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スーパーギタリスト、登場!

  • スーパーギタリスト、登場!
8/29(金)伝国の杜のミュージアムカフェ・クルチュールが、1日だけ、ちいさなライブハウスになります。

今年2回目の「Jazz Cafe Live」は、山形・仙台でプロとして活躍するトランペットの中西暁子をリーダーに、東京から中西と同世代の3名のプロ・ミュージシャンが駆け付けてくれることになりました。トランペット&フリューゲルホルン、アルト・サックス、ギター、ベースというめずらしい編成の、ドラムレス・カルテットです。

今回、当初予定していたピアノの富永真紀が都合により出られなくなり、代わりにギターの寺屋ナオ(写真)が出演します。ジャズギタリストの登竜門的存在の「ギブソン・ジャズギター・コンテスト」で2000年、最優秀賞をとった実力の持ち主で、すでにCDを2枚リリースしています。リーダーの中西が「寺屋くんは、どんな曲を持ちかけても、大丈夫。」と全幅の信頼を置くスーパーギタリスト、当日はどんな演奏を聴かせてくれるのか、とても楽しみです。

チケットは、好評につき残りわずかとなっております。前売券が完売した場合には、当日券の販売はありませんのでご注意ください。お電話でのご予約も承ります。ご来場お待ちしています!


Jazz Cafe Live2~中西暁子グループ~

8/29(金)18:30開場 19:00開演
伝国の杜 ミュージアムカフェ“クルチュール”

出 演 :中西暁子(トランペット、フリューゲルホルン)、福本陽子(アルト・サックス)、寺屋ナオ(ギター)、黒田勉(ベース)

入場料金:全席自由 前売800円 当日1,000円
※1ドリンクつき  ※注意:食べものの提供はありません
※未就学児の入場はご遠慮ください。  ※100席限定

チケット:伝国の杜で好評発売中(残席寡少!)
問合せ:伝国の杜0238-26-2666
      
2008.08.22:denkoku:[ホール情報]

谷川賢作さんにインタビュー④

  • 谷川賢作さんにインタビュー④
公演はもう明日となりました!賢作さんへのインタビュー、最終回をお届けします。



―昨夜、Diva(現代詩に曲をつけ歌う賢作さんの音楽ユニットのひとつ)のライブを聴かせていただいたのですが、詩であれば、自分の普段の「読むテンポ」で最初から最後まで読んでしまうところを、曲がつけられ、他人の声によって歌われるのを耳から聴くことで、長い休符のあとの一言が強く印象に残ったり、予想したのとは違う言葉が現れて突然心をつかまれたり、ということがあり、読むのと聞くのとでは、だいぶ勝手が違うな、と感じました。

「そうなんですよ。詩に曲をつける、ということは、そのもともとの詩が全く別なものになることでもあるので、責任が伴うことなんです。」

―音楽によって強調される言葉が出てくると、ひとつの解釈をそこに与えることにもなりますよね。

「まさにそうですね。なので、よっぽど注意して、曲をつくらなければならないです。」

―その、詩と音楽、というまったく違う表現を選んでいらっしゃる俊太郎さんと賢作さんのなかで、なにか根底に流れている共通したもの、というのはあるのでしょうか。

「うーん(すこし考え込まれて)…笑うことと、泣くこと、ですね。人間は、このふたつができれば、大丈夫、だと思うんです。このこと(こう思っていること)は、俊太郎もぼくも、一緒ですね。共通しています。」

―…なんとも深いですね…言われてみると、わかるような気がします…大人にも子供にも共通していますし、もう本当に悲しいときというのは、涙さえでなくなる、ということもありますね…。

「うん、そうですね。舞台に出るときなんかも、子供たちの姿が最前列に見えた時には、『おなら』の詩なんかを最初に選んで、まず笑わせる。だと、子供たちが喜んで笑う。そうしたら、そこからはもう大丈夫、という感じですね、まず、会場の空気をつかんで。」

―なるほど…まだ、お話を伺っていたいのですが、そろそろお時間となりました。俊太郎さんと賢作さんが作品を通して一番伝えたいメッセージ、について最後に教えていただきたいのですが…。

