朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報
承和11年(844)に延暦寺の僧安慧(あんえ)が奥州を巡り歩いて、講場をその地に開いた時、龍の神霊を祀って東五百川の鎮守として、別当東守寺を建立したと記されている。さらに慶長年間(1596〜1615)に寒河江肥前の守が社殿を再建し、明治維新の廃仏毀釈によって豊龍神社となり、東守寺住職は復職して豊嶋氏を称したとする。 明和年間(1764~72)に左沢在住の松山藩医であった羽柴玄倫が誌した『宗古録』には、安慧がこの地に天台の教えを広める決意をしたとき「瑞巌美麗の姫大神」があらわれ「我こそ海童神(わだつみのかみ)の娘なり」と名のり「汝の護法善神とならん」と誓ってくれたのが豊玉姫大神であるという。 さらに、安慧みずから大般若経600巻を書写して筐(はこ)に納め、この山上に埋めたと述べ、山号を「宝経といい或は宝筐と作る」と書いている。 ※『朝日町史 上巻』(朝日町)より抜粋 祭礼は5月3日。大獅子や宮神輿、樽神輿の行列など、宮宿地区を挙げて毎年盛大に行われています。 →アクセスマップはこちら ※駐車場は神社裏手にあります。 |
根周り11m、目通り幹囲7.5m。平安時代の承和11年(844)延暦寺の僧安慧によって豊龍神社創建時にご神木として植えられたと言い伝わっています。落雷や風雪により頂部や大枝を失くし樹勢を損なっていましたが、樹木医により適切な処置が施されました。山形県指定天然記念物(1965年4月指定)。
→豊龍神社 →アクセスマップはこちら |
エリア地区/常盤(夏草〜水口)
・佐竹家住宅の見学申し込みはエコミュージアムルームが受け付けております。直接申し込まないようお願い致します。 (お願い) このサイトは、朝日町エコミュージアムがこれまで培ってきたデータを紹介することにより、郷土学習や観光により深く活用されることを目的に運営いたしております。 よって、サイト内で紹介しているほとんどの見学地は、観光地として整備している場所ではありません。夏は草が茂り道がなくなる場所もあるかも知れません。もちろん冬は雪に閉ざされます。また、個人所有の神社や建物等も一部含まれております。アクセスマップも細道までは表示されません。 予め御了承の上、見学の際は下記についてご留意下さるようお願い申し上げます。 ・安全に留意し危険な場所には近づかないで下さい。 ・マナーを守り、無断で個人敷地内に入らないで下さい。 ・不明な場所につきましては、エコミュージアムルームへお問い合わせ下さい。または、エコミュージアムガイドをご利用下さい。 Tel0237-67-2128(月曜休) |
市神石は、宮宿の「市」の繁栄や安泰を願い市神をまつったものです。豊龍神社参道入口にあたる宮宿本町五叉路から宮宿商店街を長年見守ってきました。造立年不詳。
※参考文献『朝日町の石佛』朝日町長寿クラブ連合会 →アクセスマップはこちら |
朝日町のりんごづくりのはじまりは、明治20年(1887)に和合の菅井喜兵衛と鈴木庄太郎が釜山の開墾地に2〜3反歩植えたのがはじまりとされます。しかし当時は肥培管理や病害虫防除も不充分なために、うまく生育させることができませんでした。
その後明治44年頃、地主だった武田甚内(山形市中野)が、県の果樹試験場から紅玉や大和錦の苗木を取りよせ植えましたが、やはり成功しませんでした。その園地は、当時管理をしていた菅井勝治郎氏が借り受け、現在もその時の紅玉の木が残されています。 そして大正10年頃、ついに新宿の今井伊太郎が栽培を成功させました。和合釜山の園地も、借り受けた菅井勝治郎が今井とも相談し、和合地区にあった栽培法を工夫し成功させることができました。戦後には町内各地でりんご栽培が行われるようになり、昭和40年代には、当時は困難とされた「無袋ふじ」の栽培を確立し、中央市場で高値をつけ、全国のりんご産地から注目されるようになりました。こうしてりんご栽培は名実ともに朝日町の基幹産業に育ったのです。 ※参考/『朝日町史 下巻』(朝日町) ※写真 /『りんごの歴史』より抜刷 菅井敏一氏所有(菅井勝治郎家) →朝日町最古のりんごの木 |
