ダリア日記

ダリア日記
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置農のダリア

山形県立置賜農業高等学校の温室で白いダリアが開花中。
置賜農業高校は、平成7年頃から地元・川西町の花「ダリア」のウイルスフリー化や周年栽培の研究を重ねており、今日のダリア切り花生産の礎を築く活躍をしてきた。

6月5日に千葉大から「青いダリアの開発に成功!」との発表があり、ダリアの世界では不可能と言われた、奇跡の青色の世界が広がった。

実は、千葉大で研究用に使われたダリアの品種はシングル咲きの「大和姫」であり、置賜農業高校がウイルスフリー化に使用してきた品種で、しかも、使われたダリアもその子供と聞きました。(5日発表された青色ダリアは第2世代のもので「大和姫」とは別品種)

奇跡の青色ダリア。
ここにも、置賜農業高校の研究・活動の足跡が見られます。

(「青いダリア」産経新聞の記事をPDFで添付)

◇ダリアの種子と球根

・球根の選定
さて、球根の選定をする際に気を付けたいことです。
まずは、球根の大きさに関することです。これまでの栽培経験から、大きいことは必ずしも最良ではないと言うことがわかります。極端に小さなものではダメですが、大き過ぎるものを親球根として植えつけることは勧められません。
前に述べたように、球根は栄養分の貯蔵庫であり、自分を育てるためのエネルギーを自分自身の体内に蓄積しています。ダリアは植付けられると、まず球根の栄養分を使って芽と根を伸ばします。そして、枝を作り、葉を広げ、初めの花を咲かせます。しかし、大きな球根を植え付けた場合、これから開花という時期に生長が止まることがあります。
腐敗等の病気株を除き、生育減退の障害が出る株の多くが球根から新たな根を伸ばしていないことが多いのです。球根にあった栄養を全て使ってしまったダリアは、土から栄養や水分を吸収できなくなり、そして、生育がストップしてしまいます。
よって、親とする球根は大き過ぎないもの、小さ過ぎてもいけません。品種によって大きさの違いがあるもの中程度のものを選ぶと良いでしょう。

◇ダリアの種子と球根

・種子採取と、実生の育成
 種子によって品種改良を行うダリア。秋田国際ダリア園の鷲澤氏は毎年、多くの品種を生み出し続けている。今では国内で栽培されている品種の半数を鷲沢氏の改良種とも言われているが、20年間ほど前から種子採取し改良に取り組んでいる鷲沢氏は、多くの苦労から現在の品種改良技術を習得したと言っています。
 その鷲澤氏から、採取から育種までのポイントを聞いた。
/読兵錣茲蟆良されて初めて新品種と言える。採取した種子の中から親より優れた性質をもった花を見つけることが必要であり、沢山の実生花の中から宝を見つける、眼を養うことが重要である。
▲瀬螢△寮賁臀颪魍くうちに、優秀な品種を生み出す親種をいかに見つけることが大切であると記載している古書を発見した。ようやく、優秀な親の条件が解ってきた。
I兵鏝把蠅靴討い覆ぅ瀬螢◆⊆太犬魄蕕討襪藩諭垢焚屬咲きだし、親勝りの品種の確率は低く。一重咲きや奇形花等、新品種に採用されないものがたくさん出てくる。まずは、多くの種子を採取し播種・育成することが大切である。

◇ダリアの種子と球根

・ダリアの種子
  ダリアは、種子が出来にくい植物です。しかし、ミニダリア(姫ダリア、極矮性のダリア等)は主に種子で育てるもので、フィガロ、ハーレークインが代表種です。花屋さん等で袋入り販売されており、同一品種で様々な花色を持っているが特徴です。
  また、ダリアの品種改良の際に種子を採取します。ダリアの種子は品種固定しておらず、種子から育てると違った特徴を持った花となるためです。現在、国内の育種家と言えば次の二人、千葉の小西勇作氏は主に受粉を管理する人工交配、秋田の鷲澤氏は主に蜂等に受粉を任せる自然交配による品種改良を行っています。
  なお、ダリアは種子が出来にくく、また、受粉後の成熟までの期間が大輪種で30日以上かかると言われています。寒地では成熟期間に霜等の寒さによって種子が完成しないこともあり、種子からの品種改良には大変に苦労をされていると聞きます。
◇ダリアの種子と球根

