鈴木裕 氏による講演会「上杉家文書の修復」がございます。こちらは入場無料です!!場所は伝国の杜の大会議室で行います。みなさまぜひご聴講ください。

『コレクション展 上杉家文書国宝への道 -修復と紙の世界-』
【 期 間 】2月23日(土)~3月31日(日)
【休 館 日】毎週月曜日
【開館時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【 料 金 】一般200(160)円 高大生100(80)円 小中生50(40)円 
      ※( )は20名以上の団体料金

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで
2013.02.24:denkoku:[博物館情報]

コレクション展

米沢市上杉博物館では2月23日(土)から企画展示室にて、コレクション展 上杉家文書国宝への道  修復と紙の世界 を開催いたします。
 上杉家文書は旧米沢藩主であった上杉家に伝来した古文書群です。平成元年に上杉家16代当主故上杉隆憲氏から米沢市に寄贈され米沢市立上杉博物館の所蔵となりました。南北朝・室町時代の中世文書を中心に、鎌倉時代から明治時代に至る2018通、4帖、26冊および附、歴代年譜325冊、両掛入文書箱等並赤箪笥3合、2棹は平成13年6月22日、武家文書としては初めて国宝となりました。上杉家文書は、日本の武家文書の機能、様式や形態、紙質等を研究する上で多くの貴重な情報を提供し、武家文書研究の最高峰としての価値を有します。その特徴を反映した修復は古文書群修復の転換ともなりました。上杉家文書の価値と魅力をあらためて知っていただく機会です。また、平成23年度に行った東京大学史料編纂所との共同研究「古文書料紙の物理的手法による調査研究-上杉家文書による戦国期料紙の再検討-」による、最先端の研究成果も公開いたします!!

講演会 
 「上杉家文書の修復」
 講師:国宝修理装潢師連盟技師長 鈴木 裕氏
 日時:3月2日(土)14:00~16:00
 場所:伝国の杜 大会議室
 *入場無料

ギャラリートーク(当館学芸員による展示品解説)
 ①2月23日(土)14:00~15:00 「国宝上杉家文書の魅力」
 ②3月 9日(土)14:00~15:00 「上杉家文書国宝への道」
 ③3月16日(土)14:00~15:00 「国宝上杉家文書-紙の世界-」
 ④3月23日(土)14:00~15:00 「料紙研究の今」
 場所:企画展示室  *コレクション展入館料が必要

『コレクション展 上杉家文書国宝への道 -修復と紙の世界-』
【 期 間 】2月23日(土)~3月31日(日)
【休 館 日】毎週月曜日
【開館時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【 料 金 】一般200(160)円 高大生100(80)円 小中生50(40)円 
      ※( )は20名以上の団体料金

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで
2013.02.12:denkoku:[博物館情報]

体験学習室

  • 体験学習室

3月の季節企画桃の節句 -紙ねんどで和菓子づくり-≫
今週23日から体験学習室では、紙ねんどと和菓子の道具をつかって和菓子づくりができます♪
本物そっくりな美味しそぉ~~な和菓子ができますが、食べられませんのでご注意を((゜Д゜;)))
こちらの企画は2月23日(土)~3月21日(木)までやっております!
和菓子職人になりにいらしてください
(・ω・)( ・ω)( ・)( )(・ )(ω・ )(・ω・)くるくる v(・ω´・+)キラ─ンッ

このほかに、昔遊びの体験もできます。子どもから大人の方まで、楽しんでいただけます♪けんだまお手玉めんこおはじき・・・まだ体験したことのないお子さんにはぜひこの遊びの楽しさを知っていただきたいです!
休日はお子さんとご一緒に昔遊び体験をしてみるのはいかがでしょうか(^▽^)ご来館お待ちしております

お問い合わせは 米沢市上杉博物館0238-26-8001まで!