エリア地区/栗木沢、真中、船渡、中沢、川通
国道287号線の明鏡橋より北、対岸の県道9号線はフットパスのある川通地区より北になります。 見どころ・注意点/ ・県指定ビューポイント、元禄時代の大工事国内最長の「舟道遺構」、近代土木遺産「旧明鏡橋」、最上川最大の絶壁「用のはげ」など、様々な五百川峡谷らしさを見られるエリアです。 ・県道9号線を上流から下流に向かって見学したり、カヌーランド駐車場を起点にした周辺見学をおすすめいたします。 ・ここでは、最上川に関係したもののみを紹介しております。各地区内の見学地につきましては、秋葉山(川行)エリアもご参照下さい。 ・川縁は危険な場所がありますのでご注意下さい。 ・増水時は川に近づかないで下さい。 (お願い) このサイトは、朝日町エコミュージアムがこれまで培ってきたデータを紹介することにより、郷土学習や観光により深く活用されることを目的に運営いたしております。 よって、サイト内で紹介しているほとんどの見学地は、観光地として整備している場所ではありません。夏は草が茂り道がなくなる場所もあるかも知れません。もちろん冬は雪に閉ざされます。また、個人所有の神社や建物等も一部含まれております。アクセスマップも細道までは表示されません。 予め御了承の上、見学の際は下記についてご留意下さるようお願い申し上げます。 ・安全に留意し危険な場所には近づかないで下さい。 ・マナーを守り、無断で個人敷地内に入らないで下さい。 ・不明な場所につきましては、エコミュージアムルームへお問い合わせ下さい。または、エコミュージアムガイドをご利用下さい。 Tel0237-67-2128(月曜休) |
国指定重要文化財「佐竹家住宅」は、最上川の舟運が盛んだった頃の大庄屋の住居です。大庄屋を務めた佐竹長右衛門家は、米沢藩に通船差配役を任命された家柄で、大淀村から川通村までの、船子(水主)雇い、綱手道の管理、梁仕掛けの管理、破船の救出における人足割り当て、払い米(濡米)の世話など、安全な通船を図る仕事をしていました。現在の建物は、元文5年(1740)に建てられたもので、山形県内陸部における上層農家の現存する建物としては保存の状態がよく、歴史を知る貴重な民家です。
※現在も佐竹さんご家族がお住まいです。見学の申し込みは、エコミュージアムルーム Tel0237-67-2128が窓口となっております。直接佐竹さんに申し込みされないようお願い致します。また、毎年見学会も催されていますのでお問い合わせ下さい。 →佐竹家住宅について/鈴木治郎氏(pdf) →佐竹家住宅見学会 →アクセスマップはこちら |
朝日町は、山形県の中央部に位置し、磐梯朝日国立公園朝日連峰が町西部にどっしりと控え、町の中心部を母なる最上川がゆっくりと流れています。面積は200k平方メートル、人口は8600人の中山間地域の自然豊かな町です。最上川の河岸段丘には肥沃な農地が広がり日本一おいしいといわれるりんごの生産地としても有名です。朝日町は、自然だけでなく、国の名勝「大沼の浮島」や国の重要文化財「佐竹家住宅」などもあり、歴史的にも文化的にも豊かで、非常に魅力のある町です。そんな町で日本初のエコミュージアムが生まれました。
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朝日町でエコミュージアムを取り組むきっかけになったのは、町にある自然を活かし、共生できるような観光地づくりを目指しはじまった1988年の町営の朝日山麓家族旅行村「朝日自然観」の建設でした。自然観は、夏はブナ林の自然を体験するキャンプ場やコテージ村、冬はスキー場として、多くの人々を朝日町に呼び込みました。
