HOME > 記事一覧

老兵の半生(トップの役割1)

まず今回、金融のトラブル、円高、株安それらの原因は
すべて、哲学のない企業経営者達の自己利益優先主義
による仕業だといわねばならない。
特にアメリカ合理主義の犠牲で、この日本国経済が
不況に巻き込まれた。
偏った情報とは、いい情報、悪い情報
一方だけを重視して、判断することである
例えば、円高は輸出には不利だが、輸入には有利
景況は悪いが、輸入品の相場は世界不況のため下がり
続けている。其の上円高のため二重に安く買える。
そんな情況の中でも、不況を理由に人員の削減が
毎日のように報道されている。これもトップの長期的
経営計画の理念がない経営の責任であり、政治も
企業も、その場その場で、考えが変わる刹那主義の
オンパレードである。
政治が悪い、景気が悪いと責任天与をしても
中小企業の経営者にとっては、どうにもならない事で
ある。其の企業の運命は、社会の支持があるか
ないかで、倒産したり、生き残ったりすると私は
思っています。どんなに大変な経営でも社会が必要と
思う企業は残る、どんなに今儲かっていても社会が
必要としないと判断したら、明日にでも倒産である
其のいい例が、アメリカビックスリーの補助金
問題である
要はトップの経営に対する、哲学の問題である。
(トップの役割2)につづく

老兵の半生(平成の大不況3)

11月の半ばころから、当社を訪問する人たちが
通常の月よりかなり多くなりました。
販売業者の営業、各金融機関、行政、取引先各位
入れ替わり立ち代りで、対応は私一人に、限定して
応対することにしています。
理由は私が一番暇だからです。
訪問のほとんどが、情報収集でした。
当社の現況と今後の推移を、聞くことによって
今後の対応を今までとおりか、違わせていくか
検討するための、訪問がほとんどで、ないでしょうか
逆に私も、其のたびに相手側の情況も話して
いただくのですが、全般的に、この事態にどう対応
していくかの、確定的施策を確立できないでいる
方々がほとんどでした。
それほど今回の急激な不況の原因の分析が、
できていないのかも、知れません。
今回は金融業と、製造業を狙い打ちして襲った不況の
気がしますし、世界の中の日本を見ると、現状のような
極端の不況が起きる本当の、原因を見つけ出せない
気がしている。
しいていえば、円高による輸出不振と、偏った悪い
情報の氾濫による風評によるところも、多いのでは
景気の"気"は気持ちの"気"
まずは、乗り越える気持ちを確立しよう

老兵の半生(平成の大不況2)

当社は当時11月までの注残を抱えていて、毎日残業
の連続でまだ影響は、出ておりませんでした。
しかしながら、社内会議の中で早速関連業者の
実態情報を至急、かき集めなさいと指示しました。
すると、やはり装置計画の、見直しで各メーカーから
のオハーが、だいぶ減ってきている状況で、見積を
出して、受注できる割合が、大部下がってきている
との分析でした。
まだ其のときは、いつもの夏枯れだな、下半期の計画は
10月頃から始まるのだからと、高を食って
いたのですが、装置関連の部品受注が、八月に入って
大きく減少し始めたのです。
当社は自社設計のほかに、他社設計の部品加工も
もやっており、加工設備の関係で互いに、部品加工を
発注したり、受注したりの他業者との、連携も活発に
やっております。
そんな中、じっくり自分自身の中で今後の自社景況を
分析してみると、これはどう見ても、従来の不況と
性質が違う自社の存続を、かけての対処をしなければ
ならなくなるかもしれないし、自社だけでなく
長井市における産業の30パーセントを占める製造業の
死活問題にもなりかねない思ったのです。
11月に入ると状況は、最悪情況に一変する、製造業全国規模で
平均30㌫~50㌫の受注減を迎えることになるのです。
特に自動車関連企業においては、過去最悪の事態に
落ち込んでいったのです。
(大不況3)につづく

老兵の半生(平成の大不況1)

2008年年明けとともに、なにやらアメリカで金融不安
の火がくすぶりはじめたのですが、あまり気にも
とめず過ごしてきましたし、新聞、テレビでも
大きく報道されることもなく、われわれ製造業の
中小企業にとっても、不況の影響もありませんでした。
私どもの仕事は、装置産業で、メーカーが設備計画を
することによって、受注できる仕組みになっています。
大体三ヶ月~四ヶ月のスパンで、設計、加工、組み立て
設置を行います。
常に三、四ヶ月先のメーカーの生産計画を
伺い知ることが、できます。
それによって、業種による好況、不況が、多少判断
できる状況にあると思っています。
お得意様も、設置先も全国、あるいは世界各国に
及ぶこともあり、それゆえ業種ごとの経営戦略等
もおぼろげながら、想像でき、また
私どもの装置は、他業種にわたっていますので
業種、業種によっての四半期先の増産、減産計画が
多少なりとも予測できます。
今年は少しおかしいぞ、そう思ってきたのが
七月に入ってからでした。関東地方の金型業の
業者の中で、受注が減ってきたとの一報を受けたのです
普段なら、クリスマス商戦なり、年末商戦を控えて
新製品の開発のため、金型受注は増えなくては
ならない時期なのです。時を同じくして新潟地区でも
同様の情報です。
(大不況2)につづく

会議所6部会正副部会長会議

  • 会議所6部会正副部会長会議
12月8日、平成21年度の会員新春祝賀会についての
会議が開かれました。
日時は1月19日(月)講演会の講師は、フジテレビの
黒岩祐治氏で「どうなる 日本」のテーマPM3.30~5.00まで
そのあと祝賀会PM5.30~PM7.30と決定された。
其の後各部会の景況のヒァリングがあり、各部会とも
不況感と年明けの不安感が大きいとの、現況でした。