2013.02.12:denkoku:[体験学習室]

☆「おもひでぽろぽろ」終了しました☆

 
先月の20日(日)、わらび座ミュージカル「おもひでぽろぽろ」が上演されました。
大雪にも関わらず、会場はおかげ様でほぼ満席!皆様本当にありがとうございます+:。(´∀`)゚.+:。。
ジブリの映画で知られる「おもひでぽろぽろ」、舞台版は映画とはちょっと趣が違い、より観客の想像力に訴えかけるお話でした。
タエ子のOL生活と子供時代のこと、山形のばっちゃ(おばあちゃん)の初恋、村のお祭りと自然との結びつき・・。
シンプルで鮮やかな色遣いの舞台上で、出演者の方々が生き生きと歌い踊り、見る人を惹きつけずにはおかない素晴らしい舞台でした。


公演の後は、米沢中央高校&置賜農業高校演劇部さんにご参加いただき、劇団わらび座さんのバックステージツアーへ。
舞台監督さん(若い女性!)の説明によると、この素晴らしいセットは木でできていて、ほぼ人力で動かすものなのだとか。
後半はタエ子役の碓井涼子さんにもご参加いただいての質疑応答。
学生さんたちは、恥じらいながらも、熱のこもった質問を投げかけてくれました。
同じ演劇という世界に挑戦し続ける者同士、短いながら有意義な時間となってくれたらいいですね(`ー´)!
わらび座の皆さん、ありがとうございました。これからもたくさんの人に感動を届けていって下さいね(人*^∀゜)+゚:。*゚。
2013.01.31:denkoku:[ホール情報]

展示替えしました。上杉文華館 「冬の贈物」

  • 展示替えしました。上杉文華館 「冬の贈物」

毎日、寒いですね。
毎年、冬の時期は来館者の数も少なくなります。
だから、このブログを読んだ人は、上杉文華館にきてほしいものですね!!
私たちは、吹雪の中でも、お待ちしてます!!!(休館日の月曜日以外は)


さて、今回は、
「冬の贈物」展示期間は、1月29日(火)~2月24日(日)まで。
関連情報として、担当学芸員が展示解説を行います。
コレクショントークは、
2月2日(土)14:00~(上杉文華館内、入館料 有)

ぜひ、お越しください。

ちょこっと、展示資料の紹介。

産地直送
国宝「上杉家文書」
(永禄一二年)一一月一四日
三二.六×三二.四㎝
米沢市上杉博物館

〔翻刻〕
至于越中 御進発、御様体承度被存、以脚力被
申達候処、小林方被指添、御懇答、氏康父子満足
被申候、先月下旬、拙者も新田迄罷越、由信相談、
企使者候キ、抑越中御静謐、被納 御馬上、軈而
可被成御越山之由、寒天之時分、方々御大儀、識察
申候、先書如申達、至于信州御行、念願候、委細従
父子直ニ被申入候、就中、房州口之事、別紙ニ貴
所迄被申届候、有御塩味御取成、所仰候、随而拙者ヘ
御直書、過分之至候、御請申上候、御披露頼入候、恐々
謹言
  追而屋形様ヘ従当地本城
  樒柑一合被進候、以上
           遠左
   十一月十四日   康光(花押)
  山孫
    御報



〔解説〕
 上杉謙信家臣山吉豊守宛の北条氏家臣遠山康光書状。
謙信の越中出兵情報の伝達に感謝し、帰陣後の信州出兵の期
待を述べています。そして、追伸で謙信にこちらの本城、す
なわち小田原からみかん一箱(従当地本城樒柑一合)を贈る
と伝えています。
 武田信玄に対抗すべく結ばれた越相同盟において、北条氏
は謙信にみかんを贈りました。また、謙信の父長尾為景も北
条氏康の父氏綱から関東上杉氏に対する共同戦線構築の期待
のもと、みかんを贈られています。北条氏の領国伊豆などの
温暖な地方はみかんの産地でした。それを外交関係のもと、
条氏は諸大名への贈答品に供していました。
 戦国時代の特産品入手において、このような友好的関係に
基づく産地直送の贈答が占める割合は比較的大きかったよう
に思われます。

旬のネタがつまった上杉文華館。

「みかん」がでてきた文書は、いくつありましたか?
答えは、展示室に入ってみつけて下さい♪

では、また。




お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238-26-8001まで

2013.01.29:denkoku:[博物館情報]