・ダリアの花弁と種子
  ダリアは種子が出来にくい花の一つですが、その原因を考えてみました。
花弁8枚の一重咲きであったダリアがヨーロッパで改良が加えられ、花弁が幾重にも重なる八重咲き品種が生み出されました。また、花径30僂鯆兇控霏膕修箍峽燭梁人猷修1800年代前半に一気に進みます。現在では、花弁が300枚を超すような品種まで生まれており、ダリアの進化は、ダリアそのものに多様化の素質はあるとしても、何といっても品種改良家の努力の賜物です。その品種改良、多様化の過程で種子が出来にくくなったとも考えられます。
  さて、ダリアの花弁数は、咲き始めの初夏と開花後期の晩秋で大きく変化するものも少なくありません。徐々に花弁数が減って行きます。開花が進むことによる花径の小型化によるものもありますが、日照時間が短くなり気温の低下が進む晩秋になると、花弁数が極端に減少し花弁と花弁の隙間が広がって行きます。また、咲き始めから開花までの時間も早まります。
  ダリアは、どうも自家受粉が苦手で受粉を手助けする蜂や蝶等の力が無いと受粉(種子作り)が出来にくい花のようです。晩秋に「花弁を減らし、花弁の隙間を広げる」その行動は、子孫(種子)を残すためのダリアの必死さではないかと思われます。

◇ダリアの種子と球根

・種子と球根、宿根草
  寒さに弱いダリア、冬期間、球根の保管を皆さんはどの様にされていますか、凍み(凍結)させてはいけない、一旦凍みてしまうと植えて後で腐ってしまいます。また、乾燥し過ぎて「しわしわ」になってもいけませんので、大変に苦労されていることでしょう。
 さて、植物にはヒマワリやアサガオなど「種子」から育つものと、チューップやダリアなどの「球根(球根草)」から、又はキクやアヤメのように「根っこ宿根草」から育つものがあることは、皆さんご存じだろうと思います。さて、どこが違うのでしょう。
ー鏤區∧・・受粉が容易にでき、大量に子孫を残し増やすことが可能な草花。
球根、宿根草・・受粉が苦手で、種子を残すことが困難な草花。

「種子で育つ草花」は、一般的に温暖でかつ肥沃な土地に育つもの多く、温度や湿度などの一定条件下で発芽さえすれば、生育できる環境にあり、その実を鳥などのおなかの中に入りこみ、鳥の行動によって広範囲に移動することが可能です。おしべとめしべの遺伝子情報が共有されていますが、多くの場合は品種が固定されていて、種子を蒔いても同じ草花が育ち開花します。
一方、「球根や宿根で育つ草花」は、乾燥地や冷涼地などの厳しい土地でも育つことができ、自らの力で発芽し生育します。種子が出来にくいことから鳥などで、広範囲に移動することが困難です。種子は稀にできますが、多くの場合は品種が固定されておらず、種子を蒔いて品種改良に用います。
中でも、自らの体内に栄養を蓄積し発芽し、生育、開花させる力を持つ、球根草は厳しい環境下にも適応した「ハイパー草花」と言えます。

‘青いダリア’

日本ダリア会の総会後(3月7日)に、「青いダリアの育成とこれから」と題して記念講演が行われました。

講師の先生は、今年「青いダリア」の開発に成功し、発表されたばかりの千葉大学園芸研究科の三位正洋教授。

現在、青いバラが大注目を集めるように、花種によっては存在しない「青い花」、その誕生に関心が高まっています。
遺伝子組み換え技術によって生み出された「青いダリア」について、その仕組みと試験・研究経過について教えてくださいました。

今回のベース品種は、シングル咲の「大和姫」。この技術が確立されると、青い大輪種なども誕生し、ダリアの魅力がまた広がってゆくことになるでしょう。


大雪に見舞われて

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、3月後半のこの時期は木々にも春の気配が強くなってゆく季節です。

今年は、この冬の大雪と、地震の後に襲った寒波・吹雪により、あたり一面がぶ厚い雪に覆われ、まだまだ春を実感できません。そして、平年なら雪解けが進み畑地が見え始め、菜園のアサツキなどを味わえる季節となるわけですが、冷たい雪が「早春の味わい」をいまだ固く固くガードしている。