「うーん、メッセージ、というのが…、今は求められすぎている、と思うんですよ…。大事なこと、というのは、もっとそうじゃない、もやもやとして訳のわからないところにあるんじゃないかな、と思うんですよ。そこをうまくなかなか伝えられないんですけど…」

・・・・

最後の一言に、こちらもはっとさせられながら、インタビューは終わりとなりました。ピアノで奏でる音楽に言葉は必要ありませんが、そのピアノを演奏する賢作さんの内側の言葉や深い考え方が伺えた、貴重な時間でした。

その後タクシーに乗られる際に、米沢のみなさんへ、なにか…と尋ねたところ「…米沢は文化度の高いところだからなぁ…、勝負しましょう。」と挑戦的に(?)言い残していかれました。みなさん、この勝負、受けて立たなければいけません!とはいえ、決闘ではありませんので、ぜひ、そんな賢作さんの人柄とピアノと、俊太郎さんに会いにいらしてください!

多くの人にとって「谷川俊太郎」という詩人は“敬愛の対象”であり、“先生”であるところを、賢作さんは息子の立場から「僕だけが俊太郎を“いじる”ことができるんですよね。」と言われました。確かにCD『家族の肖像』をはじめとしたお二人のコラボレーション作品は、詩人とピアニストが親子でなければ、生まれなかった作品だということを、あらためて思い出しました。当日は書籍やCDの販売も予定しています。また、7/5付山形新聞夕刊にも、インタビューの模様が掲載されました。合わせてご覧ください!


■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 

※前日までお電話いただけましたら、前売料金で予約を承ります。当日は朝から電話予約・窓口とも当日料金となりますのでご注意ください。
2008.07.04:denkoku:[ホール情報]

谷川賢作さんにインタビュー③

  • 谷川賢作さんにインタビュー③
作曲家/ピアニストである谷川賢作さんへのインタビュー、3回目は朗読やポエトリーリーディングについて伺いました。

・・・

―詩人本人が朗読することと、詩を役者さんが朗読するのでは、やはり違いますか?

「違いますね、役者さんだと演じてしまうでしょう。それは役者だからもちろんなんですけど、朗読というのは演じることとはやっぱり違うんですよね。どうしても、芝居がかってしまいますよね。」

―では、音楽のほうはいかがですか、リーディングのときと、ピアノだけを弾く時では、また違いますか?

「まったく違いますね、リーディングのときは7:3くらいのつもりです。詩が8、音楽が2でもいいくらい。やはり言葉の後ろでなっているのが音楽ですから、邪魔をしちゃいけないですね。」

―8:2ですか!…そのときの音楽というのは、すっかり曲として作曲してあるものなんですか?

「いえ、朗読は歌と違って、長さがその時々で伸び縮みしますから、完全に即興のときもあれば、モチーフだけが決まっていて、あとは即興、という場合もあります。」

・・・

ポエトリーリーディングは、今はSpoken Wordとも言われています。詩人自らが自分の詩を音楽家とのセッションでライブパフォーマンスするものです。ヒップホップにも通じるものがありますが、オープンマイクと言って場所と日時だけが設定されていて、だれでも参加することができるものもあり、日本でも都市部を中心にその機会は増えているのだとか。
まもなくとなった米沢でのこの日も、やはり、一期一会のライブパフォーマンスであることには変わりありません。老若男女のために詩を書いている俊太郎さんの数多くの詩から、米沢では何が読まれるのか、楽しみです。

■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 



2008.07.04:denkoku:[ホール情報]

谷川賢作さんにインタビュー②

  • 谷川賢作さんにインタビュー②
昨日は、詩と音楽のコラボレーションを始めたきっかけをお聞きしました。今日はそのつづき、「家のなかとそとの話」「詩と音楽という表現活動」など…。

・・・

―音楽家を目指すのに、なにかきっかけはあったのでしょうか?

「両親とも、音楽は好きでしたね。家のなかではいつも、なにかしらの音楽がかかっていました。」

―どんなジャンルが多かったんですか?