そんな中、町づくりを町だけに任せるのではなく、町民自らも関わり、なにか協力しようという気運が盛り上がり、自然観の目玉に世界でも類をみない「空気神社」の建設になったのです。豊かな自然と空気に感謝するこのモニュメントは、ブナ林の中に、5m四方のステンレス板を鏡に見立てて置いたものです。四季折々の風景がこの鏡に映り、空気への感謝をよりいっそう強く感じさせてくれます。 この建設に呼応するように、朝日町は「地球に優しい町宣言」を行い、自然環境を大切にしていく町づくりを目指すことになりました。また、全国に先駆けて空気の日を国連環境デーの6月5日にすることを決め、毎年この日に空気に感謝する催しを行っています。こんな動きの中で、エコミュージアムの考え方が町の総合開発基本構想に取り入れられることになったのです。 |
エコミュージアムは、1970年代に国際博物館学会の会長であった フランスのアンリー・リビエール氏によって考えられた新しい博物館学の考え方です。エコミュージアムのエコはエコロジー。ミュージアムは博物館。この二つの言葉を組み合わせた造語で、それまでの博物館のように物を集めて建物の中で保存するのではなく遺産や文化財、自然物をそのまま現場に保存し、それを見てもらおうという博物館です。そのため、屋根のない博物館とか、町全体が博物館とか言われることもあります。定義では、エコミュージアムとは、住民と行政が一体となって、地域の生活、自然、文化などを歴史的に研究し、現地で保存、育成することによって地域の発展に役立つ博物館となっています。
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朝日町では、このエコミュージアムの考え方を取り入れて、「第三次総合開発基本構想」を作りました。その中で「わが町に住む人々が、それぞれがこの町の文化、自然、生活に誇りを持ち、活かしながら、楽しく活き活きと暮らせる生活スタイルの確立を目指す」と書いています。
この総合開発基本構想を受けて、1991年に朝日町独自のエコミュージアム基本構想をまとめました。この構想で「エコミュージアムは、朝日町民にとって見学者であると同時に出演者であり、町はまるごと博物館になり、住民は誰でも学芸員になる」と書かれています。町を町民が良く知り、そのことにより、誇りを持って生活できる町づくりを提案しています。 そのため、町の自然、文化、産業、各々の遺産の中から、大切なものを選び、サテライト、すなわち現地見学場所として取り上げています。 |
朝日町エコミュージアムのインフォメーション「エコミュージアムルーム」は、朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」内にあります。
ここでは、サテライト(見学場所)を訪ねたい方の相談にのっています。詳しい情報や資料を求められるほか、エコミュージアムに関する出版物の販売、案内人の手配、宿泊場所のご案内、またエコミュージアムに関するいろいろなもよおしも実施しています。 また、併設するエコミュージアムコーナーでは、朝日町についての展示や、パソコン「ミューズ・デポ」や「あさひまちの宝箱」で、楽しく朝日町の概要や宝を知ることができます。 サテライト(見学場所)を訪ねる前の下調べにぜひお立ち寄り下さい。 所在地 : 朝日町宮宿2265 朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」1階 電 話 : 0237-67-2128 ※エコミュージアムルームの管理・運営は、NPO法人朝日町エコミュージアム協会が、朝日町より受託し、町予算を充て実施しております。 |
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All Rights Reserved by asahimachi ecomuseum
期 間 / 2011年3月末日までの週5日
内 容 /
・朝日連峰初の山岳写真家故阿部幸作氏の8mmフィルムの整理・データ化
・エコルーム一般業務の補助
詳細はエコルームまでTEL0237-67-2128(月・木休)