日本気象協会のデータによると3月20日現在の積雪量は、米沢市が64僉長井市が89僉弊鄒召離如璽燭ないため参照)であり、それぞれ平年値の3倍程になっています。また、昨年はそれぞれの地点で積雪ゼロだったことを考えれば、今年の数値はまったくまったくの驚きです。

「一にも早い雪解けが待ち遠しい」のひとこと。

さて、大雪の年には夏が暑くなる傾向があります。今年3月の状況は、酷暑となった昨年とは少し違いますが、なんだか暑い夏になりそうな予感がします。

この3月寒波が、ダリア達の大嫌いな「暑い夏」の布石に思えてならないのは、私だけでしょうか。
「花粉の旅の仲人(花色と虫たち)」

色とりどりの花達、多彩な色彩はとても不思議。
植物は根と茎と葉と花でできている。根は見えず、葉は緑、茎は薄緑か茶色であり、それぞれの区別には草姿の大小や形の違いがあるものの、花の色で識別することが一番容易である。
さて、花弁の色は何のためにあるのか。

花の色は、花粉の受粉を助けてもらうために、虫を呼び寄せるためのものです。「虫媒花」と言われる花たちは、自分では受粉(精)が難しいために、ヘルパー(チョウやハチ等)を仲人として呼び寄せ、甘くおいしい蜜を与えながら子孫を残しています。

さて、花の色と昆虫たちの相性が「花の科学」という本に載っていたので紹介します。(なお、花色だけの相性ではない場合もあるようです)

◆チョウ(チョウ媒花) チョウが識別しやすい鮮やかな赤やオレンジ色の花びら
◆ガ(ガ媒花) 夕方から夜に活躍するガのため、白花や黄花をつける
◆ハチ(ハチ媒花) 紫青から黄色の花、赤花は少ない
◆ハエ(ハエ媒花) 褐色あるいは白花、強い臭いが特徴のものが多い
◆アブ(アブ媒花) 白色あるいは黄色の花びら
◆甲虫類は(コガネムシ等)、雑食のためなんでもチャレンジする傾向にある

◇山や野に咲く花に「赤」が少ないのは、昆虫にとってあまり魅力的な色でないため。
ダリアの奇形花

高温の被害は、生育の減退や病害虫の発声として顕著にあ現れますが、花の奇形(生理障害)も被害の一つと言えます。
毎年、7月から8月の高温期で開花初期に、花弁が極端に少なくまばらな花びらで咲くもの(写真)、あるいは、花弁数はあるもの花弁の長さが特に短く、中心が緑色に見えたり、露芯して黄色の頭状花が目立つ「奇形花」が見かけられます。
今年は、9月に入って、2番花を迎えようかというこの季節でも、園内のあちこちらにこれらに「奇形の花」が見られます。かなしーい。

ダリアはカラーパレット!

「ダリア」。
この花の色彩の豊富さはこれまで数多く紹介して来ました。
ダリアには緑色や純粋な青の花は無いものの、ダリアは花弁に発色する花色と呼ばれる数々の色彩を準備している極めて稀な植物である。

ダリアの代名詞・・・「夏」(本当は秋が綺麗なのですが)

まさに夏のイメージカラーは「燃える赤」、ダリアのイメージカラーも正に「赤」

赤花を代表する名花、シャープな花弁を血紅に染める「バルバロッサ(中大輪、ID、草丈:中性、オランダ産)」

梅雨の季節が明けると、真っ赤なダリアが登場します。

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ダリアに新種の病気が発生!

農林水産省から今年2月5日に「ポテトスピンドルチューバーウイロイド(PSTVd)によるダリア苗の病気の発生と対応について」が発表(プレスリリース)になりました。

山梨県内の花き栽培施設で、試験的に栽培中のダリア苗から感染が確認された模様ですが、今後関連施設及び圃場において詳細な調査を行い、根絶対策を行うとのことです。

ウイロイドとは「ウイルスより小さい植物の病原体、300〜600塩基の小さな一本鎖環状RNAからなる(岩波生物学辞典・農林水産省HPより)」
ダリアのウイロイド感染についてはこれまでも実例があります。主に「キクわい化病」の発病でしたが、この度のウイロイドはダリアでは初めて見つかったものです。