「やっぱりクラシックやジャズが好きでした。演歌や歌謡曲は、家では流れていなかったですね。」

―なるほど。今の話に戻りますが、舞台上と家の中では、やはり親子といえども違うのでしょうか?

「これは、全く別ものですね!ステージ上は、やはりパフォーマンスですから、家の中とは違います。これが谷川家のいつもだと思われても困りますね」

―(苦笑)そうですよね。話は変わりますが、私がポエトリー・リーディングという表現のかたちがあるということを初めて知ったのが、俊太郎さんと賢作さんの作品「朝のリレー」だったように思います。詩人、と言われる方たちのなかでも俊太郎さんは、そのほか絵本や翻訳、うたの歌詞、エッセイなどと幅広く活躍されていて、現代において私たち一般人にとっても、最も親しく感じる詩人のように思います。他にも、こうした形態で新しい表現に取り組んでる方というのは、もっといらっしゃるんでしょうか…。

「東京芸大にVOICE SPACEというサークルがあって詩人の佐々木幹郎さんが活動されていますよ、他にも桑原滝弥さんなど面白いことをしている人はたくさんいるし、俊太郎も応援しているんだけど、そうですね、なかなか知られていないかもしれないですね。」(注)VOICE SPACEは東京芸術大学音楽学部の現代詩を研究する音楽グループ。音楽文芸講座担当の佐々木幹郎氏、成田英明氏を顧問として2004年発足。メンバーをみると俊太郎氏と小室等氏が「用務員」さんだそう。桑原滝弥氏は講談師・神田京子氏とともに「詩人類」を主宰。)

・・・

「朝のリレー」という詩は、教科書に載っていたことで多くの方に知られているのではないかと思います。その後、インスタントコーヒーのコマーシャルに俊太郎氏本人の声による朗読が起用されたことにより、より多くの人の知るところとなりました。詩に応じて目覚まし時計がリリリとなったり、空の明かるむ様子が連想される素敵な音楽はもちろん賢作さんの演奏です。今回の公演で演奏されるかどうかは…当日のお楽しみです。


■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 
2008.07.04:denkoku:[ホール情報]

谷川賢作さんにインタビュー①

  • 谷川賢作さんにインタビュー①
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」がまもなく開催となります。仙台にDivaライブでいらした谷川賢作さんにインタビューさせていただきました。(6月7日ライブラリーホテル仙台東二番丁にて 聞き手:担当C)

・・・

―そもそも俊太郎さんとの共演は、どんなきっかけで始まったのでしょうか?

「1995年に現代詩に曲をつけて演奏する、Divaというバンドの活動を始めました。そのライブに俊太郎にゲスト出演してもらったのがきっかけです。それがやってみたらよかったのと、周りからも声がかかるようになって」

―俊太郎さんの詩というのは、賢作さんにとってはやはり子供のころから身近だったんですか?

「いや、それがまったく読んでいなくて。」

―え!…じゃ、読みだしたのはいつごろから…

「35歳になってから、ですね。手にとったのは『よしなしうた』という詩集が、最初でした。それにはいくつか曲をつけました」

―そのときが、詩に曲をつける、というのは初めてだったのですか?

「いや、詩を歌う、ということをすでにしていた先輩がいらして、うたを(曲を)書いてほしい、と誘われたことが先ですね。詩は元々読まれるものだから、ここがAメロ、ここがサビというようには書かれていないんですよ。歌になることを前提として書かれてない。なので、初めて読んでみた時に、これは面白いものができるぞ、と思いましたね。」

・・・

大人になってから、父親である俊太郎さんの詩を初めて手にとって読んだという話に驚きました。たしかに、身近すぎるとあらためて向かいあう機会というのは、なにかきっかけがないとないものかもしれませんね。つづきは、また明日に!

■公演情報
「谷川俊太郎・谷川賢作 語られる音と奏でられる言葉」
7/8(火)18:00開場 18:30開演
全席指定 一般2,500円 学生1,000円(当日券500円増)※未就学児はご遠慮ください
お問合せ・チケット予約:伝国の杜0238-26-2666 

2008.07.04:denkoku:[ホール情報]