老兵の半生(平成の大不況2)

当社は当時11月までの注残を抱えていて、毎日残業
の連続でまだ影響は、出ておりませんでした。
しかしながら、社内会議の中で早速関連業者の
実態情報を至急、かき集めなさいと指示しました。
すると、やはり装置計画の、見直しで各メーカーから
のオハーが、だいぶ減ってきている状況で、見積を
出して、受注できる割合が、大部下がってきている
との分析でした。
まだ其のときは、いつもの夏枯れだな、下半期の計画は
10月頃から始まるのだからと、高を食って
いたのですが、装置関連の部品受注が、八月に入って
大きく減少し始めたのです。
当社は自社設計のほかに、他社設計の部品加工も
もやっており、加工設備の関係で互いに、部品加工を
発注したり、受注したりの他業者との、連携も活発に
やっております。
そんな中、じっくり自分自身の中で今後の自社景況を
分析してみると、これはどう見ても、従来の不況と
性質が違う自社の存続を、かけての対処をしなければ
ならなくなるかもしれないし、自社だけでなく
長井市における産業の30パーセントを占める製造業の
死活問題にもなりかねない思ったのです。
11月に入ると状況は、最悪情況に一変する、製造業全国規模で
平均30㌫~50㌫の受注減を迎えることになるのです。
特に自動車関連企業においては、過去最悪の事態に
落ち込んでいったのです。
(大不況3)につづく

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