朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報

07.豊龍神社エリア
 豊龍(ほうりゅう)神社の歴史は古く、承和11年(844)に龍の神霊を鎮め祀った寺が始まりとされ、このあたりではめずらしい豊玉姫命をご祭神とした農耕と安産の神様です。境内には県指定天然記念物の大杉(直径7.5m)があり、暴風雨や落雷にも負けずに千年以上もの間、宮宿の町を見守っています。
 西側の丘陵「経ヶ崎」からは朝日町指定文化財「叩壷」が出土しています。現在は「豊龍公園」として桜並木や東屋、芝生広場などが整備され町民のいこいの場となっています。
 宮宿(みやじく)地区には、中世の鳥屋ヶ森城主岸美作守の菩提寺だった「福昌寺」や300年の歴史を誇る「豊龍蔵」(鈴木酒造)があります。


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 〒990-1442山形県西村山郡朝日町大字宮宿2265
 朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」
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 TEL:0237-67-2128
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 前田沢の国道から50m程入った山際の丘の上に祭られているのが「夜観音」で有名な観音堂です。棟札を見ると享保3年(1718)に再建されたことが分かります。別当成原家は、350〜400年の歴史を誇る旧家であり、先祖藤三郎は飛騨の国高山の人で、故あって甲冑、大小刀、笈を背負って当地に来て観音堂を建立したと伝えられています。天井図には狩野派系と推定される雨龍が描かれており、観音信仰と竜神信仰が結びついたものと推定されています。祭礼は8月10日夕方から夜にかけ催されますが、この日参詣すれば四万六千日の参詣のご利益があると伝えられています。昭和の始めまでは夜店が立ちならび、近郷近在より参詣者で賑わったそうです。五百川三十三観音第24番札所(聖観音)朝日町大字宮宿1610-2
※以上『ふるさと朝日町散歩』より抜粋
『前田沢の歴史』より抜粋
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※分かりづらい山道です。事前にお問い合わせ下さい。
大正15年(1926)に、宮宿郵便局長をしていた父の栄三郎が自費で建てた。新しい局舎ができた昭和33年まで使われていた。道路拡張で今の位置に少し動かしたんだ。
お話/鈴木澄さん(宮宿)

玄関は山高帽のような屋根がせり出していた。観音開きの扉、その両隣には明かり取りのアーチ型の洒落た小窓が付いていた。玄関の上の掲額には「局便郵宿宮」と書いてあった。当時、寒河江西村山地区では一番モダンな局舎として名高かった。玄関を入るとガラスで仕切られた高いカウンターがあり、右側には公衆電話室もあったな。
お話/落合登喜雄さん(宮宿)

郵便の他にモールス信号の電報業務もしていた。戦時中はたくさんの召集令状が届き、そのたびにその方に電報を届けに行った。辛い仕事だった。二階は電話交換室で、24時間、電話をかけた人の線と相手の線をつなぐ仕事を交代でやっていた。郵便、電報、電話と、宮宿町の全ての情報はここに集まっていた。文化発祥の役割を担っていた建物だったといえるね。
お話/清野寅男さん(宮宿)

(取材/平成12年6月 安藤竜二)